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Channel: 大ぼら一代番外地
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Innsbruck

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午前5時起床。何かの気配にて目覚めるや、部屋の中に男女と思しき2人の姿を確認、60年代SF映画なんぞにて御馴染み、些か地球人とは疑わしき「地球人型宇宙人」かと思われれば、彼等こそ遥か太古の時に、此処ハンガリー界隈へ飛来され、高度の文化文明を誇ればこそ、以来地球人を導き乍らも見守る地球外生命体「ブタペスト星人」なりけりて、因みに現在の「Budapest」その地名とは、実は彼等の故郷の星の名が訛りしに由来されにけり。然りとて斯くも胡散臭き出で立ちこそが、実は宇宙の真実とは、これも均か宇宙そのものの意思の如きにて、未だ愚かなる人類へ、その真実を作為的に隠蔽せんとすればこそかとさえ思われて仕方なし、得てして真実とは、虚像よりも虚像の如し。

 

 

信じ難き地球外生命体との邂逅の興奮も冷めやらぬ中、取り敢えず現実世界へ帰るべく朝飯食らわんとすれば、乾麺うどん最後の1束とレタスを、ケトルへぶち込み沸かせば、

 

 

昨日同様玉葱スライスと合わせ、

 

 

鯖缶召喚、

 

 

粉末出汁、ポン酢、酢を以て、先ずうどんとレタスと玉葱スライスを和え、其処へ鯖缶をON! おろし生姜、刻み葱投下、而して仕上げに鯖に酢をぶっ掛ければ、酢の物インスパイア系「なんちゃってきずし酢うどん玉葱ジンジャー」完成、素うどんならぬ酢うどん、玉葱とうどんの比率が2:1なれば、玉葱スライスのしゃきしゃき食感のなかに、時折うどんのもっちり感が顔出す有様、然ればこそ酢の芳しさ冴え渡るかな。

 

 

ホテルの朝飯へ赴くや「スクランブルエッグ+茹で玉子+トマト+ソーセージ」食せり。

 

 

否、正確にはソーセージは、昼飯たる道中弁当のおかずの具材とすべくテイクアウト、一旦ケトルにて茹で、油を落とせば、

 

 

先達てルーマニアにて贖いし即席麺をケトルにて茹で上げしへ、レタス、玉葱スライスと共にぶち込み、何処ぞのドライヴインのフードコートより失敬せし携帯用パックのケチャップ、即席麺に添付されし粉末スープ施し、

 

 

更に朝飯より失敬せしバターも少々投下、

 

 

いざ攪拌すれば、インプロクッキング「なんちゃってナポリタン風似非オニオン焼そば」完成、是を以て道中弁当とせん。

 

 

午前8時出発。先ずはオーストリアはVienna、Skin GraftのMark宅へ、先日フランスはR.I.O.にて受け取り損ね、転送せし新譜CD「Those Who Came Never Before」を受け取りに赴きし。MarkとMorgan、共に欧州に居を構えるアメリカ人同士なれば「Happy American!」凸凹コンビ誕生なり。

 

 

漸く通貨がユーロ圏内へ突入果たせば、楽器屋へ赴き、各々必要な品あれこれ購入、更には古着屋へ赴き、これより気温降下するは必至なれば、防寒服なんぞ贖わんとす。

新ギミック「ウルフ」としてワイルド路線打ち出さんとするウルフなれど、ついぞ自らが選ぶファッションとは、従来の「牧歌的路線」に他ならずして「顔とスタイルが無駄に良いのを全く反映させない朴訥なセンス」に、皆より非難轟々、

 

 

ちなみに斯様なソフト帽被るや「おるおる、こういう小洒落たイキった奴」と化せば、是亦「ウルフ度」皆無にして、

 

 

結局些かサイバー若しくは香港の殺し屋風なれど、そもそもNANI君の見立てたりしサイバーなパンツにも合わんと思えば、こちらを御買い上げ。

 

 

ミツコさんは、スパンコール全開イブニングドレスを試着、ええ感じやん!皆より称賛の嵐なれど、

 

 

残念乍ら背中のジッパー微動だにせねば、悪しからず。

 

 

店員の女性より質問されれば「貴方達はロックバンド?名前は?」Acid Mothers Temple...」「God!」斯くして有り難くも有名税ならぬ逆有名税にてディスカウントして頂けば、記念撮影に応えさせて頂くも当然かな。

 

 

ケトルにて拵えし茹で玉子召喚、斯くして道中弁当「なんちゃってナポリタン風似非オニオン焼そば」へぶち込み、堪能せり。

 

 

アルプス山麓近くなるオーストリアはInnsbruckに至れば、

 

 

今宵の会場P.M.K.へ到着せり。

 

 

トイレの壁面照明がカセットにて形成されれば、圧巻かな。

 

 

サウンドチェックも手早く済ませれば、晩飯はケータリングなるドイツ版トンカツこと「シュニッツェル」にして、マッシュポテトやサラダを添え、シュニッツエルはクランベリージャム+レモン汁を以て食するがオーストリア風なりけりと伺い、疑心暗鬼にもいざ一口試せば、これは目から鱗剝がれ落つる様、意外にも美味、況してや食い進めば一層美味と感ぜられる不可思議さかな。然りとて勿論日本のとんかつソースやおろしポン酢に及ばぬとは、今更乍ら云わずもがな。

 

 

デザートにはティラミス頂戴し、大いに満喫堪能せり。

 

 

今宵は90分セットを展開せり。東君がテルミンにてソロパート演奏中、ふとその足元を見れば、最前列ステージ前に陣取るガキが、キーボードスタンド越しに、東君の左足の靴紐を解き、自分の友人達へ自慢気にサムズアップせし刹那を目撃、更には続けて右足にも手を伸ばさんとされれば、東君の背後へ回り込み、彼の両脚の間より、そのガキの手を蹴り上げ睨み付けるや、均か演奏中なれば気付かれぬと思い奢りしか、大いに動揺せし様子、気付けばガキの姿見えなくなりて、何処かへ逐電さらせしか。常々私の「脇見力」とは、人並み外れしと自他共に認めるものなれば、仮令演奏中たれど複眼の如くあれこれ視界に入る次第、楽しみ方は人各々でええけど演奏の邪魔だけはさらすなや。

ミツコさんのお色気パフォーマンスも炸裂、ツアーも1/4経ればそろそろあれこれに飽き始める頃合いにして、此処まで構築されしを解体せんとする時節到来、音楽の神様に導かれる儘に解体暴走すれば、目指すべきも見え来る次第、大いに意味深き一夜たれば、怒涛の大疾走ぶりへ雪崩れ込み、大いに盛況大団円にて幕。

下は、私がステージ上より撮影せし1枚。

 

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶わねど、後日亦、発見拾遺叶えば改めて無断借用転載させて頂かんとす。

 

投宿先ホテルは、会場より目と鼻の先にして、土曜夜なれば皆様未だバーにて飲み明かされ、店内BGMには懐かしき80'sヒットが流れれば、踊り狂われる男女も少なからずして、然ればこそ斯くなる好機逃すまじと、課外夜狼活動に燃えるウルフは、今宵も「俺の名はウルフ」なる決め台詞携え、曰く「赤ずきんちゃん」即ちターゲットを求め、己れ自身の奥深くに潜む夜狼の野性を夜の街へ放たんや。GOOD LUCK!!

 

 

こちとら夜食食らうべく、ケトルにレタス敷き詰め即席麺をON! いざ沸かせば、

 

 

「赤の器」へ移し、ナンプラー、チキン・ティッカ・マサラの素、即席麺に添付されし粉末スープを以て味整えれば、仕上げに玉子投下、斯くしてインプロクッキング「エスニック玉子麺」食せり。

 

 

果たして夜のInnsbruckを走るウルフ、今宵の「赤ずきんちゃん」は如何に。

 

 

斯くしてInnsbruckの夜は更け行きし。

 

NANI君のブログも並走更新中なれば、是非に御拝読頂きたし。

 

 

 

 

 


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