Bellingham

時差ぼけ乍らも規則正しく午前5時半起床。朝日拝むべく表へ出るや、早起きは三文の得なるかな、久々にU.F.O.目撃せり。得てしてU.F.O.目撃せし際とは、周囲に誰も居合わせねば「あれってU.F.O.じゃないですか？貴方にも見えてますよね？」なんぞと確認する事も叶わぬが常、これもU.F.O.側の工作か。

U.F.O.目撃の興奮醒めやらぬ儘、朝飯拵えるべく昨夜食せし「「KYKの力お借りします！ソースカツ丼マックスウイナー」ごはん残党に、キャベツを加え、皮蛋召喚、

更には先日仕込みし「蛸と酢の力お借りましす！蛸のマリネアシッドオクトパスリザレクション」も召喚、必殺カセットコンロ駆使しての「バスルームクッキング」を以て、これら纏めて炒め合わせるや、

即席納豆汁も添え、ウルフよりパクチー御裾分け頂けば、いざフュージョンアップ「行き当たりばったりの力お借りします！残党焼飯オクトパクチー」食せり。

NANI君がカセットコンロを以て「アウトドアクッキング」に興じられれば、彼岸より東君が撮影中。

続けて道中弁当と今宵の晩飯まで拵えるべく、私も「アウトドアクッキング」へ突入、

先ずは即席焼そば2袋、キャベツ、蛸缶、生姜を召喚、

先ずは麺を茹で、

懐かしの日清焼そばの要領にて拵えんとすれど、湯が多過ぎにして困難と判断すれば笊にて湯切り、その間に具材纏めて炒め合わせ、

麺を投下し添付される粉末焼そばソース施し「焼そば」取り敢えず完成。

続けて配給ごはんを以て「葱焼飯」拵えんとすれば、刻み葱、粉末出汁、擂り胡麻投下、

仕上げに自家製ハバネロオイル投下、この過程こそ危険度高ければ屋内にては不可、以前もハバネロオイルをフライパンに投下すれば、催涙弾投下されしが如き大惨事引き起こせし顛末あればこそ。

斯くして「葱焼飯」「焼そば」」各々完成すれど、目玉焼も2個拵えるや、

各々にON! いざフュージョンアップ「炭水化物なやつ頼みます！焼そば焼飯弁当サタニックユース」完成せり。

カナダとの国境近くなるワシントン州はBellingham目指し出撃せり。本日はロッキー越えなれば、いきなり銀嶺臨みし。

開拓者が目指せし黄金郷エルドラド、我々ドサ回り貧乏ミュージシャンも、秘められし黄金の夢見るばかりかな。

田舎なればこそか、ガソリンスタンドに無駄に品揃え豊富なギフトストア内包されれば、

壁には熊の剥製、何とそのポーズは「シェー！！」なり。

今一度復活を賭け、遂にジャージ姿より脱却されしかミツコさん、然れど公衆の面前にて片乳ポロリはどないやねん。久しくオッサン度高き怠惰な生活に身を堕とされれば、お色気＝エロとは直結し過ぎか、能く能く見ればコーンドッグ（アメリカンドッグ）齧り乍らにして、果たして未だ「煩悩の権化」ミツルが、麗しのミツコさんへ擬態化身せしやも知れぬとの疑念払拭し得ぬ次第。

己れの「ウルフ道」追求すべく、先ずは「形から」整えんとされるウルフ、何せ「見た目さえ良ければそれで良し」なる人生哲学を掲げられる御仁なれば、然もありなん。然りとて我々が推すウルフTシャツに、今一乗り気ならねども、

こちらの「ウルフドリームキャッチャー」Tシャツならば、現行Tシャツとイメージ然して変わらねば、ここは矢張りネイティヴアメリカンの神秘的イメージを一層連想させる前者たるべし。

更にウルフグッズ宝庫状態にして、伝説の魔術師にして大酋長たりしウルフと狼が施されしウルフドリームキャッチャー、

こちらはウルフドリームキャッチャーベルなり。

斯くしてウルフグッズ購入されるや翻り、まるで己れの手柄かの如く、是見よがしに得意気になられる天下御免の御調子者ぶり。

その他にも興味深き代物あれこれあれば、魚型塩胡椒入れ、

謎の置物あれば、

何と小人達が怪獣に食われるオブジェ、

同じく小人シリーズにて、中指突き立てバージョン、

こちらは実物が拝めぬよう封印されし代物、成る程「Say Hello To My Little Friend」股間に注目されたし。

ビーフジャーキー販売中なる七面鳥之圖。

ギフトストアと云えど流石は開拓者の国、武器も平然と並べられれば、様々なメリケンサック、

手裏剣や苦無の類い、

ナイフや刀剣、更にはトマホークまで、

而して勿論ピストルやライフルなどの銃器に至るまで、充実の品揃えぶりなり。

怠惰な生活の証たりしジャージを脱ぎ捨て、再び「美の求道者」への道を辿らんとされるかミツコさん、決してその道は容易平穏ならず、試練困難辛苦の連続と思われれど、ここはスポ根宜しく、その微温湯に浸り切りし享楽的他力本願極まりなき屁垂れな性根叩き直し、是非にも己れの力を以て究極の美を掴み「ヴィーナス☆ミツコ」へのフュージョンアップに至るを、切に願うばかりなり。頑張れミツコ！負けるなミツコ！美は1日にして成らず。

本日はロッキー越え大移動なれば、只管爆走するのみ。

鉄橋ならぬ木製鉄道高架、ホンマにこんなんで大丈夫なんか。

給油に立ち寄りしガソリンスタンドに隣接するは、マリファナ解禁されしワシントン州なればこその専門店、その名も「JOINT」なり。因みに21歳以下は入店禁止なりけり。日本に於いては、ガソリンスタンドは固よりドライヴインでさえ酒類の販売行われねど、欧米に於いてはビールやワインを始めハードリカーに至るまで購入可能なれば、斯様な店が隣接するも亦当然か。

本日は、メイクの趣き些か異にされしミツコさん、これは「美の求道者」復活への狼煙打ち上げんとの兆したるか。

今宵の会場たるThe Shakedownへ到着せり。

界隈散策すれば、ボバ・フェットとカーボンフリーズに処されしハン・ソロ飾られし刺青店あり。因みに昨年も此処にて写真撮影せんとすれど、諸事情にて叶わねば、遂に撮影に到れり。

店内より、私に気付かれしスタッフが、サムズアップ送り下されば、私もサムズアップにて返礼せり。

今宵先鋒務められしは、地元バンド「Chimney」所謂アメリカン・ポップメタル的なバンドなれど、PAの出音が爆音なれば、鼓膜の危機すら感ぜられし。

次鋒務められしは「Babylon」バックに怪人フー・マンチューの映像流されれば、そのシュールさ、いとをかし。

今宵は75分のセットを披露。昨夜より東君のシンセにトラブル勃発、修理試みれど残念乍ら時間内に果たせず、テルミン1台を以て果敢に挑まれし。更にはセッティング中に、ドラム椅子が捥げ千切れる惨事さえ勃発、急遽其処らの椅子を以て代用すれど、NANI君大いに苦戦強いられし次第。久々のショートセットは、このツアー終盤戦に於ける疲労蓄積せし状態にては、可成りのダメージを与えんとする過酷なセットと化し、此処数日愈々深刻化せし両肘痛、特に左肘痛にはトドメとさえ相成らんと危惧されれど、今日を越えねば明日は来ぬと知ればこそ、摩滅玉砕上等にて怒涛の音塊食らわせれば、今宵も大いに盛況にて幕。

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂きし次第、悪しからず。