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Channel: 大ぼら一代番外地
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Roma

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最早肉体は限界点に達せしか、果てしなく睡魔襲来すれば、午前6時半起床。

昨日、アジア食材店にて米を購入されし津山さんなれば、炊飯作戦遂行せんとキッチンへ出動されれど、家主たるLucaに「Forbidden」と炊飯中にも関わらずキッチンよりの退去命ぜられれば、炊き上がらぬ米を食らわされる羽目となりし。そもそも昨日此処へ到着せし際、Lucaより愛猫2匹を外へ出すべからず、我々が投宿する部屋へ入れるべからず、この2点のみ勧告さされば、キッチン使用禁止なんぞ全く伺わずして、壁に貼られし投宿に際しての注意なんぞも、他人を連れ込むべからず、騒ぐべからず等、如何にもロックバンドが引き起こさんと思しき案件に留まれば、矢張りキッチンの使用に関せば一切言及されぬ次第、そもそもキッチンにて暗躍せんとするバンドなんぞ、皆無ならんと云う事か。

何はともあれ、炊飯途中なる米を食らわされる羽目となれば、吉田氏に御裾分けせんとされれど、何とも不本意極まりなき炊き上がり、否、未だ上がるに至らざる代物なれば、丁重に返却されし次第。ふりかけにて誤魔化し食らわんとされし津山さんなれど、流石に未だ芯が残る米は、米すらアルデンテを望むイタリア人にあらざれば、曰く「不味い…」最終的に私の「ポコポコ」を以て雑炊にされ食されし。米炊き名人に襲い掛かりし、均かの悪夢の如き出来事たりしか。

 

 

キッチン使用禁止と聞けば、此処ならば文句あるまいと、宿泊施設用バスルームにて携帯用電気調理器「ポコポコ」発動、湯を沸かすや、プラ容器に即席焼そばの麺と焼売をぶち込み、煮え滾る熱湯注入、3分経過後湯切りすれば、添付されし粉末ソース施し、斯くして本日も「焼そば大作戦」敢行「焼売焼そば」食せり。

 

 

「Forbidden」の一言にて、猛烈に居心地悪くなれば、早々にLuca宅と出立せんとす。

スバル社製軽四ワンボックスを見掛ければ、欧米にて軽自動車販売せしとは全く存ぜず、強靭そうなバンパー装着せられれば、日本に於いても斯くの如き代物販売されるや。久しく軽四オーナーなる私なれば、是非日本に於いても、斯様な仕様販売されたしと願うものなり。

 

 

Bologna Centrale駅界隈の中華料理屋へ直行。

 

 

吉田氏が所望されし汁麺を、御裾分けに預かれば、

 

 

ラーメンとうどんの合いの子の如しにして、個人的には些か微妙なる次第。

 

 

而して所望せし「麻婆丼」の如し食するや、唐辛子の如きに見えるはパプリカにして、そもそもミンチも玉葱も一切あらざれば、単に豆腐とパプリカを甘酢たれにて絡めし代物、況してや尋常ならぬ塩っぱさなれば悶絶死寸前、そもそも私は麻婆豆腐とごはんの相性芳しからずとの持論展開すれど、斯くも塩っぱければ、ごはんに存在に大いに感謝するべし。正に麻婆豆腐が何たるか存ぜねど、写真等よりそのレシピ勝手に想像されし一品に他ならじ。欧米に於ける中華料理の落とし穴とは、正に斯くの如し、そもそも華僑が四川料理なんぞ知る筈もなく、日本に於いては陳建民の功績あればこそ、四川料理も広く認知されれど、欧米に於いては然にあらず、嘗て到底麻婆豆腐と信じられぬ代物に幾度も遭遇すれば、未だこれなんぞ見て呉れは麻婆豆腐然とするだけ、僅か乍らも救い様ありしか。

 

 

吉田氏が所望されし「焼餃子」も御裾分けに預かれば、そもそも市販の冷凍水餃子を焼かれしとは疑いの余地もなくして、然ればこそ皮が分厚過ぎなれど、是亦致し方なし。そもそも添えられしが醤油とは、是亦微妙な塩梅なり。

 

 

昼餐済ませれば、いざBologna Centrale駅へ。

 

 

昨日は、不覚にも鈍行に乗り間違えれば、本日は重ねて確認、斯くしてRoma Termini行き特急列車に乗車せん。

 

 

車中にて楽し気なひと時を過ごせし。

 

 

車内の到着アナウンス掲示板、流石はイタリアかな、美女車掌の笑顔画像を以て、御見送り下さるサービスぶり。因みに本物の車掌は然に非ずとは、世の常と知れ。

 

 

無事Roma Termini駅へ到着せり。

 

 

昨今の相次ぐテロ事件の煽りか、駅構内にチケットコントロールのゲートが設営されし次第。そもそも改札なんぞあらざる欧州の鉄道駅なれば、何とも窮屈な印象と化せり。

 

 

駅前のホテルへ無事チェックイン果たせり。

 

 

オルガナイザーが迎えに来て下されば、彼の車にていざ会場へ赴かん。

 

 

道すがら遭遇せし給水塔、これは正しく地球外生命体たる宇宙植物の一種に、完全に寄生されし様ならん。果たしてこの給水塔より供される水を飲むや、如何な反応が生ずるや、残念乍ら知る術もなし。

 

 

今宵の会場たるTraffic Clubへ到着せり。

 

 

ケータリングのピザなんぞ食せり。私は「イタリア以外ではピザは食らわぬ」を信条にすれば、ここは当然食させて頂きし。

 

 

The Sonicsの公演ポスター発見、使用されし写真が60年代当時にものとは、その旨理解し得る次第なれど、実際にステージに登場されるメンバーの姿を思えば、矢張り笑止。

 

 

今宵は前座のバンドあれば、セット入れ替え極限に抑えるべく、必要最小限セットを以て挑まんとす。

 

 

サウンドチェックも早々に済ませ、月を仰げば、満月へ至るを数日に数えん。

 

 

晩飯のケータリングが、悪夢の如しと知るや、界隈のスーパーへ食材調達に赴かんとす。

 

 

斯様なショートパスタが晩飯なりけれど、そもそもペンネに代表されるショートパスタを忌み嫌う私は、完全拒否させて頂きし。食されし津山さん曰く「まるでゴムホース」なりけり。

 

 

前座バンド「NOHAYBANDA」ドラマーと、オケやらエフェクトやら司られる御仁とのデュオ、値打ちこそコケども退屈至極な如何にも欧州アングラ然とせし音面かな。

 

 

今宵は前座もあれば、開演時刻も午後11時半と遅くして、更には明朝の出発も早ければ、60分1本勝負ショートセットにて展開せり。

今宵も「Acid Mothers Temple SWR」「河端一 solo」「赤天」「津山篤 solo」「Ruins Alone」「Zoffy」「サイケ奉行」「Zubi Zuva X」怒涛の勢いにて走り切るのみ。私のソロセットも、シンセの類いセットせず、ギター1本のみ、久々なるノイズギター、マゾンナには及ばねど爆音瞬殺にて幕。

下は、私がステージ上より撮影せし写真なり。

「赤天」

 

 

「津山篤 solo」

 

 

「Ruins Alone」

 

 

背後に迫り動画撮影される津山さん之圖。

 

 

終演後、和製アニメより日本語独学中なるうら若き女性達と歓談、今時は日本への興味たるもの、寺社仏閣等の名所旧跡にあらずして、アニメ等の文化に端を発すると知れ。

 

 

斯くして投宿先たるホテルへ帰還せり。何せ鍵が4つもあれば、先ずは通りに面する外の扉、而して中庭を臨む建物の入口、

 

 

エレベーターにて上がるや、今度は部屋のある一角への扉、

 

 

而して漸く自室の扉へ到れり。

 

 

晩飯を拒否すれば、スーパーにて贖いしサラダ用野菜ミックス、即席焼そば、冷凍焼売を召喚、全て纏めてプラ容器へぶち込むや、携帯用電気調理器「ポコポコ」を以て湯を沸かし熱湯注入、湯切りし添付される粉末ソース施し、唐辛子添えれば、斯くして「焼売野菜焼そば」食せり。懐かしのソーシーな味わい、今の処未だ飽きる兆し非ざりし。

 

 

最早肉体的疲労は極限に到しか、夜更かしせんと思えども敢えなく轟沈せり。

斯くしてRomaの夜は更け行きし。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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