Paris

午前5時起床。深夜テレビにてはソフトポルノ映画上映せしチャンネルも、既に退屈至極なホームドラマの如きに変わり果てれば、これを以て朝来たるを実感せり。而して部屋を見渡すや、亦しても信じ難き光景眼の当たりにせし。今回のツアーに於いては、矢鱈滅多羅に地球外生命体やら幽霊の類いに遭遇すれど、今朝はローラ・パーマー宜しくビニルシートにてぐるぐる巻にされし女性の姿あれば、ハロウィンは疾うに過ぎし筈にして、果たして新手のグルーピーか、扨又ホテルのどっきりサービスか、何はともあれ恰好のブログネタとばかり写真撮影、而して先ずはトイレへと急げば、小用足せし間に何処かへ消え去られし。ほんで何やったんや。



昨日の道中弁当「日清焼そばスモーク・オイスター＆WソースSP」食い残せし1個を召喚、いざ食らえば「ソーシーな味わい」激烈に美味過ぎにして昇天寸前。



朝飯を求め食堂へ赴くや、フランチ・ブレックファーストとばかりに、コーヒー＋パン各種盛り合わせ。



バケットは、如何にもフランス人然として切り開き、バターやジャム施し食せり。



ホテルのバスルームにて、何故便器の傍らに椅子が必要たりしか。



今宵は愈々今回のAMT宗家欧州ツアー千秋楽にして、最終目的地Parisへ向け出発せり。既に備蓄食材全て食い尽くし、残りはカップ麺2個にして、これを道中弁当とせん



先ずは世界最激不味カップ麺の異名を取る、大英帝国が誇る通称「埃ヌードル」こと「POT Noodle」は「Bombay Bad Boy」即ちカレー風味の代物を召喚、



蓋を開けるや、その中身は既にカップ麺の姿にあらず、正に埃の如し。



電気ケトルより熱湯注ぎ3分間待機、扠、蓋を開け、いざ食らえば、何じゃこりゃ。麺どころかトッピングのグリーンピースやコーンさえ未だ戻らぬ有様にしてガチガチ、最早熱湯の温度も下がれば、この侭調理全うし得る可能性皆無にして、更に世界最激不味カップ麺の称号に相応しく、そのスープも正に、掃除機本体が吸引の際に輩出する温風の如き味わいとは、果たしてこの例え適切や否や不明なれど、あの温風の感触が味へ転化反映されしと想像されたし。



斯くしてその激不味さにて到底完食不可、然れば通称「青の器」たるタイ製カップ麺「Noodle Wok Spicy Thai Flavour」召喚、



いざ食らえば、所謂アジア製カップ麺標準レベルにして、取り敢えずはPOTの口直し図れり得し。



スナックジャンキーみつるちゃんは、亦してもスナック菓子貪られ「めっちゃ美味い」連呼されれば、即席麺をスナック菓子代わりに食するみつるちゃんならば、若しやあのPOTを熱湯注さずその侭食し、あの激烈な味わいを存分に堪能し得らんや。



フランスの高速料金は、日本並みに高額にして、然れど料金所は無人マシーンが主なれば、どうにも紙幣受け付けられぬトラブル至る所にて多発、あちこちのレーンが立ち往生せし車にて塞がり、後続車の怒り爆発すればクラクションの嵐、如何せん現金若しくはクレジットカード払いのみなれば、1台の対する所要時間長くして渋滞誘発せんとすれば尚の事か。



最終目的地Parisに突入、今宵の会場Le Petit Bain到着せり。



サウンッドチェックも済ませるや、晩飯は隣接するレストラン＆バーにて「鶏手羽元のトマト煮込み＋ライス」供されし。味のベクトルは間違いなけれど、味の奥行き皆無にして、然れど調味料の類い持参し忘れれば、卓上のタバスコ大量投下にて、鶏手羽元のトマト煮込みのみ食せり。何せ道中にて食せし世界最激不味カップ麺POTの後遺症か、猛烈な気持ち悪さ続けば、ライスは到底食らえぬ有様、悪しからず。



今宵は、LyonよりCyril M.率いるサイケデリック・トリオ「Noyades」が前座務めて下されば、彼等の演奏前には、Cyril君と再会祝し歓談せり。



今宵も大盛況にして、恙無くギター絞首刑にて終了。ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。









斯くして今回の欧州ツアー全36日間36連続ライヴも、全日程無事終了せり。

投宿先たるホテルにて、皆してフライト用パッキングに勤しむべし。津山さん、みつるちゃん、東君の3名は明朝早く、NANI君は明夕に、愈々帰国の途に就かれる次第なれど、私はこれより数日間、欧州某所へ失踪させて頂く所存なれば、どうぞ御理解頂きたし。



夜更かし組相棒NANI君は、一昨日辺りより風邪拗ら去れしか、体調愈々不調の様子にして今宵も轟沈、残すは帰国のみなれば、何とか無事に帰宅される事を願うばかり。片や私は、亦してもテレビにてソフトポルノ映画鑑賞しつつ、最後の夜更かし堪能せん。ネットモラル遵守せんとされるアメブロなれば、検閲削除該当記事となるを避けんが為、画像は全て自主規制にてモザイク処理施せし次第、悪しからず。
斯くしてParisの夜は更け行きし。



而して是を以て今回のAMT宗家欧州ツアー顛末記を脱稿。同じく連日絶賛双頭並走更新されしNANI君のブログも、併せて御拝読頂きたし。