時差ぼけなんぞとわざわざ云うまでもなく、午前3時半起床。午前6時前、皆様起き抜けて来られれば、午前6時半ぬは朝飯御用意下さると伺い、いざ食堂へ赴けど、用意されしとはシリアル、パン、果物、昨夜のケータリング残党程度、吉田氏は昨日贖われしトマトとモッツァレラを合わせ、更にルッコラも添えられしを食されんとす。
吉田氏が昨日仕込まれし「オニオンスライス」に、今更拵え下さりし「スクランブルエッグ」を、ルッコラ共々合わせ、胡椒投下、斯くして朝飯とせり。
午前7時15分、タクシーにてBrussels Midi駅へ。午前7時半、海峡横断特急ユーロスターにて大英帝国はLondonへ赴くべく、先ずは欧州出国手続き完了、続けて大英帝国入国果たさんとすれば、我々はワークパーミット受給されれどその原本所持せねば、番号を伝えその存在を確認頂く次第なれど、仮令それが空路であれ海路であれ鉄道であれ海底トンネルを経る陸路であれ、所用時間は優に30分を要するが常、然ればパスポートコントロールへ到り、ワークパーミットの存在告げるや「君達は列車に乗り遅れる」と告げられ、これはもしや英国人特有ブラックジョークかと思えば然にあらず、実際1本前の列車なら乗り遅れを覚悟せねばならぬ有様なれど、何せ我々90分も前乗りすれば、係員が改めて列車発車時刻を確認、概ね大丈夫と告げられ安堵せり。
斯くして無事入国果たせば、漸く待合スペースへ到りし。
午前8時52分発 London St.Pancras行きユーロスターに乗車。車中にて、幾世代か遡る旧型iPod Touchにて「ウルトラマンオーブ」鑑賞しつつ、昨夜の内に拵えし道中弁当「カニかま焼そば」召喚、食せり。
2時間の列車の旅にて、London St. Pancras駅到着。
タクシーにて「RAW POWER」会場たるThe Dome & Boston Music Room到着。
楽屋に電気ケトル備えられれば、早速即席焼そば拵え食される津山さんと、
吉田氏なり。
然れば私も、帰路のユーロスター車中にて食らう道中弁当拵えんと、即席カレーラーメン召喚、これをカレー焼そばの如きとせり。
会場内にポスターあれこれ貼り出されれば、Audreyがベース務められる、Toulouseの友人達に由るプログレバンド「Aquaserge」のポスターも発見せり。
The Doomに隣接するBoston Music Roomにて、午後1時半、フェスティバル2日目たる本日の先鋒務めさせて頂けば「Acid Mothers Temple SWR」「赤天」「河端一 solo」「津山篤 solo」「Ruins Alone」「Zoffy」「Ruins Alone」「Zubi Zuva X」予定されし70分間を疾風の如く駆け抜け幕。
下は、私がステージ上より撮影せし写真なり。
「赤天」
「津山篤 solo」
「Ruins Alone」
その後、再びユーロスターにて海峡を渡り、フランスはParisへ到る段取りあれば、速やかなる撤収を以って、会場を後にせん。駆け付けて下さりしカムラさんと、再会祝し記念撮影せり。
会場滞在時間僅か4時間、地下鉄に乗車するや、
ユーロスター発着駅たるSt. Pancras駅へ立ち戻りし。
乗車開始時刻を待つ間、先程楽屋にて拵えし道中弁当「カレー焼そば」食さんとすれど、流石に疲労重なり食欲減衰、何とか半分程食せば、亦今宵にでも食すべし。
午後5時31分発Paris行きに乗車すれば、滞在時間僅か7時間を以って大英帝国を後にせり。St.Pancras駅構内の「Yo! Sushi」にて寿司セット購入されし御二方は、寿司堪能されし次第。
2時間20分の列車の旅にて、フランスはParis Nord駅到着。
地下鉄にてParis Est駅へ。
これより在来線にて、今宵の投宿先たるEmiko Ota女史ことチャーサン宅へ。旦那様なるJulienが、最寄り駅まで迎えに来て下されば感謝。
チャーサンの愛猫、私が呼ぶ処の「佐千代」相変わらずな厭世ぶりか。
道中弁当たりし「カレー焼そば」残党召喚、リサイクルせんとすれば、チャーサンよりお好み焼きソース御裾分け頂き、均かの「焼そば大作戦」再び、いざリサイクル加熱調理施すや、
「スパイシーソース焼そば」として魔界転生、ソーシーなる味わい大いに堪能せり。
流石に本日は長き1日たれば、皆様早々に消灯御就寝されれど、Paris行きユーロスター車中にて大爆睡せし私なれば、睡魔なんぞ果たして何処を彷徨われるや。
斯くして3カ国3大都市を疾風の如く駆け抜けし長き1日も終われば、Paris第1夜は更け行きし。