愈々帰国の朝を迎えんとすれど、暗黒面への誘いと共に、何やら悪しき兆しありて、然れど目出度き帰国の朝を、確固たる根拠もなく憂うは愚の骨頂とばかり、
気を取り直し、此の期に及べばこそと満を持し召喚せしうどん玉、昆布つゆ+とろろ昆布なる昆布尽くしにて、いざこれが最後のフュージョンアップ「昆布の力お借りします!昆布うどん スイートホームスイーティー」食せり。
此処Los Angelesにて1日オフを構えられるウルフに見送られ、我々一同帰路に就くべく、いざ空港へ赴かん。このウルフサインも見納めか。
ウルフトリニティー+1なる7匹のウルフが背面に描かれしウルフTシャツを以て、実は別れの涙を隠さんとされし、ハイ女子力誇ればこそ乙女ですらあるウルフの後ろ姿に見送られ、これが最後の出撃なり。
然れどいきなりの大渋滞に巻き込まれるや、全く以て身動き取れぬ有様、
これが延々、何と空港内部まで続けば、当初所要時間約30分と伺えど、1時間40分以上を要し何とか空港へ到着せり。
結局チェックイン締切時刻にギリギリ間に合わず、我々一同乗り遅れ決定、片や我々の斯様な事態存ぜぬGodことJustinは、Atlantaへ帰還すべく搭乗ゲートへ急がれし。
1人$265.00也にて明日の同じ便へ振替手続きも無事完了。せめてハイシーズンにあらざれば、翌日にて空席確保し得しを幸いと思うべきか。何はともあれ、本日の帰国便搭乗はあらざれば、今夜の宿を確保すべく、昨夜投宿させて頂きし「Babylon」ドラマーTJ宅へ宿泊可や否や打診、不幸中の幸いか、ウルフが居残られれば無事連絡も付き、有り難くも空港まで迎えに来て下さる運びと相成るや、これにて無駄に空港界隈のぼったくりホテル宿泊も回避、市街へ戻るタクシー代も不要にして、正に感謝あるのみ。ウルフ期せずしての大殊勲、今回のツアーに於いて、新たなギミックの下「ウルフ」として生まれ変わりし彼なれど、天下御免のチャラ男なる側面以上に、今回はその意外なる先天性潜在的ハイ女子力発揮駆使されるや、バンド内評価が俄かに急上昇、今やShopzone東社長の信頼も獲得しつつあれば、此処に来てトドメの大手柄、斯くして「ウルフ=やる奴」確立せんとされれど、余りに褒め称えれば、そもそも天下御免の御調子者にして、高評価に気を良くするどころか傲り高ぶり慢心に陥るは必至、精々この高評価維持を心掛けるべし。
取り敢えず本日の身の振り方も決まれば、大いに空腹にして、何か食らわんと、メガ重量級荷物を携え空港内を移動、
斯くして漸くバー&ピザ屋発見するや腰下ろし、NANI君とビールにて乾杯、
イタリア以外の地にてはピザを好まぬ私なれば、大博打にて「ミートボール・スパゲッティ」所望せり。嘗て今より遡ること四半世紀余、当時人生初めての異国たりしNew Yorkの地を踏みし際、レストランにて「ミートボール・スパゲッティ」食せし以来なれど、その当時食らいしとは、オーバーボイルの極みたりし山盛りスパゲッティに、ソフトボール3号は優にあろうかと思しき超巨大ミートボール3個が、無造作にON! されし代物にして、その常軌を逸せし規格外なるデカさに驚愕、思わず「そら太平洋戦争に負けて然るべきやわ」と実感せられしを、未だ鮮明に記憶するものなり。扨、配膳されしミートボールスパゲッティ、些か大きめなミートボール3個が配されし、生バジル芳しき代物、日本に於けるファミレス・レベルの代物にして、空港内ピザ屋が供すると思えば充分と知れ。
ピザ好きミツルちゃん、最早ミツコさんの片鱗皆無なる、単なる女物コート羽織る変なオッサンなれば、その下品な喰らい様も正に饕餮たるべし。ミツルちゃんと云えば、口開けクチャクチャ音立てて食らわれしが常、果たして子供の頃に、行儀悪しと御母堂様より叱責さらざれしか。如何せん京都のあかんたれ一人っ子、然もありなんや。
NANI君もピザを所望されれば、流石は神戸出身なるその食され方の品の良さ、先の何某とは雲泥の差かな。
ピザ好きなる東君なれど、空港のピザ屋なんぞにて供されるピザに見切りつけられしか、意外にもハンバーガー所望されし。そもそもアメリカが誇る国民食なれば、然う然うに外す事もあらざらん。
帰国便に乗り遅れし経緯をSNSにアップするや、嘗ての同僚にして旧友イトウアキエ女史より、何と同じ空港内、それもほぼ同じターミナル内に彼女も居られるとの返信投稿、斯くして均かの再会果たせり。因みに彼女は此処Los Angeles在住にして、あのユニバーサル・スタジオ・ハリウッドのVIP通訳務められる才女なり。本日も御客様の御迎えに参上されれど、該当機が延着され待機中たりし経緯なりけり。
昨夜徹夜されしミツルちゃんなれば、ピザ食らうやスマホ握り乍ら爆睡「オモロいから置いて行こか?」「目が覚めたら本気でパニックになって泣くやろな…」「間違いなく真っ先に奥様に救援依頼の電話するやろ…」なんぞ散々揶揄、テーブル上に「See you tomorrow...」のメッセージを添えれば、如何せん我々AMT流儀とは「最後の金を分けた刹那より他人」なれば、そもそも既に全ての精算も完了済み、己れの事は己れ自身の意思と行動と責任を以て管理すべし。死して屍拾う者なし。あっしには関わりのねえことでござんす。而して五十路のオッサンが挑むNHK教育テレビ「おかあさんといっしょ」内の1コーナー「ひとりでできるかな?」果たして結果は如何に。
TJが迎えに来て下されば、無事TJ邸へ。皆様、流石に40連発の疲労噴出されしか即寝成仏、当初より居残り志願されしウルフは、Los Angelesの休日堪能すべく、TJ達と連れ立ち外出されし。メンバー皆より「超人」の称号頂きし私は、均かの休日と相成るや、寝てる場合にあらずして、そもそもJNMF欧州ツアー道中にて勤しまんとせし雑務あれこれ片付け、同時に明後日に予定されし欧州行きチケットをキャンセル、新たなるチケット購入に奔走、然れば20日(土)朝一のフライトにて、デンマークはCopenhagenへ飛ぶ運びとなり、此処Los Angelesにて今日1日、日本帰国後も2日間のオフを獲得すれば、そもそも帰国翌昼に欧州フライトを控えし故、この3日間のオフこそ神様よりのプレゼントなるかな。然りとて帰国便の翌日への振替手数料金と、新たな欧州行きチケット購入にて、計18万円也なれば、1日6万円也にてオフを購入せし計算か、然れば本日も悠長に惰眠貪る訳に行く筈もなく、結局2時間の仮眠を挟み、徹夜にて雑務に勤しみし次第。
流石に空腹なれば、午後9時頃にTJ御一行帰宅せし際、TJの彼女にスーパーまで案内して頂き、他のメンバーも起き抜ければ空腹たるは必至、然れど帰国を前に備蓄食材全て破棄済みなれば、即席麺と葱を人数分程度購入、これを以て凌がんとす。
無心に雑務励行すれば、写真撮影なんぞ完全に忘却、この夜の写真一切あらざれば、悪しからず。因みにオフを存分に堪能されしウルフは、大いに酩酊されし儘、1日遅れにてフライト用パッキングに勤しまれれど、その荷物の重量とは、大いに規定重量凌駕する次第、然れどAMT鉄の掟「最後の金を分けたら他人」なれば、あっしには関わりのねえ事でござんす。
翌朝午午前6時45分、TJの彼女が空港へ御送り下さるとの事にて、いざ出発せり。流石に早朝なれば、昨日とは異なり渋滞も然して酷からず、無事空港へ到着すれば、チェックインも事なきを得、いざ搭乗ゲートへ到らん。
朝飯に即席麺食せし我々なれど、昨日より昏睡状態の如く今朝まで眠り続けられしミツルちゃんんれば、ハンバーガー贖われ、白眼剥きつつ貪られ「美味い!』連呼される有様。最早ツアーも完遂すれば、ミツコさんは完全封印、飽くなき饕餮にして「煩悩の権化」たるミツルの最も本性に近き変態形「変なオッサン タバタチャン」の姿晒し、その弩派手なタイツに時折だらしなく腹を露出されし長袖Tシャツ姿を以て、何かに憑依されしが如くハンバーガー貪られれば、周囲より明らかに奇異若しくは畏怖の眼を以て遠巻きに眺め避けられし有様なれど、御本人はバーガートリップにて恍惚状態へ至れば、一切御構い無し。向かいのベンチに座する我々に、ミツル流「自分だけがオモロうて他人には全くオモロない話」を乱射せんとされるや、NANI君共々「仲間やと思われるから話し掛けんどいてくれる?」ホンマどこの世界にこんな変なオッサンおるねんな、否、昔から時々おるな、変なオッサン。
ウルフのトレードマークたりしウルフキャップもウルフTシャツも封印され、何やら胡散臭きアジア人風な風体へと化られしウルフ、我々曰く「結局はあいつにとって『ウルフ』とはその程度のもんやったんやな…ホンマしょうむないやっちゃ…」最終ステージにて、此処まで積み上げられし好評価失墜、今更どの口が「俺の名は…ウルフ…」とかホザきくされるねんな。
ふとミツルちゃんが何やら荷物を広げ始めるや、幾つもの手提げ鞄より取り出されしはレコードにして、何やら再びしょうむない事話し掛けんとされれば、こちらも再び諫言「仲間やと思われるから話し掛けんどいてな!」どない見たかて、挙動不審なるアジア系肥えた変なオッサンやがな。
斯くして無事帰国便たる午前10時20分発アメリカン航空羽田行きに搭乗、遂に帰路に就けば、機内にての御愉しみたるハリウッド娯楽大作鑑賞に興じん。
先ず1本目はロン・ハワード監督作品「インフェルノ(原題:Inferno)」にして、ダンテ「神曲」に纏わるミステリー映画なり。もしやと思えば案の定「ダビンチコード」の続編たりし。
2本目はジャスティン・カーゼル監督作品「アサシン クリード(原題:Assassin's Creed)」にして、そもそもは同名のゲームソフトを原作とするSFアクション映画なり。中世ヨーロッパに於けるテンプル騎士団とアサシン教団に由る、時空を超越せし「エデンの果実」争奪戦顛末、本作品に然して関心湧かねども、中世ヨーロッパに於けるテンプル騎士団や十字軍に関する史実には、そもそも興味深きものあれば、これを好機に再び追究せん。
3本目はギャレス・エドワーズ監督作品「ローグワン/スターウォーズ・ストーリー(原題:Rouge One: A Star Wars Story)」これは劇場公開当時、映画館にて鑑賞すれど、今一度細部のディテール等も含め堪能すべく再見せし次第。矢張り個人的にはシリーズ第1作目「スターウォーズ エピソード4 / 新たなる希望」に次ぐ秀作と再確認せり。
4本目はアンナ・フォスター監督作品「アンダーワールド ブラッド・ウォーズ(原題:Underworld: Blood Wars)」鑑賞せり。シリーズ最終作なりけれど、旧作一切鑑賞せし経緯あらざりて、然れど冒頭30秒程にて過去作品ダイジェスト御披露下されば、本作を単体作品として堪能し得、更には最早旧作鑑賞の意味さえあらざる親切丁寧さかな。バンパイヤとは、血を舐めるのみにて、その血の本人の過去記憶を一瞬にてシェアし得る特性あれば、何と御都合宜しきかな。広く犯罪捜査や浮気調査、その他諸々、この特性を利用すれば、世の様々な事件目出度く解決叶わんと思うばかり。
5本目は、往路にて鑑賞せしスコット・デリクソン監督作品「ドクターストレンジ(原題:Doctor Strange)」再見、是亦細部のディテール確認を含め、大いに堪能せり。そもそも嘗て映画館に入替制なんぞあらざる当時、同じ映画を3度繰り返し鑑賞せし私なれば、機会ありて再見せんとするは当然なり。
機内にて配膳されし「チキンカレー」大概不味くして、久々に機内食にて斯くも不味き代物に遭遇せしかと、思わず苦笑せられれば、
何と到着前に配膳されし2度目の機内食も、是亦激不味「照焼チキン」にして、いやはや失笑せられしばかりかな。
斯くして無事羽田空港到着。無下に遠かりし、極東日本の地かな。
NANI君共々、大阪伊丹空港行きに乗り継ぐべく、国内線ターミナルへ移動。無事帰国を祝すべく、プチ打ち上げに興じんとすれば、奇しくも搭乗ゲート前に構えられる立ち食い寿司屋にて、いざ日本の美酒美食堪能せん。先ずはビールにて乾杯。
私は「光盛り」なる光物刺身盛り合わせを所望、日本人に生まれしを感謝する刹那なり。
NANI君も握り盛り合わせを存分に堪能されれば、至福の表情なるかな。
斯くして無事大阪伊丹空港へ到着せり。いざ大阪アジトへ帰還すれば、明日と明後日は、何とも高くつけど急遽オフと相成れど、気を緩めず引き続きツアーの緊張感維持すべし。帰国予定は7月3日なれば、やるべき案件全てをこの2日間にて処理すべしと、帰国の喜びなんぞ嚙み締める間もなし。
何せ私抜きにて、吉田氏と津山さん2人は「Japanese New Music Festival」序盤3公演を全うされねばならず、大変御迷惑御掛けします。
41日間に及びしAMT宗家北米ツアー道中記も、これにて無事脱稿。
同じく並走更新されしNANI君ブログも無事脱稿、是非にも併せて御拝読頂きたし。
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■ 7月15日(土)@秋葉原 Club Goodman (03-3862-9010)
http://clubgoodman.com
「AMT宗家凱旋公演〜Astro Infinity Disco Night〜」
ACID MOTHERS TEMPLE & THE MELTING PARAISO U.F.O. :
河端一:guitar, voice, synth, voice, speed guru
東洋之:synthesizer, harp, noodle god
ミツコ☆タバタ:guitar, guitar-synth, voice, hugs & kisses
砂十島NANI:drums, another dimension
Wolf (aka.S/T) : bass, space & time
with
liquidbiupil : OHP light show
open 18:00 / start 19:00
adv ¥2700 / door ¥3000
39日間40連発という怒涛の北米大陸ツアーを敢行、大成功を収めての凱旋公演!
昨年「AMT宗家 ネクストジェネレーション」と銘打ち新たなバンドとして魔界転生して以来、新たなる歴史を刻み始めるAMT宗家。
従来の恍惚系トリップサイケサウンドに、強烈なダンスビートを加えフュージョンアップ!
銀河鉄道片道切符の旅にて「ASTRO INFINITY DISCO NIGHT」へ御案内!
ミツコ☆タバタのお色気パフォーマンスもあり!
光の魔術師liquidbiupilが、秋葉原Club Goodmanに、一夜限りのサイケデリック亜空間を現出させる!
● 前売特典として、未発表音源を収録したCDRをプレゼント!
● AMT SHOPZONE出店! CD/LP/カセットの新旧諸作品、Tシャツ、ポスター、公式アクセサリー、Acid Mothers Cat、ミツコ☆タバタ公式グッズまで、海外ツアー時を思わせる豊富な品揃え!更にはメンバーによるフリマ出店もあり?
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"Astro Infinity Disco Night ~ A Triumphal Return To Japan Concert"
- 15th Jul. (sat) @ Club Goodman - Akihabara Tokyo (03-3862-9010)
http://clubgoodman.com
ACID MOTHERS TEMPLE & THE MELTING PARAISO U.F.O. :
Kawabata Makoto:guitar, voice, synth, voice, speed guru
Higashi Hiroshi:synthesizer, harp, noodle god
Mitsuko☆Tabata:guitar, guitar-synth, voice, hugs & kisses
Satoshima Nani:drums, another dimension
Wolf (aka.S/T) : bass, space & time
with
liquidbiupil : OHP light show
open 18:00 / start 19:00
adv ¥2700 / door ¥3000
Following the successful completion of their intense North American tour - 40 dates in 39 days - Acid Mothers Temple & The Melting Paraiso U.F.O. play a triumphal return to Japan concert!
Rechristened and reborn last year as "Acid Mothers Temple Next Generation", the group continue to carve out a new history.
They have fused new intense dance beats to their original ecstatic trip psych sound!
Take your seats for Astro Infinity Disco Night, a one-way ticket on the Milky Way Express!
You will also be tantalized by the erotic performance skills of Mitsuko☆Tabata!
All reserved ticketholders will receive a CDR of unreleased tracks!
AMT Shopzone will be there in full force too, with new and old CDs, LPs and cassettes, as well as T-shirts, posters, official accessories, the Acid Mothers Cats, and Mitsuko☆Tabata official merchandise. Band members might also hold a flea market!