正に「フルムーンハイ」状態なるかな。フルムーン云うたかて、嘗てJRが提唱されし高齢夫婦旅行ちゃいまっせ。(つづく)
午前5時起床。
ホテルの朝飯は、愈々そのコンチネンタル・ブレックファーストぶり極まりて「ハム+ヨーグルト+シリアル+コーヒー」なれど、そもそもシリアルなんぞ食せしはいつ以来か、小学生の時分、ケロッグ製シリアル食せし経緯あれば、概ね40年以上ぶりならん。
自室へ帰還するや、朝飯食い直すべく中国製即席麺「康師傳 紅焼牛肉面」召喚、
昨日の焼売残党、キャベツ、刻み葱、唐辛子も投下、中国製即席麺の醍醐味たるジャンク感存分に堪能せり。
悲願の炊飯器購入果たされし「米奉行」にして炊飯係任されしウルフ、その初仕事たる初炊飯完了の一報届けば、NANI君共々いざ彼の部屋へ繰り出せり。
記念すべき初仕事を完遂され、先ずはその重責果たせばこそか気合充分なるウルフ之圖。
「赤の器」へ御裾分け頂けば、ウルフよ、有り難う。
扨、ごはんのおかず拵えんと玉葱召喚、購入時にはこの房に鈴生りたりし様なれど、スライサー駆使し1食1玉のペースにて消費すれば、残されしは最後の1玉なり。
ごはんの上に、玉葱スライス投下、鯖缶を召喚しON! おろし生姜と刻み葱施し、酢をぶっ掛け、酢橘や柚子の代わりにライム添えるや、是にて道中弁当「なんちゃってきずし丼」完成、超手軽にして安定の美味さ誇る一品かな。
ホテルをチェックアウト後、レマン湖畔なるVaveyにて1時間の自由行動、然ればMorganに案内され、物欲に絆さるる「煩悩の化身」ミツルちゃん共々、いざレコード屋「VHS」へ突撃せり。
御洒落空間たる店内に、品良くずらり並ぶレコード棚、
「原盤原理主義」を旨とされる物欲王ミツルちゃん降臨之圖。
店内には、懐かしきレトロなオーディオ製品もずらり並べど、
最早絶滅危惧種たらんCDなんぞの在庫とは、僅かこのカードラックの如きに展示されしのみ。片やカセットはガラスケースに溢れんばかりの在庫並べられれば、その栄枯盛衰ぶり対照的なるかな。
掘り出し物あれこれ発掘、大いにディスカウント下されど散財せり。
レマン湖を臨めば、いざフランスはLyon目指し出発せり。
道すがら立ち寄りしドライヴイン、知らぬ間に越境すれば、既にフランスなり。
便座完備されれば、矢張り「フランスの男子便所に便座あらざる」とは今は昔か。
今宵の会場たるSonicへ到着。
弦を張り替えんとするや、4弦のペグが金属疲労にて根元より折れ、再びSteinberger登板かと思われれど、
救世主Morganが、楽器屋5軒も巡り、ペグの破損パーツ購入下されば、奇跡の復活劇と相成れり。然りとてペグの内部たる軸と滑車部分のみバラ売りとは初耳、何はともあれ是にてこのフランケンギター、既に胴体に致命的と思しき活断層すら抱えれど、亦しても延命に成功せり。
晩飯はケータリングにして、苦手とするショートパスタ、和えられるソースはバジリコペーストにあらず、亦、本場イタリアにては一般的なるブロッコリーソースにもあらじ。
欧水菜の如しと盛り合わせれど、是を以て晩飯とは笑止、美食家Morganなんぞフランス人の食文化の低さを散々嘲笑すれば、昨日より曰く「明日の晩飯はキッシュだろう…あの不味くて温かくも冷たくもないヤツ…ギャハハハ!それとも味の無いカレー&クスクスか…どうせ不味いベジ料理である事に間違いないな!」予想通り味付け希薄なれば、ハバネロオイル投下、欧水菜にはマヨ施し食せば、充分に美味かな。居合わせし皆様、ハバネロオイルに興味抱かれれば、試されるや大いに好評博せし次第、今宵対バン務め下さるCyril君も大層気に入られし様子にして、レシピなんぞ伺われれば、NANI君は早速拵えんと決意されにけり。
今宵は90分のセットを披露せり。ソールドアウト鮨詰め状態なれば、そもそも停泊する船舶の船底を改装せし会場なればこそ、空調行き届かずサウナ状態にして、演奏中の酸欠さえ危惧されん。都合上私のボーカルマイク用意せねば、ミツコが歌う「Wizard」以外、全面インスト押しにして、然ればこそ今宵も解体再構築を試みんと、様々な宇宙を巡る銀河漂流即興之旅、怒涛の超時空疾走を以て大団円へ至るや、最後はギター絞首刑にて幕。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
撤収後、1時間程のドライヴを以て北上、今宵の投宿先たるホテルへ。自室のトイレに便座あらねば、此処には未だ「フランス便座革命」の風は届かぬ次第か。
夜食食らわんとケトル召喚、室内の煙センサー対策として、窓辺にセッティングすれば、その後ろ姿愛おしきかな。
中国製即席麺召喚、ケトルにキャベツ共々ぶち込みひと沸かし、粉末シープ忍ばせし「赤の器」へぶち込むや、カットわかめと刻み葱も投下、ハバネロオイルひと垂らしにて食らえば、中国製即席麺特有のジャンク感を、ハバネロオイルの芳しさにてフュージョンアップ果たせし。
テレビにて、往年の仏ソフトポルノ名作「エマニュエル夫人」を想起させる同系統ソフトポルノ作品鑑賞、しみじみフランスのエロス&デカダンス堪能せん。
同じく自室にてこのソフトポルノ作品鑑賞されしウルフ、何せ未だ満月の翌日なれば、都合良く御調子者キャラを以て「昨日に続き今日も満月!って事で何か問題ある?」斯くして再び「フルムーンハイ」状態と化されるや、御自慢のキメ台詞「俺の名はウルフ」携え「赤ずきんちゃん」即ちターゲットを求め、己れ自身の奥深くに潜む夜狼の野性を夜の街へ放たんと、夜の帳に消え行かれにけり。然れどこの界隈、見渡す限り数軒のモーテルが立ち並ぶのみのど田舎なりと、彼奴は知るや否や。
斯くしてLyonの夜は更け行きし。
NANI君のブログも並走更新中なれば、是非に御拝読頂きたし。































