光のどけき初春の 明日香の山に 雪も忘れじ
2016年を迎えれば、今冬は暖冬なるか、未だ一度も雪も降らねば、
明明日香の山寺境内に鎮座される、実は由緒正しき八幡社にて、自宅初詣せり。
山寺、八幡社と、共に年始の公式行事控える次第なれば、
年末には境内も大掃除行い、清々しく新春迎えしものなり。
而して御本尊にも新春の御挨拶させて頂きし。
年末よりAMT宗家新譜録音作業に勤しめば、如何せん今年のライヴ始めたる1月10日(日)ヒューマンシャワー「鏡割ライヴ」を皮切りに、その後は「ナカタニ・タツヤ+河端一 Japan Tour 2016」17公演と、ライヴ18連チャンが控えし故、3月に迫る北米ツアーに間に合わせんとすれば、自ずから〆切は9日(土)と相成りし有様にして、作業開始早々よりラストスパートな顛末なり。然れば年末年始も休日返上、昼夜問わずして只管録音作業に勤しむべし。
然れど恒例「サイケ組新年会」控えれば、シェフ務めるべく一旦録音作業中断、大慌てにて下山すれば、一路大阪アジト目指さんとす。
如何せん正月なれば、今更スーパーは休日返上営業されれど、市場は未だ開いておらねば生鮮食品は正月仕様にして、食材調達に毎度難儀させられる次第。行き掛けの駄賃にてスーパー数軒梯子すれば、概ねの食材確保し得、然ればいざ今宵の会場たる大阪アジトへ急行せり。
午後2時より調理開始。料理人として鳴らせしも今は昔、然れど久々にシェフ魂に火が灯されれば、果たして今宵も随分な皿数を用意せり。
諸々の下拵えも済ませ、集合時刻たる午後5時には余裕の段取りにて、然れば先ずは前菜あれこれ配膳させて頂きし。最早料理のレシピ云々面倒なれば、割愛させて頂く次第、悪しからず。
「鯨のカルパッチョ」
「サーモンとタコのカルパッチョ」
「胡桃入りポテトサラダ」
「豆達のサラダ」
「タイ風鳥皮炒め」
ぼちぼち皆様到着されれば、先ずは新年の御挨拶にて乾杯せり。
酒は各自持ち寄り制にして、既に日本酒、シャンパン、赤ワインが並べば、最終的には夥しき数の酒瓶が並び、それが亦次々と空と化せしとは推して知るべし。
ビールのアテにと「ソーセージ&キャベツ丸ごと蒸し」
更には「牛蒡と人参とジャガイモの素揚げ」
タジン鍋を召喚しての「トマトバジル入り蒸し鶏」
蒸し上がり乃圖。
シェフ自ら切り分けさせて頂きし。
「海老のトマトソースチーズ焼き」
如何せん人数に対してしは狭き会場たる大阪アジト、立食形式に料理はテーブルへ並べられ、後は各々酒を片手に、其処此処へ座され歓談されるシステムなり。今年の参加頂きし面々とは、秘部痺れChangchang、プロフェッサーともちゃん、sarry御夫妻821君とふじゆき嬢、漢の料理人にしてSilent Headの中谷君、Freedomカイ☆マキ嬢、今やHelluva Loungeに巣喰われにけるAdios Dios聖さん、Bearsブッキングマネージャー黒瀬君とともちゃん、いかんせん花おこし礼香ちゃん、御存知木村君、マドンナ友里ちゃんと魚雷魚祥三君、秘部痺れモッチャンこと松元君、而して私の以上15名也。
「烏賊墨パエリア」仕込み中、パエリア鍋が1枚のみなれば、フライパンも召喚せり。
厨房は開宴以来フル回転ノンストップ操業にて、パエリア炊き上がるまで束の間の休息とすれば、此処ぞとばかり美酒を堪能せり。
「海老と蛤入り烏賊墨パエリア」
奈良の地酒「八咫烏」檜樽酒を、檜枡を以て皆して堪能、
酒瓶に添えられし枡板も亦芳しくして、それを嗅ぎつつ酒呷れば一層美味なりけると、この飲んだくれ3人衆曰く「この板アテになんぼでも飲める!」大いに目出度き限りかな。
「牡蠣のアヒージョとブルスケッタ」
「トマトの生バジルサラダ」
是にて料理は先ず一段落。Adios Dios聖さん、Silent Head中谷君との五十路オヤジ揃い踏み之圖。
マドンナ友里ちゃんの手土産は、是亦高級スウィーツにして、
これが亦絶品至極、甘味をアテとするを至上の悦びとする私は、勿論酒のアテとさせて頂きし。
遅掛けにも未だ来場者続けば、秘部痺れドラマー松元君こと通称モッチャン。御酌せんとされるは、そのモッチャン命名されしカイ☆マキ嬢。
sarry歌姫ふじゆき嬢よりのリクエストにて、御馴染み「タイ風混ぜ麺」
先だっての欧州ツアーにて仕込みし「自家製ハバネロオイル」を添えさせて頂きし。
宴は未だ未だ宵の口とばかり、繰り出せし料理は瞬殺にて空となれば、料理人冥利に尽きるばかり。
拙ブログ愛読頂くsarryの色男821君より「ソース味の玉子料理」リクエスト頂けば、インプロクッキングにて「ソース玉子焼き」味わいはほぼとん平焼の如しか。
カイ☆マキ嬢よりのリクエスト「鰤のふわふわ粗煮」私の煮魚料理とは、調理時間が僅かにして、然れば身が締まる事もなくふんわり仕上がるが特徴なればこそ。
玄関に並ぶ靴之圖。
深夜参戦組たる木村君と礼香ちゃんも到着されれば、彼等2人用にと、殆どの料理を2人分のみ食材残せば、再び厨房仕事へ復帰せり。
而して木村君よりリクエスト頂きし「ミッドナイトパスタ」今宵は「spaghetti al nero di seppie(烏賊墨スパゲッティー)」を用意させて頂きし。刻みパクチー添えれば一層美味。
是にて今宵の厨房仕事完了、此処まで10時間立ちっ放しにてフル稼働すれば、そもそも連日連夜AMT宗家録音作業に勤しみし経緯もありとは云え、不覚にも轟沈せり。
何故か私のデジカメに残されしは、上の私の轟沈せし様と、下の聖さんの姿なり。
斯くして「サイケ組新年会」楽しく盛り上がり、扠その翌朝を迎えれば、木村君の手土産たりし明日香村名産の苺「あすかルビー」を、夜明かし組皆して頂き、
更には中谷君の手土産「ユーハイム フランクフルタークランツ」を頂くや、嘗て妹の誕生日は、必ずこの「バタークリームケーキたりしも思い出せり。矢張りバタークリームこそ秀逸至極。
斯くして先ずは「モーニング甘味会」開催されし。
而して「素麺+卵麺」自家製素麺つゆを以て食らえど、錦糸玉子等拵えんとすれど、昨夜の宴にて食材全て尽きれば、薬味の葱すらあらざる始末、悪しからず。素麺と比べれば、吉田氏の実家たる吉田製麺「卵麺」のコシ強さに今更乍ら驚愕せり。
斯くして皆して「素麺+卵麺」啜れば、本来これを機に再び飲み始めるが常なれど、如何せん〆切肉薄する録音作業抱えれば、名残惜しけれど是にて散開。
明日香の深山への帰路を急げば、
斯くして2016年の宴始め「サイケ組新年会2016」これにて打ち上がりて候。
ネット上より拾遺叶いし1枚、此処に無断借用転載させて頂けば、悪しからず。
因みに翌日、高が10時間の立ち仕事にて、腰痛悪化に加え、脹脛に身が入りし体たらくを露呈、仮令貧乏音楽家を廃業すれど、決して料理人には復帰出来ぬと今一度実感せられし。而して〆切迫りしAMT新譜音源は、〆切期日たりし昨夜こと9日(土)午後11時頃に無事完成すれば、今年も何とか貧乏音楽家を生業に生き続け得るべく日々精進せんとす。
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サイケ組新年会2016
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