午前5時起床。毎週土曜に更新アップされる「ウルトラマンジード」最新エピソード鑑賞せんとすれば、鳥羽ライハ演ぜらるる山本千尋の剣舞を堪能し得る回にして、ファンを自称させて頂く私としては、個人的に大いに満喫満足させて頂きし。
然れど肝心のウルトラマンジードは、遂に最強形態「ウルトラマンジード ロイヤルメガマスター」にフュージョンライズ遂げられるや、ウルトラマンベリアルの攻撃に対し「ウルトラ6兄弟カプセル」を以て「ブラザーズシールド」なる新技披露、
その名の通り「ウルトラ6兄弟を盾にする」非道な技にして、
仮令ウルトラマンマンキングの力を宿すとは云え、ウルトラマンの歴史を築き上げし歴々たるウルトラ6兄弟を、斯くの如くぞんざいに扱えば、昭和ライダー御一同を不敬の極み雑魚キャラ扱いにする平成仮面ライダー・シリーズの轍なんぞ、決して踏まさせるべからず。
そもそも「ウルトラマンジード ロイヤルメガマスター」の不格好ぶり失笑堪え切れねば、況してガキの分際にて最強形態を手にせし安易な脚本にも失望、前シリーズたる「ウルトラマンオーブ」の完成度が高ければこそ、その御粗末さ愈々際立つばかりかな。然りとてシリーズ後半へ突入せしや否や、仇敵ウルトラマンベリアルが余りに容易に敗れ去れば、これは最終盤に控える大波乱への布石ならんと、実は期待するものにして、引き続き鑑賞せんとは云わずもがな。
朝飯食らうべく、Cork第1ラウンドに於けるケータリング「MIYAZAKI」よりの差し入れの一環たりし「日清カップヌードル 海鮮味(香港製)」召喚、
セルフ再放送中なる「ツインピークス」旧作テレビシリーズ鑑賞し乍ら食せば、流石はカップヌードル人気第1位たるシーフードヌードルか、濃厚にして美味。
映像作家にして大学教授なるプロフェッサーともちゃんより、来たる12月10日@彦根スミス記念堂公演にて先行販売を予定する、アキラ君こと「liquidbiupil」との光と音のコラボユニット「SKY SHINE」のDVD「Message From Cosmic Church」概ね最終バージョン届けば、最終チェックさせて頂きし。
今回のサルディニア2公演をオルガナイズ下さりし旧友Stefaniaと共に、界隈のスーパーへ赴けば、全長30cm超級たる巨大パプリカに驚愕、
エスカルゴ即ち食用蝸牛も絶賛販売中、
サルディニア島特産たるチーズ「Casizzolu」その形状可愛らしきかな。
酒呑み天国サルディニア島と云えば、果たして島内市場占拠率は9割に至らんとさえ思われるサルディニア産ビール「Ichnusa(イクヌーザ)」コーナー巨大にして、
オールドファッションなボトルも復刻されにければ、
棚には様々なイクヌーザが並ぶ次第、
因みにラベル意匠が、最近一新されにけり。
肉屋コーナーを訪れれば、兎肉1羽丸ごとパック、
所謂センマイやハチノスなんぞのホルモンも取り扱われれど、
大抵は丸ごと臓物其の儘の形状にして安価なり。
こちらは子羊の頭、見事に上段より一刀両断にされし様。脳やタンが美味とは云わずもがな。
現在滞在するは、サルディニア島内陸部Bororeにして、観光地たる島南や、高級リゾート地たる島北とは、全く趣を異にする超保守の地なれば、世界中至る所に暮らされると思しき華僑どころか、欧州内異国人の姿さえ皆無、嘗て10余年前に幾度か訪れし際なんぞ、凡そ初めて訪れし東洋人として、大いに好奇の目に晒されし経緯あり。斯様な土地柄なれど、此処にも現代社会の波が押し寄せれば、嘗てはイタリア食材以外一切見掛けぬ有様たれど、今や「Sushi」も知られれば、寿司酢、練り山葵、醤油なんぞも販売され、即席ラーメンの類い一切あらざれど、何故か唯一「Yakisoba」のみ取り扱われれば、袋入りとカップ麺の両バージョン並ぶ次第。そもそもパスタの国なれば、汁麺ならぬ焼そばにこそ、通ずる何かを感ぜられしか。
斯くして私は、その「Yakisoba」2ブランドあれば2袋ずつ、而して欧米にては「Surimi」の名称にて有名なる所謂「蟹蒲」所望せり。
通りに矢鱈見受けられる個人広告の如きあれば、これは地元の方々の死亡広告なりけり。住民の殆ど皆が互いに顔見知りなる、人口僅かな地方町村なればこそか。
酒呑み天国たるサルディニア島なれば、スーパーより帰り掛けの駄賃にてバーに立ち寄るも亦、当然至極なり。バーと云えど、店頭にてはジェラート販売、店内カウンターにて、酒類のみならずコーヒー、その他軽食も提供されるが、概ねスタンダードな姿なり。
斯くして昼飯前の一杯を堪能せん。因みに旧友Stefaniaは、嘗てサルディニア島大酒呑みコンテスト女子の部にて、2年連続優勝されし蟒蛇なれば、毎度御手柔らかに願い奉る次第。
今宵のソロライヴの為に、ギターアンプ借り受けに伺えば、何と彼の有名な「Dos Nuraghes」を臨む場所たりし。15万年前に遡る人類の痕跡が発見されしサルディニア島内にて、無数に点在する「Nuraghe(ヌラーゲ)」とは、石を積み上げられし要塞の如き遺跡なれど、未だ全く研究も進まねば、一切が謎に包まれる現状なれど、曰く、島民は誰も興味抱かぬどころか、挙句コンクリートにて塗り固め、家畜用施設へリメイクされる例さえありけり。
今回の欧州行脚序盤にて、デジカメ憤死すれば、以来前時代的旧型iPod Touch内臓カメラを以て写真撮影行うものなれど、この「Dos Nuraghes」撮影中に、不慮の誤操作にてズーム機能を発見せり。このiPod Touchを手にし果たして幾年経過せしか、今更乍らズーム機能内臓を知るとは、愚かしき事此の上なしと自嘲すれど、何はともあれズーム機能大いに重宝せん。
而してこの「Dos Nuraghes」の傍らには、世界最遅と思われる様にてピザを供される「Pizzeria Dos Nuraghes」があれば、ピザ注文するや焼き上がりまでに最低3〜4時間を要されれど、これも太古より悠久の時が流るるサルディニア島なればこそ、誰も一切文句垂れぬどころか、そもそも酒呑み天国の地たれば、店内にてビール飲み乍ら歓談されピザを待つが慣例化されにけり。
投宿するゲストハウスに、数多の猫が飼われれば、
特に私が勝手に名付けし「人面猫」いと面白し。
生来奇形なりければ、屋外にて生存不可とは、生まれ落ちしがそもそもの不運たれど、無類の人懐っこさにて己れが生き永らえる道を確保されれば、この珍妙な面構えも然るべきかな。
昼飯は鱲子召喚、
解せしにバジルと共にオリーブオイルに晒せば、
茹で上げしスパゲッティーと和え、水少々注せば、クリーム状と化すまで練るかの如く攪拌、斯くして「Spaghetti 「」Bottarga(鱲子とバジルのスパゲッティー)」食せり。濃厚にして奥行き深き味わい、大いに美味なり。
彫刻家にして元人気テニス・インストラクターたるClayと会うべく、彼の嘗ての職場たるテニスクラブハウスへ赴けば、
然う然う御目に掛かれぬイタリアンリキュール「18」堪能しつつ、あれこれ歓談せり。
Clayは彫刻家を生業にされれど、且つ人気テニス・インストラクターにして、テニスをプレイせし後、このクラブハウス内バーにて、生徒達と飲み交わされるを常とすれば、クラブハウスは大いにその恩恵に与かりし筈なれど、如何せん生来の大酒飲みなれば、先日遂に解雇されにけれど、未だ彼を慕い偲ぶ生徒が後を絶たず、対し新任インストラクターの人気芳しからねば、テニスクラブ側とすれば大失策にして後悔後を絶たざるや。クラブハウス内の装飾さえも、全て彼の手に因るものなりけり。
立ち寄りし文房具&煙草屋にて、何と小児用バイオリンすら絶賛販売中。
Macomerへ至れば、今宵の会場Funte Friaへ到着せり。
セッティングも完了、昨日苦戦されしプロジェクター設置も無事完了されれば、ステージ後方壁面へ、映像を映写される段取りなり。
晩飯はケータリングにして、
先ずは「羊出汁のパスタ」羊肉なればこその臭みも、郷土料理なればこそ味わいのうちと知れ。
主菜は「羊肉煮込み」にして、共に煮られし野菜達は別皿に盛り付けられし次第。
スタッフ一同介して晩餐に興ぜり。イタリア料理は超重量級なれば、ほぼ毎度乍ら憤死せられし経緯あり、然れば決して満腹に至らぬどころか、腹8分目までに抑えるべし。特に前菜のパスタが危険なれば、今回取り分けられし量は、正に致死量一歩手前たりしか、郷土料理たる「羊肉煮込み」は異なる部位を4ピース頂戴、パスタ食らえばこそ煮ジャガイモは遠慮させて頂き、煮玉葱半玉のみ添えし次第。「羊肉煮込み」は柔らかにして無駄な脂分は丁寧に除去されれば、思いの外諄さもなく、亦、羊肉なればこその臭みも希薄にして、大いに美味なり。
会場の立地は丘の上なれば、夜景堪能せり。
悠久の時が流るるサルディニア島なればこそ、当然の如く2時間押しにて深夜0時開演、今宵のソロは45分のセットを披露せり。「Nuraghe」を宇宙船に見立てての銀河漂流の旅へ御案内、郊外どころか斯様な僻地にてのライヴなれど、均かの満員御礼、大いに盛況にて幕。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶わねば、悪しからず。
会場にて販売される自家製アブサントを散々堪能、大いなる魂の解放を以て、斯くしてMacomerの夜は更け行きし。