午前3時過ぎに巨大なる満月、所謂スーパームーン仰げば、眩き月光と共に発せられし月の唸り、ギュィイイイイーーーーーーンとキィイイイイイーーーーンの間の如しに、耳を傾けるばかり。
夜更けに大阪アジトを発てば、道すがら陽が昇りて、大和川沿いより支流を遡る頃には、彼方にPLタワーさえ臨み得る程、
眩しき東の空を仰ぎつつ、高田バイパスを爆走すれば、
明日香村の田園風景も、正に夏なればこその鮮やかな彩り、
眩く緑燃ゆる棚田も走り抜けるや、
蜩が奏でる五十鈴の如き蝉時雨、耳に心地良くして、
漸く明日香の深山は山寺に帰還せり。
本日より2日間に渡り、恒例たる「ムジカジャポニカ夏休み慰安旅行」なれば、当山寺は宿坊と化し、私もささやか乍ら、手料理なんぞ以て、御持て成しせんとするものなり。
扠、仕込み開始せんとするや、先ずは茄子を素揚げに処せば、
続けて豆鰺も衣纏わせ揚げるや、
こちらは茹で蛸共々、トムヤムクン・ペーストと酢をベースにせしタレを以て「タイ風鰺と蛸のマリネ」とせり。
直径1～3cm程度なる超小振りなジャガイモ群を召喚、
皮の儘揚げれば、果たして何が出来るかは御楽しみ。
鶏手羽元を、大蒜共々炒めれば、其処へ生姜を刻み入れ、酒を注しひと煮立ち、
ヤマサ昆布つゆを以て味を整えるや、濃厚和風スープ出来上がりて、然れば思わず大根なんぞも煮んとす。
本堂にて座卓並べれば、コップや食器類も用意、斯くして宿坊としての御持て成し準備完了、後はムジカジャポニカ御一行様の到着を待つばかり。
午後4時半過ぎ、ムジカジャポニカ御一行様御到着、せいこママ、チーママ久保隊員、匠こと松沢監督、祭り大好き東隊長、以上4名。下の写真2枚は、せいちゃんのfacebook写真アルバムより、無断借用転載させて頂きし次第、悪しからず。
先ずは前菜系アテを並べさせて頂けば、正にインプロクッキング「鶏手羽元と大根の和風炊き合わせ」
自家製バジルオイルを以て拵えし「蛸のカルパッチョ」
定番たる「茄子の揚げ浸し」
夏場は出番乏しきしゃぶしゃぶ用胡麻だれを召喚、焼肉のたれと合わせ、仕上げに胡麻油垂らせし一品「三度豆の胡麻だれソース和え」
マヨネーズと七味施せし「オクラの茹でたん」
これぞ箸休めとして「雲丹くら胡瓜」
是亦定番たる「セロリ浅漬け」「茗荷の二杯酢生姜風味」
何かと御好評頂く一品「胡桃入りポテトサラダ」
先述の「タイ風鰺と蛸のマリネ」以上10品ずらり並べば、
晩酌の準備中、匠こと松沢監督は、何やら花火の仕掛けと思しきを、只管黙々と拵え続けられし次第。
いざ乾杯せん。
今年もようこそ御越し下さいました。
一頻り飲み食い堪能すれば、嘗ては「高知幡多地区ヨーヨーチャンピオン」たりし東隊長、電飾＆効果音付き巨大ヨーヨーに挑まれれど、
紐の不具合に苦戦されれば、遂に分解改造に興じられし始末。
時間差にて登場せし「有頭海老のトマトソース添え＋丸共フライドポテト」
匠こと松沢監督、七輪にて黙々と秋刀魚焼かれし之圖。
何とも美味そうに焼き上がれば、
ヤマサ昆布つゆ＋酒＋生姜を以て「粗煮」なんぞ拵えんとす。
僅か10分間程度にて「粗煮」完成、専ら大好評頂きし。
匠こと松沢監督、只管七輪の焼き場担当下されば、
もこみち宜しく塩を施されし東隊長なり。
七輪にて「ソーセージとお肉」順次焼き上がれば、
そろそろか出番かと「トマトのバジルオイル和え」
東隊長＆久保隊員、大いに堪能満喫されし御様子なり。
東隊長は、先日送られし宇宙人ヒロシ君に同封されし「ジョニー・ラモーンJr.手拭」を、例の「ともだち」宜しく覆面とされ「21世紀中年」とは成る程な、此処は是非とも町蔵の口調にて。
匠こと松沢監督は、花火の準備に余念なし。
玉蒟蒻を七輪にて炙られし東隊長之圖。
生来、蒟蒻を忌み嫌う私なれど、これは一見五平餅の如しか。
匠こと松沢監督、愈々仕込み作業も大詰めか、謎の発射台の如きも、続々完成せり。
何と「オカザえもん ドラゴン」なる御当地花火もあり。
然れど時差ぼけにて、私が早々に轟沈、亦、せいちゃんも毎度早めに一度仮眠されれば、我々が爆睡せし間に、山の天候大いに変化、然れば均かの雨に見舞われ、ムジカジャポニカ夏休み初なる花火中止を余儀なくされ、折角発射台まで拵えられれど、是亦残念乍ら出番無し。然れば手持ち花火を、軒下にて堪能せん。
愈々明日香の深山の夜も更ければ、流石の皆様も続々轟沈、斯くしてムジカジャポニカ夏休みの夜は更け行きし。
（後編へ続く）
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ムジカジャポニカ夏休み2014（前編）
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