今朝も規則正しく午前6時起床。昨日中華食材屋にて購入せしあれこれ。花椒、漢方麻辣醤、中国製袋入り即席麺「香辣牛肉面」3袋、而して水戸納豆。先達ての中国ツアー以来、どうにも中華料理ならぬ本場中国料理に魅了されて止まねば、韓国製袋入り即席麺には興味皆無なれど、中国にて幾度か食らいしあの中国製即席麺の味わい、忘るまじくして、然ればついつい購入せし次第。況して中国料理に欠かせぬ花椒と麻辣醤も確保、これにて此処まで食ら続けしタコライスなんぞの類い、即ち「メキシコ時代」は終焉を告げ、これより「中国時代」輝かしき幕開けを向かえん。
朝飯は、昨夜の海老炒飯の残りをリサイクルせんと、先ずは水屋より失敬せし胡麻油を以て、大蒜、唐辛子、花椒を軽く炒め、
キャベツを刻み投下、更には海老炒飯をもぶち込み、手早く炒め合わせれば、
納豆も添え、斯くして「海老炒飯+納豆」食せば、これは激烈に美味かな。納豆の味わい、大いに郷愁を誘えども、花椒の芳しさに痺れ捲れば、味覚に由るエクスタシーすら得られんや。
道中弁当を拵えんとすれば、またしても唐辛子と花椒を、胡麻油にて炒めし次第。果たして何を拵えしかは、後の御楽しみ。
御世話になりしJasonと、我等が神Justinの2ショット。
さてWashington DCへ向け出発に当たり、先ずはコーヒーを求めれば、アツボン&ヒロボンの興奮ぶり尋常にあらずして、然れば勿論カオル・タチバナ・フランソワ先生の作品群が、コーヒーショップの壁一面に、ずらり並べ展示されればこそ。
ヒロボン曰く「あらヤダ、こ、これは静物画の表現技法そして存在…そのすべてを、3分で会得するためのテキスト連作『今日から静物画』だわね。」
「それから連作『今日から肖像画』」
「そして連作『今日から風景画』」
「この3大メソッドを揃えてるカフェがあるなんてなんて…きっとここで、20世紀前半のモンパルナス…エコール・ド・パリの様に、若い移住者達が連日熱く語り合っているのね。ユトリロ、シャガール、モディリアーニ…ここからどんなタイプの作家が生まれ育つのかしら。とっても楽しみね!」圴か今後歴史にその名を刻まんとする若き芸術家達が集う、斯くも歴史的な名所とならん場所に、偶然とは云え辿り着けしとは、いやはや我々大いに好運至極かな。
いざWashington DCへ向け爆走。途中立ち寄りしドライヴインにて、奇しくもカオル・タチバナ・フランソワ先生の手に依る絵葉書を発見、ヒロボンに見せれば、曰く「あらヤダ…これは珍しいわ!ニュージャージーはケープメイビーチにある先生のアトリエ『潮風の間』をポストカードしたのね。先生の作品がひっそりとポストカードになってるのはここアメリカではそう珍しくはないんだけど、この着眼点は白眉ね。ここであの珠玉の名作『ヒト以上タコ未満』が生まれたのよ。」これにてまた先生のポストカード・コレクション充実せり。
最近北米にて密かに流行しつつある「Coke Hookah(コークパイプ)」何とコーラを鼻より吸引するマシーン、これならばコーラ特有の爽快感と刺激を堪能しつつも、摂取カロリーはゼロなる画期的発明品なりけり。好奇心旺盛なるみつるちゃん、早速試しておられれば、正に花粉とは紙一重なるか、鼻の粘膜を襲うコーラの刺激の前に、一発昇天斯くなる有様。
再びWashington DCへ向け爆走すれば、偶然にも車窓より発見せしは、これまた圴か先生の作品ならんや。然ればヒロボン曰く「あらヤダ…『さブイ』だわね!先のポストカードで紹介した『潮風の間』のあるこの浜辺は、一年中強い潮風に吹かれてて、とっても寒いの…先生ここでの作品制作には、寒い中、とっても苦労していらっしゃるのよ。でも先生の荒ぶる芸術魂は、その苦境をもまた、この石碑として作品に昇華されたのよ。とても真似出来るものではないわ…。」
我等が神Justinが定めし戒律「No Hamburger on Sunday(汝、日曜日にはハンバーガーを食べるなかれ)」あれど、辛抱堪らずハンバーガーを貪るみつるちゃん。然れば厳罰に処される筈、追って神Justinより沙汰あらん。
本日の道中弁当は、遂に「中国時代」に突入せし記念すべき1発目なれば、今までの「メキシコ時代」に決別すべく、然れば「なんちゃってタコス抜きタコライス」と同じ食材、即ちレタスとセロリを刻みしと、ごはんを以て、これらを先に紹介せし胡麻油にて炒めし花椒と唐辛子と合わせ、粉末出汁をも加え炒め和えれば、これにて「セロリレタス炒飯」完成、而して納豆も投下、斯くして「納豆セロリレタス炒飯」とすれば、付け合わせは御存知「ワカメと干しえのきの味噌汁」なり。納豆と花椒の出会いはまさに奇跡、激烈に美味なれば、納豆特有の旨味と、花椒独特の芳しさ及び刺激が、全く相殺さるる事なく、見事並び立つどころか、相乗効果さえ醸し出され、これぞ味の日中交流果たされし。
立ち寄りしガソリンスタンド内売店にて、羨望の眼差しを以て、スナック菓子を眺むるみつるちゃん、何せ既に禁断のサンデーバーガーも食されれば、本日のスナック菓子なんぞ許される筈も無し。
斯くして愛して止まぬスナック菓子を、無情無慈悲にも御預け食らえばこそ、抑圧されしその無限なる煩悩は、津波の如きレベルにさえ到達、遂には理性なる防波堤さえ一蹴せんとすれば、みつるちゃんの精神は、遂に破綻来たせしか、須くも哀れな末路を辿られんと思われれば、此処は強靭なる精神力を以て、己れ自身に打ち勝つべし。
Washington DCに到着すれど、我等が神Justinが、我々をレコード屋Sam Recordsへと誘いしとは云わずもがな。
今宵の会場DC9に到着。楽屋にケータリング用意されれど、
勿論これとは別に、晩飯は階下のレストランバーのメニューより選び得る次第、然れば私は手作りハンバーガー「THE BLACKSMITH」なるを所望せり。
焼き具合はレアを希望すれば、これはまさしく素晴らしき焼き具合、ケータリングに添えられしサルサディップを、ケチャップ代わりとさせて頂けば、これは大いに美味なり。
今宵先鋒を務めて下さりしは、マスロックバンドTime Columnsにして、思い起こせば昨年のWASHINGTON DC公演も、先鋒を務めしはローカル・マスロックバンドにして、此処DCに於いてマスロックは今尚隆盛を極めるものならんや。
次鋒を務めて下さるは勿論Tjutjuna、再びツインドラム編成復活すれば、今宵も大熱演。
殿を務めさせて頂く我々、今回のツアーに於いては初御披露目たる「Son of A Bitches Brew」よりスタート、今宵も大爆音に興じほたえ捲り、盛況にて無事終演。下のライヴ写真は、ネット上にて拾遺すれば、無断借用転載させて頂きし次第。悪しからず。
今宵はノイズミュージシャンにして、Justinの前任ドライバーたりしJon宅へ投宿。道すがら現在改修中なりけるワシントン記念塔を臨めば、Justin曰く「あれはKKKの象徴だ!」
更にはペンタゴンの傍らを通り抜け、最早知らぬ人はおらぬカオル・タチバナ・フランソワ先生の作品「飛翔」が、ライトアップされしを臨めば、ヒロボンは感動新たにされにけり。
投宿先たるJon宅到着。嘗て「ありぢごく」にて変態ドラマーとしても名を馳せし36(Sam)さんと再会を祝し記念撮影。そもそも36さんとJonは盟友にして、同じバンドメンバーどころか元ルームメイトなればこそ。
料理達者なるJonが、毎度の如く夜食を用意下されば、今回の献立は「鯰の炒め煮+ごはん」にして、Jon曰くスパイスやハーブ適当に投入されにけれど、これが何とも不可思議な味の奥行き生み出せば絶品至極、大いに美味なり。
斯くしてWashington DCの夜は更け行きし。
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Washington DC
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