午前7時起床。所謂安モーテルなれば、朝飯なんぞも有料にして、あの忌まわしきコンチネンタルブレックファーストなんぞ、身銭を切りて食らうなんぞ許されざる愚行と知れば、先日スーパーにて贖いしカレーを召喚、
電子レンジにて調理可なれば、レセプションの隅、ジュースの自販機の傍らに鎮座する電子レンジの存在、昨夜到着せし際に目視確認済みにして、然れば出動し加熱調理せり。カレールーに携行するガラムマサラと自家製ハバネロオイル投下、いざ食らえば美味にして、その均かの美味さ些か驚きを隠せぬ程か。
道中弁当拵えるべく電気ケトルに、白菜似キャベツ敷き詰め、そこへひよこ豆水煮を投下、最低限の水を差し沸かせば、見事蒸し上がり、
市販カレーペーストと予め仕込みしスープベースを混ぜ合わせしへ、このひよこ豆投下、白菜似キャベツも刻みぶち込むや、刻みパクチー惜し気もなく大量投下、携行するガラムマサラ、粉末出汁、仕上げに自家製ハバネロオイルを施し、斯くして電気ケトルクッキング「豆カレー」完成せり。道中弁当として食らえば、油一切不使用あっさり系カレーにして、大いに美味。
NANI君が、電気ケトル収納も含め、食材より衣料、更にはパソコンに至るまで、全ての生活用品をスーツケースに纏められれば、これまで手提げ鞄数個に分散されし荷物も、これひとつを携行するのみと化せば、一層の効率化図られし。
いざイタリアはSavona目指し出発せり。
車中に於ける「ミツルコ」さん四態之圖。
立ち寄りしガソリンスタンド内売店にて、携行ガスコンロ発見せり。「これがあったら『煮炊き』どころか『焼き』や『揚げ』も出来るなあ…」「焼肉も出来ますね!」「しかし我々には電気ケトルがあるではないか!」「でも焼肉は…」「ケトルですかーー!!!ケトルがあれば何でも出来る!!」「湯魂注入!」「ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!ケトルがあれば何でも出来る!!……(永遠にリフレイン)」
今宵の会場Rain Dogs到着。
ミツルコさん、目の周りの隈取りぶり、何気に不動明を彷彿させんや。
否、実際に実物と比べれば、随分異なりしか。所詮人間の記憶や印象とは、斯くも曖昧なるものと知れ。
サウンドチェックも済ませるや、
晩飯と相成るや、楽屋に用意されしは、驚愕の「超大盛りキビナゴ&烏賊フライ」にして、
思わず絶句、苦笑、而して日本人なればこその哀しさか撮影、
更にはピザも人数分運ばれれば、
全6種類のピザがずらり並べられれど、然してピザ好まぬ私なれば興味あらざりて、写真もこの1枚のみとは、悪しからず。
ピザ大好きなるミツコ様なれば「切り分けますわよ〜ん♡」
斯くして「キビナゴ&烏賊フライ+サラダ」食せど、流石に飽きるっちゅうねん。因みにピザは何れも大層塩っぱけりと伺えば、折角本場イタリアへ到達すれど、何とも残念なピザに遭遇とは御気之毒様。
今宵はワンマンにして105分フルセット披露せり。全体的に可成り客層の年齢高めなれば、生粋オールドヒッピー然とされし歴々も多くして、若年層向けアッパーなセット内容とは一転、渋めにしてまったりせしディープ・サイケデリックワールドを漂流展開、大いに盛況にて幕。然れど終演後「おじ様達に嫌われたわ〜!」号泣されしミツコ様、惜しむらくは、連夜大層な盛り上がりを見せるミツコ様の妖艶パフォーマンスに限り、今宵は反応薄くして、然れどこれも亦ひとつの正念場として、一層のステップアップを以って乗り越えて頂きたし。
下の写真は、私がステージ上にて撮影せし1枚。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第。悪しからず。
終演後、NANI君とアマーロにて乾杯。
この界隈が産地たるアマーロ「Amaro di S.Maria al Monte」にして、大いに美味。
今回のイタリアン・ツアーのポスターを制作下さりし美人女性シルクスクリーン作家Jessica Rassi嬢との2ショット撮影。
ほぼ閉店状態と相成るや、BGMがそれまで流されし所謂ジャズロック〜プログレよりNWOBHMへ一転、モーターヘッド、アイアンメイデンなんぞと続けば、突如Morganがエアギター掻き鳴らされるや、
何故か私のギター奏法の真似も織り交ぜつつ大暴走、
挙句遂にはマイク片手にステージへ上がり、エアボーカルにまで至るや、店のスタッフの心意気にて突如マイクがON! Morganのシャウト炸裂し捲り、
然れば店のスタッフも斯くの如く盛り上がり、大懐メロメタルナイトと化せし。先程までのジャズロック〜プログレと云う、所謂「賢そうな音楽」なんぞ、所詮はアホ極まる「アホな音楽」の前にては、正に蟷螂の斧の如し、アホの偉大さを思い知れ。
而して私は、斯くなるアホな光景を楽しく眺めつつ、御贔屓なるイタリアンリカーをあれこれ所望、存分に堪能させて頂けば白目卍にて候。
夜も更けアホの祝宴も散開、斯くして投宿先ホテルへ。イタリアン・アホバイブレーションに絆されしか、扨亦今宵の妖艶パフォーマンス不発ぶりを慰めて貰わんとすればこそか、愛しのNANI君へ襲い掛かる「ミツルコ」さん之圖。
斯くしてNANI君受難之圖。
テレビにて「シャイニング」放送されれば、そもそも十代の頃より優に20回以上は鑑賞せし御贔屓作、仮令イタリア語発声なれど一切問題無し、大いに堪能せり。
今回のツアーに於いては、御馴染みThe Grady Twinsとの邂逅僅か一度のみにして、現れぬとなれば何とも淋しき限りかな。
今朝スーパーにて購入せし食材召喚、魚半身、カニかま、冷凍マテ貝なり。
「シャイニング」鑑賞しつつ、魚の片身を取り出すや、
白菜似キャベツ敷き詰めし電気ケトルへ投下、
白菜似キャベツにて包み込めば、最低目盛までの水を差し、いざ沸騰させん。
然れば白菜似キャベツにて包み蒸し状態に仕上がりし魚の片身、仮令身が解れれども、白菜似キャベツにて包まれる故、底の電熱ヒーターに絡む事もなく、後の掃除も容易なる筈。
三度豆とトマトは直接ぶち込み茹でるや、
「青の器」に、粉末出汁+自家製ハバネロオイルを仕込み、これを以て付けダレとせんとすれば、
出来上がりし具材を盛り付ければ、
これにて電気ケトルクッキング「魚のケトル鍋」完成。魚はふんわり良き塩梅にて蒸し上がれば絶品至極、堪りませんな。晩飯たりし「キビナゴと烏賊フライ」より遥かに美味と知れ。
酒のアテにすべくマテ貝召喚、
亦しても白菜似キャベツを敷き詰め、マテ貝を投入、最低目盛までの水を差し、いざ沸騰させれば、
蓋解放作戦を以て沸騰状態を暫し保持、
斯くして「茹でマテ貝」完成せり。いざ食らえば、大いに美味なれども、惜しむらくは些か加熱し過ぎしか、身が締まり過ぎとは残念至極。旨味が流出せし茹で汁はキープ、明朝これを以て何か拵ええん。
「シャイニング」も愈々エンディング迎えんとすれば、
私も御仲間に入れて頂きし経緯あり。
続けてサイケデリックなフランス映画と思しきが始まれば、事務仕事なんぞ熟しつつ、ちらちら鑑賞、そもそもイタリア語発声なれば台詞なんぞ理解不可、然ればこそ格好のBGVなれど、次第にそのサイケデリック度上がれば、音楽も現代音楽然にして、結果目が離せなくなる有様。
ネットにて調べれば、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー監督作品「La Prisonniere (邦題『囚われの女』)」にして、国内版DVDも販売されれば、帰国後には是非にも購入、改めて日本語字幕にて鑑賞せん。予告編はこちら。
斯くしてSavonaの夜は更け行きし。
NANI君ブログも絶賛並走更新中、是非にも御併読頂きたし。