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Channel: 大ぼら一代番外地
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渡欧前夜饕餮譚

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AMT欧州ツアーを含む欧州遠征を控えれど、その出発前日がマスター入稿〆切たるAMT宗家新譜3枚あれば、連日ほぼ徹夜にて録音作業に没頭せり。そもそも今夏は日本滞在期間僅かにして、況してやスタジオを構える明日香の山寺へ帰還殆ど叶わず、AMT宗家オセアニア・ツアーより帰国後、満を持して明日香の深山へ帰還するや、愛車が廃車と相成り下山強いられれば、結局必要な機材一式全てをレンタカーに積み込み、大阪アジトにて録音作業に勤しまざるを得じ。

その録音作業の半ばに、先達ての「Jpananese New Music Festival 2017凱旋ツアー」もあれば、愈々以て尻に火が着くどころか大炎上寸前、幸い帝都にて田畑邸に投宿させて頂けば、ミツルちゃんのギターパート最終オーバーダブも果たし、愈々大詰め迎え得し。

片や、今や世界中にて大人気博する「Acid Mothers Cat」製作される女性美術家坂本実十里さん(アトリエ十里杏)も、欧州ツアー出発に合わせ納品すべく、猛然とラストスパート掛けられしと聞けば、何と今回は数量限定なれど「F※CK猫」白バージョンも登場なりけり。

 

 

扨、投宿させて頂きし田畑邸にて迎えし朝、原因不明なれど無闇に咳込めば、鳶さんよりタイ製咳止め漢方薬頂戴せり。百足のイラストに、凡そその製薬会社社長と思しき肖像遇われし意匠、これは素晴らしき効能を予見させるや。

 

 

新幹線にて帰阪せんとすれば、駅弁「30品目以上にぎわい弁当」なるを食せり。パッケージに記されるのみにても、先ず和風カテゴリーには「根菜の白和え風・大福」「おろしハンバーグ」「十六穀米ご飯」中華カテゴリーには「春雨サラダ・ご飯」「唐揚げチリソース」「肉焼売」洋風カテゴリーには「スパゲティーミートソース」「野菜ドレッシング和え」「茄子トマトソース」何とも豪華絢爛なり。

 

 

9月11日より渡欧、帰国は11月7日と知れば、せめて旬たる新秋刀魚堪能すべく「焼秋刀魚+納豆+南瓜の味噌汁+ごはん」食せり。極薄味嗜好の私なれば、秋刀魚に一切塩打たず、秋刀魚そのものが内包する塩味のみにて充分、況して酢橘搾れば一層美味なり。

 

 

レコーディング作業もひと段落、漸く全曲オーバーダブも終了すれば、渡欧直前なるもあり、此処は盛大に打ち上がらんとす。盛大と謳えども、所詮は部屋呑みにして、備蓄食材の償却図りつつも、界隈の激安スーパー玉出にて食材調達、斯くして僅か1時間余にて調理えし料理群なり。

 

 

「烏賊酒蒸し焼」そもそも刺身用を捌けば、美味さ格別かな。

 

 

インプロクッキング「鯨の中国風カルパッチョ」葱や大蒜スライス共々、オリーブオイルならぬ「自家製ハバネロ入り花椒油」施せば、その芳しさ白眉かな。

 

 

「鱧ちり」自ら湯引きに処せば、氷水に晒さず、ふんわり柔らか仕上げにして、梅肉添えとは云わずもがな。

 

 

「間八のりゅうきゅう」添えられしつま共々、胡麻油、自家製山椒醤油、実山椒、刻み大葉、刻み茗荷を以て和えし一品、日本酒のアテには絶品かな。

 

 

「蛤の酒蒸し」安定の美味さなり。

 

 

「水茄子の刺身」ふと思い立ち、櫛切りならぬ輪切りに処せば、食し易さ倍増、おろし生姜+ヤマサ昆布つゆにて堪能せり。

 

 

「トマトバジル」大量のバジルが投売りされ、思わず衝動買いすればこそ。

 

 

「河端家の玉子胡瓜サラダ」玉子と胡瓜の備蓄を償却せんとすればこそ。

 

 

「蒸し鶏 地中海風トマト&バジル風味」鶏腿肉に由る蒸し鶏は十八番にして、今回はバジルとトマトを鶏肉にて包み蒸し焼きにせし一品。

 

 

「鱧天と南瓜天」鱧1尾を入手すれば、2/3を鱧ちりに、残されし1/3を鱧天とせり。

 

 

「牛蒡と人参とジャガイモと南瓜の掻き揚げ」日本を離れると思えば、徐ろに欲せし一品、ジャガイモと南瓜のホクホク感と牛蒡の歯応えに由るコントラストが素晴らしきかな。

 

 

「茗荷の梅酢漬け」二杯酢に漬けるが常なれど、今回は紅生姜を漬ける梅酢を利用、芳しさも刺激も倍増、正に覚醒せられし美味さかな。

 

 

今宵は、ウルトラ怪獣施されし「人気一 純米総攻撃」を頂戴せん。

 

 

翌朝は、昨夜の宴の残党をリサイクルすべく「蛤入り味噌煮込みうどん+野菜掻き揚げ」食せり。そもそも「蛤酒蒸し」をベースに、極私的史上最強袋入り即席麺「寿がきや 名古屋名物 味噌煮込みうどん」拵えれば、これが如何に絶品至極とは推して知るべし。

 

 

昨夜の宴の残党をリサイクル第2弾は、間八りゅうきゅう、烏賊酒蒸し焼をごはんにON! 刻み葱と刻み唐辛子を投下、鱧ちり残党は味噌汁へ投下、斯くして「烏賊&りゅうきゅう丼+鱧入り即席蜆汁+水茄子の刺身」食せり。

 

 

本日が〆切たるAMT宗家新譜3枚のミックスダウンも無事完了。而して愈々明朝に欧州への旅立ち控えれば、今宵は久々に「ひでぞう」へ繰り出し、日本美酒美食を未練残さぬよう堪能せんとす。

先ずは生ビール呷りつつ「刺し盛合せ(5種)」所望、

 

 

更には珍しくも「亀の手塩ゆで」んんぞあれば、空かさず所望、堪能せり。

 

 

今年はこれを以て食い納めと相成らん鱧なれば、先ずは「鱧の天ぷら」堪能、

 

 

大好物たる牡蠣も食らうべく「岩ガキポン酢」超特大にして、その濃厚さ尋常ならねば、この美味さ筆舌に尽くせぬ次第、悪しからず。

 

 

「鰯刺身」梅肉添え食せば、是亦美味。

 

 

「鱧と松茸の揚げ出し」夏と秋の風物詩コラボ、旬の食材を楽しむ日本の食文化万歳。

 

 

〆は「〆鯖」にして、然れどほぼ生鯖なれば、絶品至極にして一発昇天。

 

 

日本の美酒美食、大いに堪能叶えば、これを以ていざ欧州遠征壮行会とせり。

 

 

酔い覚ましに難波CITY散策すれば、法外な高値にて新品カセット販売されしを発見、当時は国産テープよりも下手すれば安価たりしドイツはBASF製なんぞ1本8800円〜12800円也とは、果たして斯様な代物、一体何処の何方が購入せんとされるや。私が中学生の頃なんぞ、未だカセットテープが高価な時代たれど、精々ノーマルポジション46分3本組が1000円前後と記憶すれば、全く以て恐るべき高値ぶりかな。

 

 

女性美術家坂本実十里さんと待ち合わせ、欧州ツアー用に製作頂きし「Acid Mothers Cat」約100匹納品頂きし。御礼に軽く一杯御馳走させて頂き、グラス片手に歓談せり。

 

 

出発前夜なれど飲み歩けば、大阪アジトへ帰還するや即寝成仏すれど、夜中には覚醒、無事荷造りも完了するや、朝飯に備蓄食材たる烏賊償却すべく「spaghetti a la sepia(烏賊墨スパゲッティー)」拵え食せり。

 

 

斯くして8週間に及ぶ欧州遠征を前に、未練残さぬよう日本の美酒美食満喫、備蓄食材も無事償却、然ればいざ関空へ赴かんとす。

 

 

 

 

 

 


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