昨夜を以てスコットランド・ラウンドも無事終了、スコットランドと云えばネッシーにて有名なるネス湖、ネス湖と云えば、元々ネス湖に棲息すれど秘密裏に日本へ運ばれ怪獣化せし「ジラース」なり。
ウルトラマンに襟巻を捥がれるや、そもそも東宝のゴジラスーツ借用流用せし代物なれば、正にゴジラと化せし顛末。
午前4時起床、昨夜の「鱈鍋」残りつゆに最後の鱈1切れと饂飩1玉投下、ひと沸かしすれば、刻み葱散らすや、これにて絶品「鱈うどん」完成せり。
米奉行ウルフの「炊かし米」今朝も「一日一膳頂戴之儀」にて貰い受けるや、酢を以て和え、其処へ鯖缶、刻み葱投下、ポン酢施し攪拌すれば、これにて道中弁当「鯖バラ寿司」完成、道すがら食らえば、久々に食らう鯖の美味さ、仮令缶詰なれど大いに堪能せり。
昨日のNANI君修行の痕跡、ずらり並べられしアート然と、チェックアウトせしホテルの部屋へ残せば、果たして掃除係の方々は如何に思われん。
いざYorkへ向け出発せり。道すがらカオル・タチバナ・フランソワ先生のオブジェが全エントランスに飾られる、apartmentならぬ「artment(アートメント)」発見、才能秘めるアーティスト育成の為、今や世界中に建設されつつある完全寄宿制アートスクール兼アトリエなり。
今宵の投宿先たるホテルへチェックイン。ロビーなんぞ一見豪華なれど、
私の部屋は、入口の狭さ尋常ならず、スーツケース携えての入室不可、然れば先ずドアを開けるや、左手のバスルームのドアを開け、一旦スーツケース共々バスルームへ、
而してバスルームより部屋のドアを閉めれば、漸く是亦狭き部屋へ何とか辿り着き得る次第。何せいちいちバスルームのドアを開閉せねば、室外へ出入り出来ぬ構造にして、面倒なればバスルームのドア開けっ放しにするしか妙案あらじ。
今宵の会場The Crescentへ到着せり。
数日後に行われるWireの公演ポスターも貼られし。
サウンドチェックも終え、楽屋にて晩飯たる中国製カップ麺食さんと、電気ケトルを探せば、コーヒーや紅茶セット一式揃えど、肝心の電気ケトルが見当たらず、代わりに「Kettle」なるポテトチップスあれば、均かこれがケトルかいな、モンティパイソンを生みし大英帝国流のジョークにしてはベタ過ぎやろ。
結局バーカウンター内のケトルを無断拝借、電気ケトル、中国製カップ麺、トレーニング中のMorganを見渡す、何とシュールな一景なるかな。
斯くして中国製カップ麺「今麦郎 辣煌尚 辣子鸡面」に「謎肉」こと「串焼素肉」と刻み葱もぶち込み、更には花椒ハバネロオイル投下、素晴らしきジャンク感に加え、辛味と痺れっぷり増強されれば、正に中毒になる美味さかな。
今宵は90分のセットを披露。欧州ツアー終盤戦なれど、この後未だ南米ツアー、AMT祭と西日本ツアーを控えれば、馴れ合いの如き演奏こそ糞にして忌み嫌うべく、解体再構築を以て更なる高みを目指さんとするは当然、私のリトルコスモスに導かれるが儘、宇宙大漂流闇中彷徨にして無頼な彗星の如く大暴走、カオスこそが母なる闇か、怒涛のデスシムミックドライヴにて、最後はギター絞首刑に処せど均かの落下、大いに盛況にて幕。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
機材撤収完了後、Morganの提案にてショット一発キメんとすれば、バーテンダーが取り出せしはボリビア産コカの葉リキュール「AGWA」なり。勿論コカイン含有率は皆無なれば、思わず何かしらを期待せし阿呆な御仁には、悪しからず。
斯くして皆して乾杯、仕事の後の1杯、キュッと効くねえ。
狭小極まるホテルの自室へ帰還するや、流石に欧州ツアーも既に6週間経過すればこそか、満身創痍疲労噴出にて即寝成仏。
斯くしてYorkの夜は更け行きし。
NANI君のブログも並走更新中なれば、是非に御拝読頂きたし。