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Channel: 大ぼら一代番外地
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続・時差ぼけ惰眠貪飲餮食譚 其之壱

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投宿先みつるちゃん宅にて、午前4時起床とは、御多分に漏れず時差ぼけならん。然れどその後、ふと気付けば幾度も転寝せし有様にして、これは些か重度の症状か。結局何処となく朦朧とすれど、正午前には御暇させて頂き、最寄駅たる阿佐ヶ谷駅前にて、帝都に於いて最も辛き麻婆豆腐なりけるを提供される中華料理店「翠海」を訪れれば、ランチメニューの麻婆豆腐セットにならず、単品「麻婆丼」所望せり。盛り付けがカレーライスの如きなるは、如何せん辛過ぎにして、ごはんを追加オーダーされる方々少なからねばこそか。扠、いざ食らえば、花椒の痺れっぷり心地良き程なれど、唐辛子の辛味はほぼ皆無、然れどそのものの味は、薄味指向の私には、些か塩っぱ目ならん。これはこれにて大いに美味なれど、個人的には刺激不足なるが残念至極、矢張り己れにて拵える唐辛子と花椒満載なる一品こそ、より美味とは哀しきかな。



新幹線に乗車するや爆睡、自由席車内は大層な混み具合、これもガキ共が夏休みに突入すればこそか。何とか新大阪にて下車叶えば、いざ大阪アジトへ帰還せん。道すがら公演を抜ければ、至る所に蟬の脱殻、



蝉時雨ならぬ蝉豪雨の如し、正にナチュラル・サウンド・クラスターかな。



如何せん粗食を食みし今回の欧州行脚、然ればいつもにも況して日本食を欲せしも当然至極、斯くして大阪アジト界隈、近頃何かと御贔屓にさせて頂く居酒屋「長楽」へ、ぶらり赴くや、先ずは駆け付け1杯のビールを空けるや、冷酒呷りつつ美食あれこれ堪能せん。



先ずは絶品「肉豆腐」私はガキの頃よりすき焼きを好まねば、何せ糸蒟蒻を筆頭に、忌まわしき具材ずらり並ぶ所以なれど、この肉豆腐は、正にすき焼きより肉と豆腐と葱のみを取り出せしが如き一品にして、出汁の塩梅絶妙至極、大いに美味なり。



夏なれば勿論「鱧天」大いに美味。



「八町刺身+鱧霜造り」日本人に生まれしを感謝して余りあるかな。



土用の丑も迫れば、大好物たる鰻の某を食らうべく、ここは「う巻き」を所望、粉山椒を施せば一層美味なり。そう云や東夷帝都の玉子焼きとは、何故ああも甘ったるきばかりなるか、片やうどんつゆは塩っぱきこのこの上なくして、ほなら出汁の味わい何処行ってもうてんな。



「鯛粗炊き」所望すれば、粗と云われれど兜なり。是亦味わい炊き具合絶品至極、大いに美味なれば、酒も進むばかりなり。斯くして大いに美酒美食堪能せり。




激安魚肉ハンバーグを適当に切れば、玉葱、ピーマン共々炒め合わせ、其処へケチャップ、ヤマサ昆布つゆ、酒を投下、ひと煮立ちさせるや、茹で上がりしスパゲッティー投下、盛り付けるや、ハバネロソースとパルメザンチーズを施し、これにて「ナポリタン・スパゲッティー」完成、喫茶店にて食らうジャンクな味わいを見事再現、是亦日本の味わいなればこそ美味。



あれ程欧州行脚中は即席麺を食らいし次第なれど、然ればこそ所謂マトモな麺類を欲せしか、十八番たる混ぜ麺に、ヒイカのアヒージョなんぞ拵え添えれば、是にて「ヒイカのアヒージョ入り混ぜ麺DX」完成せり。混ぜ麺の具材たるは、レタス、人参、パクチー、茗荷にして、毎度の如くトムヤムペースト+ヤマサ昆布つゆを施し、花椒粉を投下、仕上げにハバネロオイルを垂らすばかり。



男らしく豪快に撹拌、いざ食らえば大いに美味とは云わずもがな。



一度混ぜ麺食らえば、ついつい亦食らいたくなる不可思議、斯くして亦しても「混ぜ麺」拵えれば、今度は茹で玉子なんぞ添えしは、冷やし中華を想起すればこそ。



男らしく豪快に撹拌、いざ食らえば是亦大いに美味。



鯖味噌缶を召喚、ごはんにON! すれば、薬味に茗荷、葱、実山椒、七味投下、斯くして「鯖味噌丼+ワカメの味噌汁」矢張り如何様にても鯖は美味かな。



今回、大英帝国の中華食材屋にて所望せし中国製袋入即席麺「辣煌尚 辣子鶏面」召喚、



更には本場ピリ辛搾菜たる「魚泉搾菜」も召喚、



トッピングに糵とレタスを投下、更に花椒粉も施せば、刺激的且つジャンク感満ち溢れる味わい、大いに美味。



八町刺身をごはんにON! 薬味に茗荷、大葉、貝割大根、実山椒を添えれば、これにて「八町丼DX+ワカメの味噌汁」食らわんとす。



山葵をヤマサ昆布つゆにて溶き、丼にぶっ掛ければ、いざ男らしく豪快に撹拌、美味なりとは云わずもがな。



小腹空きし故、ピン球よりも小振りなるミニジャガを揚げ、ニュータイプのポテトサラダを試みん。レタス、人参、ピーマン、貝割大根なんぞと共に、トムヤムクンペースト+酢+マヨネーズにて和えれば、これにてインプロクッキング「タイ風フライドポテトサラダ」完成せり。



いざ食らうや、これは想像以上に美味、今年のムジカジャポニカ夏休み@明日香の山寺にて、御持て成し料理のひとつに数えん。



時差ぼけなれば、朝昼晩全く不明、徐ろに睡魔襲来すれば転寝に耽る有様にして、然れど気付けば土用の丑も過ぎ去り、遅ればせ乍らも中国産鰻蒲焼きなんぞ丸1尾ごはんにON! 粉山椒のみならず実山椒も施せば、付け合わせに「もずく酢」と「ワカメの味噌汁」も添え、然れば「鰻丼セット」食らうも当然、勿論関西風腹開き直焼きなれば、脂も乗り歯応えも素晴らしくして、大いに美味。国産鰻を用いれど関東風なんぞにて調理されるよりは、中国産鰻なれど関西風に調理されし方が、遥かに美味と知れば、帝都なんぞに値打ちコキ捲りし高級鰻丼食らうより、大阪にて下衆な中国産鰻丼を食らわんとするも当然至極。



如何せん絶賛時差ぼけ中にして、日がな徒然なる侭に、惰眠を貪り餮食三昧に明け暮れるばかりかな。然れど愈々Sky Shine真夏の巡礼も始まらんとすれば、先ずは寝坊せぬ様、重々気を付けるべし。


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