午前5時起床。付けっ放しのテレビより、謎の女性に誘われ目覚めし。
遥か異国の地にて日の出臨めば、日の出る処たる己れの故郷を想わざるや。
朝飯食らうべく、先日アジア食材屋にて購入せし韓国製カップ麺(ホッチチキン風味)召喚、その意匠より激辛仕様たるは明白なり。
煙センサー対策すれば、窓辺にてのケトリング。その後ろ姿、いと愛おしきかな。
トッピングにキャベツ、カットわかめ、葱投下、激辛謳われし様なれど、矢張り韓国の辛味とは甘味ベースにされし緩めなれば、案の定マイルドさとコク優先、然ればハバネロオイル召喚し投下、斯くして漸く程良き辛味も得られし次第。
激安ホテルなれば、朝食は別途有料なるが常なれど、斯様な事一切御構い無し「他人が食うてるから俺も食う」本能的連鎖捕食の法則に則り、勝手にブレックファースト・ブッフェ貪られしミツルコさん、その姿を発見すれば別途有料の旨伝えるや、先程までの図々しさ太々しさは一瞬にて消滅、無銭飲食の罪に問われんとガクガクブルブル戦え慄かるる有様、因みに矢張り別途有料と知らず、一足先にコーヒーを勝手に注ぎしをスタッフに発見され叱責されしNANI君の経緯知るや、スタッフに見付かる前に証拠隠滅せんと、口内一杯に頬張るパンを、何食わぬ顔にて飲み込まんとされる小心者卑怯者ぶり晒されし。
いざドイツはDusseldorfへ向け出発せり。車中にて、ウルフがMorganへ問う「Morganは英語以外に何カ国語話せるんだ?」そもそもメキシコ系アメリカ人にして、嘗てドイツ在住、現スペイン在住なれば、英語、スペイン語、ドイツ語の3ヶ国語はバイリンガル状態にして、更にヒアリングにて理解し得るのみとなれば、欧州殆どの言語を解されるとは、昨年も然り、更に先達ての東欧ラウンドにてルーマニア語、ブルガリア語、クロアチア語等も理解されしとの件りにて、疾うに皆の知る処なれば、況してナビに座しMorganと最も世間話交わすウルフが、今更何を愚問投げ掛けるか、これも「天下御免の御調子者」たる彼奴が、全く他人の話なんぞ上の空にて聞き流せばこそ、この辺りも内面ほぼ同人格たるミツルちゃんと酷似するかな。
立ち寄りしドライヴイン内に出店されるフランスのハンバーガーチェーン「Quick」へ突撃されし嘗ての「ハンバーガーマン」こと現ミツルコさん、勿論此処は最重量サイズ「Méga Giant」セット所望されしとは、云わずもがな。店員がドリンクにミネラルウォーターを添えんとされるや、即座にコーラへ変更申し出、然れど私には「コーラ、デカ過ぎや…」なんぞと望まざりしかとの風を演じられる様、別にかましまへんがな、飲みたいもん飲みなはれ、食べたいもん食べなはれや。
斯く云う私も、道中弁当のおかず求むべく「Giant」なるパティ2枚入りバーガー所望、
作り置きされ随分な時間経過されしか、挟まれしチーズが冷え固まり2枚のパティが見事合体、剥離不可なり。更には添えられるレタスが当初よりはみ出る有様、最早食らう前より生ゴミの如し。
「パンは器」なれば廃棄、中身のみを、今朝ウルフが炊き上げしごはんの上へON! 更にトッピングにて玉葱スライス投下、マヨネーズとハバネロオイル施すや、合体パティ諸共豪快に攪拌、斯くして糞バーガーリサイクルクッキング「ビーフ混ぜ飯」食せり。
移動の車中に於いて、マスタリングせし新譜音源のチェック、更には井口昇監督作品「片腕マシンガール」鑑賞。メインストリームな邦画は、既に糞にすら至らぬ糞ぶりにして、最早邦画界の未来はあらざらんと思われれど、先達て鑑賞せし山口ヒロキ監督作品「血まみれスケバン・チェーンソー」然り、このZ級スプラッター映画にこそ、嘗ては素晴らしき作品を輩出し続けし邦画復活への種火が残されしか。この手の素晴らしきマイナー映画を、今まで見逃せし己れの怠慢ぶり、正に万死に値すれば切腹ものとは重々承知之介なれど、これは早急に他の作品もチェックすべしと下知、邦画界に一筋の光見出せば、これ程嬉しき事あらざらん。今後は上映情報等、要チェックと肝に銘じし。
今宵の会場R25-Kulturschlachthofへ到着せり。
ブッダヘッドに御出迎え頂きし。
サウンドチェック済ませれば、楽屋に晩飯ケータリングがずらり並べられ圧巻、御品書も添えられれば、御持て成しの心、大いに感じ入るばかりかな。
「Cheese cake muffins」と書かれれど「これは変わったチーズケーキやなあ、どない見たかて葡萄やがな」
老婆心ならぬ老爺心にて、チーズケーキマフィンと思しきへ、添え直させて頂きし。
前菜たる牛肉入りスープこそ写真撮影し忘れれど、主菜たるラザニア+サラダの類い盛り付け食せり。スープも含め、全体的に塩っぱ目な味付けなれど、味のベクトル的には美味なるかな。
今宵は100分のセットを展開せり。今宵も引き続き解体再構築を試みんと、様々な宇宙を巡る銀河漂流即興之旅、怒涛の超時空疾走を以て大団円へ至り大盛況にて幕。
下は、ステージ上より撮影せし1枚なれど、全く以て御粗末な写り具合、悪しからず。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
楽屋にて、あのカオル・タチバナ・フランソワ先生の作品を発見、
因みにこの作品が「仮面ライダー エグゼイド」の意匠に大きく影響与えしとは、日本特撮業界にては知られ過ぎなる事実なり。
楽屋にて、ケータリングのスナック菓子貪られるミツルコさん之圖。別にかましまへんがな、食べたいもん食べなはれや。
甘味好きな私なれば、激美味なる「チーズケーキ・マフィン」一気食い止まらず、既に10個以上平らげし。
今宵のケータリング拵え下さりしドイツ美女に、感謝の意を伝えつつ記念撮影に興じし。
「Kentacky Highway」なるウイスキー用意下さり、調子良く呷るや、
気分はすっかりアメリカン、
然ればそもそもメキシコ系アメリカ人なるMorgan、テンガローハット、ウイスキーボトル、而して何故かマラカス携え、曰く「Happy American!」流石本家本元アメリカ人、様になり具合半端ならじ。
今宵の投宿先たるゲストハウスへ到着。クローゼット開けるやレトロなテレビが鎮座せり。
キッチンあれば、調理器具も揃えられれど、ケトラー精神を以て日和る事なく、此処はケトル召喚、況してや即席麺の調理なんぞ、我等がケトルを以てすれば瞬殺クッキング、傍らの電気調理器が湯を沸かす頃には、こちとらもう食い終わる云うねんな。
韓国製即席麺「石鍋牛肉拉面」召喚、
ケータリングより失敬せしドイツ料理たる牛肉入りスープ「Gulasch」と水をケトルへぶち込み、その上に韓国製即席麺を重ね、いざ「融合!アイ・ゴー!ヒア・ウイ・ゴー!越えるぜ!分断!」奇しくも戦争にて国を二分されしドイツと朝鮮半島、ドイツはベルリンの壁崩壊を以て東西統合果たせど、朝鮮半島の緊張感は愈々高まりを見せつつある今、料理の上に於いてそのドイツと韓国をフュージョンライズせんとす。「Gulasch」の牛肉が入れば、正真正銘その名の通り「牛肉拉面」と化せし次第、然れど残念乍ら添付さるる粉末スープの味わい中途半端過ぎにして、結局大蒜ペーストとハバネロオイル投下、矢張り韓国製即席麺には、日本製の如き高次元的な美味さは勿論、中国製の如き下衆且つハードコアなジャンク感もあらざれば、取り柄は麺の量が多き点のみか。
確固たる信念を以て「ケトル道」へ入られ、然ればこそ一切の迷いもなくケトルにて夜食拵え堪能されるケトルブラザーNANI君、対して炊飯器購入果たし「米奉行」自称され「炊飯係」就任されしウルフなれど、先天的女子力の高さこそが、彼が目指すワイルドさの極み「ウルフ道」への妨げになるとは、薄々感ぜられしか、未だ迷走彷徨繰り返す様にして、果たしてこの2キャラ間に由来する矛盾こそが、今後「ウルフ」なるギミックを如何な方向へ導くか知る由もなければ、そもそも誰も頓着すらせじ。
「片腕マシンガール」に続き、無料動画サイトにて井口昇監督作品「ロボゲイシャ」を、私の話より興味抱かれしAMT宗家ヤングお兄さんチームの御両名と共に鑑賞せんとす。然れど既に深夜3時を回れば、先の夜食にて腹も満たされ睡魔襲来、私は亦の機会にじっくり堪能鑑賞せんと、今宵は中座させて頂きし。
その後、果たして2人は「ロボゲイシャ」最後まで鑑賞されしや否や、知る由もあらねど、斯くなる血湧き肉躍る阿鼻叫喚Z級スプラッター映画鑑賞すれば、男ならば内なる己れの残虐性覚醒せんとも限らずして、御自慢のキメ台詞「俺の名はウルフ」携え「赤ずきんちゃん」即ちターゲットを求め、己れ自身の奥深くに潜む夜狼の野性を夜の街へ放たんと、夜の帳に消え行きし可能性、無きにしも非じ。夜を走れ!ウルフ!
斯くしてDusseldorfの夜は更け行きし。
NANI君のブログも並走更新中なれば、是非に御拝読頂きたし。









































