Dundee

午前5時起床。ウルフとおはぎちゃん夫妻の愛娘「潤子（と書いて『ウルコ』と読む）」誕生より一夜明ければ、生命の起源より無限宇宙へ至るまで、徒然なる儘に心に移り行く由無し事そこはかとなく考え巡らせし。矢張り今以て大いに謎たるは「キャプテンウルトラ」最終回か、宇宙の果てたる「無限」とは花園たればこそ。

仇敵たるバンデル星人も、実は池の如きに生え来る水生植物生命体たれば、果たしてこれは何を暗示せしか。

宇宙ステーション「シルバースター」に想い馳せしも今は昔、21世紀とは人類に由る宇宙開拓史の幕開けと思われれど、未だ地球上は仮想世界たるインターネット世界に棲息する有様。

朝飯食らわんとすれば、昨夜の「豚しゃぶ」の〆たる「〆うどん」なんぞ拵えんと、昆布出汁湛えるケトルへ、白菜、うどん、豚薄切り肉を投下、

ひと沸かしすれば、

薬味に刻み葱なんぞ散らし、これにてケトリングの醍醐味にて真骨頂「鍋の〆うどん」食せば、昨夜食らいし「豚しゃぶ」の美味さがフラッシュバック、多幸感に抱かれる様なり。

ホステルをチェックアウトすれど時間余せば、Edinburgh観光等、暫し自由行動とさせて頂く次第。

東君と2人して、カフェにて「ケーキセット」所望、スコットランドの古城をイメージされしチョコケーキのその土台は、米菓子を以て石垣に見立てられしか。

扨、Dundeeへと至れば、丘の上に臨むは謎の石塔、古えより地球外生命体との交信交流ありけるスコットランドなれば、これは地球外生命体へ向けての、当時のランドマークたりしか。

ホテルへチェックインせんとすれど、些か早過ぎにして、再び自由行動とすれば、私はバンに居残り昼飯「納豆ごはん」食せり。これは勿論、米奉行ウルフより「一日一善之儀」を以て今朝頂戴せしごはんなれど、昨夜のウルフは、愛娘誕生の報に祝杯重ね、大いに酩酊されし御様子なれば、今朝は毎度乍ら二日酔いにて轟沈、自ずから休飯日と相成らんとは必至と信ずれど、流石は父親の自覚生ずればこそか、炊飯係の重責見事に勤められ、いやはや正に「チョイチョイ内田」「天下御免の御調子者」の異名返上されしか。これも帰国後、無事愛娘「潤子（と書いて『ウルコ』と読む）」出産されし愛妻おはぎちゃんへ、炊き立ての美味なるごはん食べさせたしとの熱き想いに起因せしか。

ライヴ会場へ赴く前に、予め晩飯食さんと、中国製即席麺「今麦郎辣煌尚辣子＊面（『魔力辛辣粉』付き）」なんぞ召喚、白菜、玉子共々ケトルへ投下、

ひと沸かしにて調理完了、然れば「赤の器」へ盛り、刻み葱施せし上に、本場中国宜しく通称「謎肉」こと「串焼素肉」やら「山椒羅漢筍」ON! いざ食らえば素晴らしきジャンク感と、辛味、痺れっぷり存分に堪能、大いに美味なり。

ホテルが用意される朝飯、何と斯くの如き御粗末さを以て、￡5.25也（約740円）なるぼったくりぶり、大いに衝撃的かな。

今宵の会場Conroy'sへ到着せり。

会場内に「John Illsley & His Band」公演ポスター貼られしを発見、これ誰やねんな？と思えば、何とリーダーMark Knopfler共々「Dire Straits」の結成より解散まで在籍せしベーシストたりしか。概ね「Dire Straits」ヒット曲の数々を、Mark Knopflerに代わり歌われるかとは推して知るべし。有名バンドのメンバーとは云え、コアなファン以外には然して名前も覚えられぬ脇役なれば、斯くもソロにてドサ廻りツアー続け、日々の糧を稼がねばならぬや、扨亦単に演奏活動やツアー生活が好きなればこそか。

今宵は90分のセットを披露せり。サウンドチェック時より随分惚けしサウンドエンジニアならんと憂慮すれば、案の定本番は出鱈目至極にして、思わず怒髪天を突きマイクを投げ付けし一幕もあれど、ツアー終盤戦なればこそ解体再構築に挑みし儘、未だ見ぬAMTビヨンド目指し特攻覚悟、最後はギターをドラムセットに差し込み、大いに盛況にて幕。

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂きし。悪しからず。