今朝は午前5時起床、定時より1時間早く起床せり。さて朝飯を拵えんと思えば、スパゲッティーと烏賊墨煮缶を召喚、スパゲッティーを茹で上げ、烏賊墨煮缶と粉末出汁を以て和えるのみ、
皿にレタスなんぞも盛り合わせれば、そちらにはマヨネーズとハバネロオイルを投下、斯くして超手抜き料理「spaghetti al nero di sepia（烏賊墨スパ）」完成せり。烏賊墨の風味堪能するには充分過ぎにして、充分に美味なり。
スーパーに買い出しに赴けば、生ハバネロを確保。
然ればハバネロを刻み、Denverにて拵えし自家製唐辛子オイルに、全て投下せり。これにて辛さのみならず唐辛子そのものの旨味も、充分にバージョンアップされると知れ。
豆腐と豚ミンチ肉を購入すれば、本日の道中弁当に「麻婆豆腐」を拵えんとは云わずもがな、何せ花椒と唐辛子を大量に備蓄する今、まさに理想的な一品を拵え得らん。大蒜、花椒、唐辛子を、サラダ油にて軽く炒めるや、豚ミンチ肉、刻み葱、更に豆腐と続けて投下、水少々と、遂に封印解かれしヤマサ昆布つゆを加え、煮詰めるのみ。
片栗粉なんぞ無ければ、程良く煮詰まりしを以て「麻婆豆腐」完成、ごはんにON! 然れば「麻婆丼」弁当完成せり。道中にて食らうや、花椒の刺激心地良くも、所謂日本の麻婆豆腐なるに比べ、随分あっさり目の味わいなれば、遥かに美味なり。
豚ミンチ肉が半分残れば、これより南下せんとする故、気温も次第に上昇するは必定、そもそもミンチなんぞ足早ければ、ここは加熱調理を施す事を以て、保存管理せんとす。斯くして云うなれば「麻婆豆腐のタネ」の如きを拵えんと、先ずは唐辛子と花椒をサラダ油にて炒めるや、AMTメンバー御一同より「目が痛い」なんぞと苦情殺到、然れど調理する本人たる私は、全く以て平気なれば、是如何に。
豚ミンチ肉の残り半分を投下、ヤマサ昆布つゆを加え、一気に煮詰めれば、これにて「麻婆豆腐のタネ」完成、アルミホイルに包み保存せり。
旧友たるJonとJustin、この2人について、兄ぃがfacebookへ寄稿せし一節あれば、此処に無断借用転載させて頂かん。「この二人の会話はひたすら冗談。半分位しか分からないけど、全くもって馬鹿バカしい、日本人で良かったと思います。」
またの再会を誓い、Jonと共に記念撮影。
久々に登場せし津山さんの「世界を乗る」シリーズ。因みに津山さんは、山男なれど高所恐怖症なりけり。
いざChapel Hillへ向け出発すれど、我等が神Justinなればこそ、その道中たるRichmondにて、行き掛けの駄賃とばかりレコード屋Deep Groove Recordsを急襲せり。
何と日本盤を装いし「贋帯付き」レコード発見せり。これは御存知Brian Enoの「Here Come The Warm Jets」邦題もその儘「ヒア・カム・ザ・ウォーム・ジェッツ」とは周知の通り、然れど帯には、翻訳ソフトなんぞにて出鱈目極まりなき邦題「ブライアンイーノは、ここ暖かいジェット来る」全く意味不明にして、「ー」が縦位置ならぬ横位置の侭、句点の位置も怪しければ、姓と名の間の「・」も打たれぬ有様。
帯の一番上、通常ジャンル等が明記される位置には「他の緑の世界ブライアンイーノ」何故か「Another Green World」の翻訳ソフトに依る出鱈目直訳が記されし始末、そもそもこちらの当時の邦題は「緑世界」のみなりけり。更に何故か「ステレオステレオ」と記されれば「ステレオ」は一度でもステレオにして、挙げ句「￥2,800」の表記には笑止、これも全ては日本盤を装わんとすればこその御苦労か。
笑い話序でとばかり、帯のコピーは「ブライアンイーノとピーターシュミットカバーでから詳細フィリップストム” 後ラファエロ” です 背面カバーの写 真はリットバです（空きも原文侭）」なんのこっちゃねん？
勿論曲目も出鱈目至極「キャメルの目に針（ニードルズ・イン・ザ・キャメルズ・アイ）」「ボウボネグロ作りたいの（ザ・ポー・ポー・ニグロ・ブロウトーチ）」「赤ちゃんの火炎のを（ベイビーズ・オン・ファイアー）」「シンディは私に語った（シンディ・テルズ・ミー）」「後方Meを駆動（ドライヴィング・ミー・バックワーズ）」「いくつかの遠景オンザビーチ（オン・サム・ファーラウェイ・ビーチ）」「ブランクフランク（ブランク・フランク）」「デッドフィンクスは、招待しないでください（デッド・フィンクス・ドント・トーク）」「そのうちのいくつかは古いです（サム・オブ・ゼム・アー・オールド）」「ここではウォームジェッツカム（ヒア・カム・ザ・ウォーム・ジェッツ）」カッコ内は邦題なれど、そもそも原題の片仮名表記に終始せしものにして、ホンマおちょくっとんのか？いやはやマニア狙いの贋日本盤まで出回る御時世、最早世も末かな。贋日本盤を作る努力をされるならば、この際、歴々たる珠玉の邦題の如く、素晴らしきセンスを以て付けて頂きたし。
さて一路Chapel Hillへ向け爆走せり。
道中立ち寄りしガソリンスタンド内売店にて、昨日スナック菓子を辛抱されしみつるちゃんなれば、本日は逆に2個購入せんと、欲の皮突っ張らかし厳選中。
斯くして2種のスナック菓子を、己れに許されしみつるちゃん、精算済ませれば、店内にて既に開封貪り食われるや、至福の表情にして悦楽度数100000000を記録せり。
然れど東君が、マクドの$1.00メニューたるダブルチーズバーガーを食らわれしを発見するや、その表情は俄かに一転、
更にJustinもマクドのバーガー食らわれれば、みつるちゃんの羨望度数は1000000越え、御強請りモードに突入されし有様、
散々愚弄されし挙げ句、結局遠目に2人がハンバーガーを食らうを眺むるのみなれば、先程までのスナック菓子ハイぶりは何処へ、今は唯只嫉妬あるのみ。
気付けばスナック菓子は2袋目に突入されれど、
その目には涙あるのみ。
Chapel Hill到着、先ずは投宿先たる森の中の某所へ。
こちらが我々の宿泊先なり。
然れば徐ろに、ヒロボン＆アツボン御両人が例のポーズ、その視線の先には勿論、
カオル・タチバナ・フランソワ先生の作品ありとは云わずもがな。ヒロボン曰く「あらヤダ…『プルート』じゃないの！！こ、これは凄いわ！！あのエドガー・アラン・ポーの短編小説『黒猫』初版本の表紙絵、その原画とここで出会えるなんて！最後に妻の死体と共に壁から出てくるのは…あああ、恐ろしいわ。」流石はタチバナ先生、ポーの初版表紙絵も手掛けられしとは、元私立探偵にして久しき探偵小説ファンなれば、斯様な事実も知らざりし己れを恥じるばかり。
こちらの1枚を見るなり、ヒロボン思わず狂喜されれば、決め台詞たる「あらヤダ」さえ決め忘れられしも当然「あっ…こ、これは…やだわ。こ、これあたしよ。実はあの先生がたったの一度だけ、そう、たったほんの5秒程創作意欲を失った事があったのよ…先生それがとてもショックで…それで私と二人、新たなモチーフを探して冥王星まで出向いた事があるのよ。無重力空間の旅の中、存分に筆を振るいまくられた先生は、この旅の間に３千点以上の作品を描かれたわ。そのなかの一枚『お～い、ヒロボン丸筆持ってきてくれんか』よ…でもその時わたし、先生のお声に気付かなかったのよ…なぜだったのかしら？」凡そNikeより依頼されし「宇宙（テラ）へ」も、この宇宙旅行にて描かれし1枚たらんや。
庭先にては、鶏共が飼育される中、
タツノオトシゴことSeahorseに股がる人魚の像あり。
ひと昔前、北米にてヒットせし快楽増長補助器具、その名もズバリ「Nipple Sucker」発見されしみつるちゃん、堪らず己れの乳首にて試されれば、余りの刺激に一発昇天、取説にも記されし使用上の注意事項「1日3回以上の使用は、依存症や不感症を引き起こす場合があります」呉々も厳守されたし。
さて今宵の会場たるLocal 506へ。
界隈には、膨大なる中古レコード＆カセットの埋蔵量を誇る「Nice Price Books」あれば、昨年に引き続き急襲すれど、何と看板こそ残されれど、今や「Back Alley Bikes」なる自転車専門店に代わり果てておれば、嗚呼、ここにまたしても宝の山が消え去りしかな。
然ればせめてもと、昨年訪れし際は、店内浸水の憂き目に遭われし「CD Alley」へ突撃せり。斯くして何とか本日の戦利品確保に成功せり。
晩飯に大好物なるピザを貪るみつるちゃん、ホンマええ顔してますなあ。
毎年投宿させて頂きし、モンタナ州Missoulaより30分に位置する、我等が故郷たるホテル「Ghost Rails Inn」が、昨年のクリスマスに失火、焼失されにければ、オーナー夫妻たるThom＆Graceの動向気に掛けし矢先、今宵訪ねて下されば、最下に大いに感激せしと共に、御見舞いの言葉なんぞ贈らさせて頂けば、何と既にホテルは手放し、現在はこの界隈に引っ越され、夫婦仲睦まじく余生を送られにけり。「The Ripper At The Heaven's Gates Of Dark」の裏ジャケットは、そのGhost Rails Innにて撮影されし1枚にして、また「Back Door Man Of Ghost Rails Inn」なる曲も収録せし経緯あれば、二度とあの素敵なホテルに投宿叶わぬとは、寂しき限りなれど、Thom＆Grace夫妻との縁こそ残れば、またこの地にて再会し得る楽しみと代わりしものか。
今宵は、稀代のクリスチャン・ノイズ・パフォーマー「Clang Quartet」も共演なれば、既にClang Quartetその人たるScottyのハンドメイド・ノイズマシーンあれこれ、ステージに並ぶ次第。彼とは昨年も、北米ツアー半分を共に回れば、それ以前より幾度も共演せし旧知の仲にして、何より彼の圧倒的パフォーマンスの大ファンなればこそ。
今宵先鋒を務めて下さりしは、そのClang Quartetにして、毎度乍らその圧倒的パフォーマンスには、唯只驚嘆させられるのみ。何せオブジェやマスクとなりしハンドメイド・ノイズマシーンや、シンバル、タム、タンバリン等のパーカッションを駆使しつつ、イエス・キリストの一生を、復活まで見事に現出させるものなれば、当初は、凡そ眉唾ならんと好奇の目どころか懐疑的嘲笑的にすら構えし観客も、次第にその鬼気迫るパフォーマンスに魅了されれば、最後は拍手大喝采スタンディングオベーション、皆様奇声を上げられ大いに賞賛を送る結果と相成るも当然至極。
このClang Quartet、今夏7月上旬には、遂に初来日も決定せしものなれば、皆様是非とも御見逃しなきよう、今此処に日本ツアー日程を掲載させて頂くものなれば、何方様も今直ぐチェックして頂きたし。世界唯一なるクリスチャン・ノイズユニットなれば、勿論これは敬虔なる信仰心の下、行われるパフォーマンスなりけりて、決して誹謗中傷せんとするものにあらずとは、飽くまでも誤解なきよう敢えて説明させて頂くものなり。
「Clang Quartet Japan Tour 2013」
7月6日（土）＠六本木 Super Deluxe
7月7日（日）＠彦根 GINZA MEETNG（彦根市銀座町4－26 銀座芝居小屋ビル）
7月8日（月）＠大阪深江橋 Gallery Nomart（ハンドメイド・ノイズマシーンの展示あり）
7月9日（火）＠岡山 Pepper Land
7月10日（水）＠神戸 Helluva Lounge
7月11日（木）＠難波 Bears
7月12日（金）＠名古屋 K.D. Japon
7月13日（土）＠落合 Soup
各日豪華なるゲストも用意させて頂けば、Scottyはまた超絶ジャズドラマーでもある故、セッションあれこれもセッティングせし次第。詳細はまた追って御案内する予定なれば、本日は先ずツアー日程の御知らせに留めさせて頂くものなり。
普段のScottyは、大の愛妻家にして熱血漢、常にハイテンションなナイスガイなり。
今宵次鋒を務めて下さりしは、勿論Tjutjunaにして、ツアーも愈々中盤なれば、我々の影響を受け始めしか、日を追う毎にギターソロ炸裂、アクションも過激と化されし次第。
今宵も爆音にてほたえ捲れば、途中ベースアンプの電源が落ち、圴か御陀仏御昇天かと思われれど、幸い奇跡的に復旧すれば、事なきを得じ。下のライヴ写真は、ネット上にて拾遺すれば、無断借用転載させて頂きし、悪しからず。
終演後、何と馬人と鳥人の2人組現れれば、
先日鸚鵡を食らいし私に、復讐せんとされにければ、その挑戦受諾せり。斯くして私と鳥人の抗争は、これにて火蓋切られしものなり。
投宿先へ帰還、可成りの冷え込みぶりにして、且つどうにもこの空間が放つ波動と合わねば逐電、結局バンのシートにて寝袋に包まり就寝。斯くしてChapel Hillの夜は更け行きし。
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Chapel Hill
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