Quantcast
Channel: 大ぼら一代番外地
Viewing all articles
Browse latest Browse all 4128

ロイドとの邂逅、而して浪花深夜の彷徨

$
0
0
今や隣家に移り住むex.居候猫ロイド、愛も変わらぬ甘えたぶりにして、久々に邂逅するや、みゃあみゃあ啼きつつ近寄り来れば、



毎度御馴染み甘えたポーズにて、のたうち回るが如く、躯をくねらせる有様。







明日香の深山に不時着せし屁垂れ宇宙猫が、斯くも生き抜かれしとは、初登場されし際には、到底想像だにし得ずして、果たして極寒の冬を越せるか杞憂すれど、



何せこの御気楽極楽ぶり、愛想の良さのみにて切り抜けられれば、いやはや「人間力」ならぬ「猫力」充分に保持されればこそか。いつでも遊びに来たれや。然れど今更何故かサカリ付きしか、毎晩サカリ付けばこその妙な啼き声にて呻き叫び乍ら、玄関前に居座る有様、おんどれ何を求めてるねんな。とは云え、斯くも辺境の人外魔境に、他の猫の姿なんぞ見受けねば、成る程御気の毒様。



「MultipleTap」主宰される康勝栄君が、難波Bearsにてライヴ行うとしれば下山、いざBearsへ赴きし。



扠、その康君のセットは、御馴染みアウトプットが無限に装着されしギターは持参されず、機材一式と夥しきケーブルが蠢くかの如き様、果たして如何なるシステムかすら意味不明、演奏する姿すらも第三者然と何かを眺むるが如し、究極の非音楽的音楽ならんや。私の如く暑苦しくむさ苦しく楽器を搔き鳴らす類いとは、大凡正反対と思われんや、然れど飽くまでも己れの手を媒体として介在させれば、詰まる処同じならん。そもそも私同様アホの一つ覚え宜しく矢鱈滅鱈楽器を搔き鳴らす輩も巨万と居られれど、その殆どがしょうむなさの極みなれば、演奏手段なんぞはどうでもええ、要は奏でられし音がオモロいかオモロないか、其処へ帰結するのみと知れ。





扠、打ち上げは毎度御馴染み「大黒屋」にて。康君達と歓談しつつ日本酒呷れば、



「SiLetoco」や「カラフトワーク」率いるカマチ君も同席、日本酒マニアにして時折「酒デリックbar 日本酒カマチ」をBearsに出店されるは御存知の通り、而してエフェクター・マニアなれば、彼がfacebookへ投稿されしレビュー拝読を以て、エフェクター購入させて頂きし経緯すらあり、更にはBearsが月曜夜に定期的に企画される即興ナイトの常連と思われれば、成る程これにて東西の地下音楽新世代の邂逅なり。然れど康君に代表される帝都組は、今や全世界展開中なる「MultipleTap」や先日の「秩父4D」等、その企画力実行力は固より、その音楽性も世界に向け切磋琢磨される情況なれど、片やこちら上方勢は、ライヴの現場の緩さ尋常にあらず、美味い日本酒なんぞ飲み明かしつつ音の鳴る儘気の向く儘、いやはやこれも或る意味究極に即興ならんや、斯くも大きく異なれば各々大いに興味深し。



Bearsブッキングマネージャー黒瀬君のfacebook写真アルバムより無断借用転載させて頂きし1枚、悪しからず。



Bearsのスタッフにして「いかんせん花おこし」の礼香ちゃん、手相談義に花咲けば、矢張り女子なるかな。手相変えたいんやったら、彫刻刀で彫るのが一番やろ。



午前2時半、楽しき打ち上げも是にて散開。いざ大阪アジトへ帰還せんと思えど、明日香の深山に全財産置き忘れれば、手持ちは財布に残されし僅かばかり、然れどその僅かばかりすら打ち上げにて遣い果たし完全無欠の無一文、最早タクシーなんぞ以ての外、斯くして徒歩にて帰路に就きし次第。難波より御堂筋を北上せんと出発、道頓堀はグリコのネオンも消灯済み。



難波神社を横目に、



中之島へ至れば、土佐堀川に映り込む街灯と、眩きばかりなる月を仰ぎ、



更に堂島川にても、映り込む街灯と、眩きばかりなる月を仰ぎしものなり。



漸く淀川堤防まで至れば、



新淀川大橋より、月光に照らし出される梅田の摩天楼を眺むるや、浪花深夜の彷徨も愈々終焉、約1時間半を要し大阪アジトへ無事帰還せり。


Viewing all articles
Browse latest Browse all 4128

Trending Articles