病魔侵蝕激烈悪化にて写真撮影不可、然れば一切写真あらざれば、イメージ画像にて御茶濁させて頂く次第、悪しからず。
扠、帰国の朝を迎えれば、何とか連続投薬にて解熱叶い、是にて成田空港検疫に於けるサーモグラフィーに引っ掛かる事あらざらんと安堵。
斯くしていざLos Angeles空港へ赴くや、GODことJustinも空港界隈にてレンタバン返却、而して彼もフライトにてAtlantaへの帰路に就かれる次第、然ればこれにていざさらば、下の画像の如く記念撮影に興ずる余裕もあらざりて、該当航空会社の国内線出発にて、空港内巡航バスを下車されしGODを見送る我々なり。有り難うJustin、亦来年まで息災たれ。
而して我々ユナイテッド航空国際線出発にて空港内巡航バスを下車、チェックインも無事果たせば、私は最早自力にて歩行もほぼ不可な有様、斯くして身体障害者扱いにして車椅子にて、セキュリティーチェックも通過、搭乗口まで車椅子にて御送り頂けば、優先搭乗扱いにして、何とも快適に搭乗果たせり。
午前11時25分発ユナイテッド航空成田行きに、無事搭乗果たせば、毎度乍らハリウッド娯楽大作鑑賞こそ愉しみとすれど、極度の脱水症状に由る難聴発症、然れば音声殆ど聴こえぬ有様にして、結局映画鑑賞諦めれば、二度の機内食も完全拒否、投薬にて朦朧とせし儘、況してトイレに立つも平衡感覚失いて困難極めると知れば、約9時間の空の旅も飲まず食わずにて完遂せり。
些か遅れ乍らも成田空港到着、最早自力にて立つ事叶わず、機内への車椅子乗り込みを待たんとすれば、降機せんとすれど最後の1人となるは必至、東君達が大いに心配下されど、どうぞ御気遣い無用にて先に降機されたしと伝えんとすれば、最早呂律全く回らず、意味不明言語を叫ぶばかり、車椅子にて降機すれば、同じく大阪伊丹空港へ向かうNANI君が、私の手荷物携え同行下さり、斯くして車椅子を押して下さる女性担当官に導かれ、帰国手続き及び通関手続き完了、然れど何と税関申告書に署名すら叶わぬ手足の麻痺ぶりを露呈、いやはや人間斯くも機能果たし得ねば、正にJOJO広重社長の歌ならねど「生きている価値なし」とさえ思える次第。
斯くして国内線へ乗り継がんとすれど、Los Angeles空港にてチェックイン叶わねば、成田空港到着時に改めてチェックインすべしと伺えど、そもそも到着遅れれば、予定せし午後5時発伊丹行きは既に満席にして、為す術なしかと思われれば、私が身体障害者扱いと相成り、同行者たるNANI君の分共々、特別席を御用意下されば、V.I.P.待遇にて優先搭乗叶い、斯くして予定通り伊丹空港へ向かいし。
伊丹空港へ到着するや、車椅子担当官の案内ありて、有無云わせず救急車にて病院へと搬送されれば、先ずは症状より脳出血の類い疑われ、散々あれこれチェック受けし挙げ句、あらゆる検査施され、挙げ句は7色のケーブルに繋がれ、まるでモジュラーシンセの一部と化せしが如しにして、MRIスキャンされれば、既に極限の脱水症状なればこそか、人の声なんぞ聞き取り不可な有様なれど、脳内に様々な電子音響き渡れば、その心地良さ半端ならずして、永遠にMRIスキャナー内に留まりたしと思うばかり。
約4時間にも及びし精密検査の結果、極度の脱水症状及び衰弱にて、言語障害やら各機能障害発症すれば、体力の回復に伴い、各機能障害に関せば順次回復せんとするものなり。些か後遺症残る事もあらんと思われれど、極度の衰弱状態よりの復帰と相成れば為す術なくして、然れど今回の検査にて、所謂成人病の類いなんぞ全く無縁の健康体と判明、五十路なればこそ年齢相応なる脳梗塞こそ確認されれど、斯くなる生き様を以てしても、向こう20年間は息災たらんとの所見頂き、嘗て五十路を迎えしに当たり、人生既にロスタイムと信ずればこそ、愈々以て刹那主義且つ享楽主義にして運命論者たるべし。座右の銘に「人生是無反省」「森羅万象一切期待するべからず」両手に掲げ、極悪と化せど只管に走り切る所存。
病院に留まれば、自ずから病人と化するは常、然ればこそ点滴終了を待ち、午後11時半過ぎなれど、いざ病院より遁走逐電、タクシーにて大阪アジトへ帰還せり。果たして数日後に控えるテニスコーツ+河端一@彦根スミス記念堂に、出演叶うや否や、己れの精神力に問うばかり。「強靭な精神力こそ健全な肉体を司る」と信ずればこそ、今や体内に蓄積されし投薬の残党を、己れの体より排出させんとすれば、我が自己治癒能力回復を目指し、先ずは何か食すべし。果たして未だ食欲皆無なれど、何か食らわんと思えば、せめて100%林檎ジュースなんぞ呷る次第。久々に摂取せし水分、糖分なんぞが、全身の細胞にじわじわ沁み込む様を実感、これを以て復活の狼煙とすれば、最後に信じ得るは、矢張り己れの精神力と肉体なり。
而して故郷たる浪花の土を再び踏み得れば、斯くして帰国第1夜たる浪花の夜は更け行きし。
この日の様子は、NANI君のブログにて疾うに綴られれど、今一度併せて御拝読頂きたし。
これを以て、今回の全37日全36発、35連チャンたりしAMT宗家ネクストジェネレーション北米ツアーに関する珍道中譚も目出たく脱稿せり。
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いざ帰国するや病院搬送、而して遁走逐電せり
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