謎が渦巻く太古のサルディニア島の歴史、紛う事なく当時飛来せし地球外生命体より、何らかの文明文化授けられし筈と思われれば、青銅器時代の発掘品の数々に、その由縁を感ずるばかりかな。
午前4時起床。朝飯食らうべく即席麺「Buitoni Yakisoba Classico」と蟹蒲、更にキムチ拵えし残党たるキャベツを召喚、茹で上げし麺共々、フライパンへぶち込むや炒め合わせ、
斯くして「蟹蒲焼そば」完成、そもそもソーシーな味わいならねば、容赦なく花椒ハバネロオイル投下、これはこれにて美味たりし。
今月16日よりAMT宗家南米ツアーへ突入の予定なれど、ブラジルのビザ取得に大波乱、そもそも欧州ツアー出発前よりブラジルのビザ取得に危惧さえ感ずれば、ツアー・オルガナイザーのみならず、地元プロモーターへも、幾度も諸事項の確認等急かせども、如何せんラテンアメリカ気質にて楽天的且つ悠長に構えられれば、結局この直前になり大童、それもこちら側より責付き行動起こせばこそ、果たしてこちらも楽天的且つ悠長に構えれば、紛う事なくビザ発給は間に合わずして、そもそもビザ申請に際しパスポートを大使館へ預ける故、万一にも発給遅れれば、出発予定日にフライトし得ぬ危惧もあり、扨亦ブラジルの日程のみキャンセルとは、帰国便がブラジル発なれば、これは叶わぬ次第にして、何を於いてもブラジルのビザ取得如何が、南米ツアーそのものの有無に関わる大問題なれば、況して私は他のメンバーより1週間余も遅れての帰国、日本滞在は僅かに8日、ミツコ社長が粉骨砕身にて申請手続き雑務に勤しみ下されど、最早帰国を待つ猶予もあらざれば、このサルディニア島にて申請作業を行わざるを得ぬ顛末と化せり。
斯くして先ずは、申請用写真撮影行うべく、Stefaniaの案内にてMacomerの写真屋まで繰り出せり。撮影済ませ出来上がり待つ間、店内見渡せば、トロフィー販売も行われる次第にして、流石はイタリア、サッカーに関するトロフィー色々あれば、
ボクシング、ビリヤード、射撃等、幅広く取り扱われるものなり。
写真撮影無事完了、酒呑み天国サルディニアなればこそ、帰り掛けの駄賃にバーへ立ち寄り、
ビール呷るも当然の慣しなるかな。
Stefaniaの御母堂様より昼餐の招待頂けば、斯くして「牛肉ソテー+キャベツ炒め+法蓮草のチーズ焼き」食せり。前菜のパスタあらざれば超重量級にあらずして、況して全体的に薄味なればこそ、優しき味わいにて美味なるかな。
本日までオフなれば、再びStefaniaの案内にて、石造遺跡「Nuraghe」あれこれ訪ねんとす。
サルディニア島内陸部、特にこのBorore界隈は、超保守的土地柄なれば、昔よりの習慣等も未だ多く残され、事ある毎に銃を乱射される事にても知られる次第。然れば案内標識等は酔いどれ達の格好の標的にして、1年に1度若しくは2度も新調せねばならぬ有様。今回は新調され然して間もなければ、未だ解読に不都合あらざるには至らぬものなり。
謎の石造遺跡「Nuraghe」は、この界隈に多く点在すれば、時には個人の敷地内にも存在する次第。
石造旧跡「Tomba di Giganti di Imbertighe」を訪れれば、
そもそもは石造建造物の扉部分に該当されしかと思われ、
下部の穴が、別次元の世界なんぞへ繋がると伝えられし。
木製電柱、いとをかし。
次なる目的地へ向かうべく田舎道を爆走、
銃痕刻まれし「Tomba di Giganti」の案内板に沿い、
愈々荒原の如きに至るや、
その先にて「Tomba di Giganti」半分倒壊されしが佇むを臨む次第。
つい四半世紀程前までは重要交通手段たれど、今や車に取り代わられしロバに邂逅、
どうにも人懐こくして、嘗てはバーにて酔いどれる主人共を、賢きロバ達が迎えに参上されにけりと伺えば、成る程ロバに跨り移動する生活も満更でなしか。1頭€500(約6万円)也にて購入可と知れど、維持費と管理場所を思えば、二の足を踏まざるを得じ。
案内標識に乱射される場合、自分の在住する町村名は標的より外されにけりて、然ればこれなんぞ紛う事なくBorore在住の輩の仕業なりけり。
次なる次なる目的地「Nuraghe Santa Barbara」へ向かうべく、是亦銃痕刻まれる案内板に沿い、
延々山道を歩かされれば、
漸く彼方に「Nuraghe Santa Barbara」臨む次第。
「Nuraghe Santa Barbara」を仰げば、
いざ内部より最頂部を目指さん。
最頂部へ至れば、
その眺望は圧巻にして、壮大なランドスケープを見渡せば、気分はサルディニアの王か。
入れ替わり到着されしドイツ人家族が、最頂部へ至りしを仰ぐや、いざ本日最後の目的地を目指さん。
本日最後に訪れしは「Nuraghe Orolo」にして、夕陽に輝く姿は、此処に建立されし以来なるその悠久の時間さえ偲ばせん。
内部へ突入するや、正にこの建築構造の礎を支えるが如き巨岩が、左右に渡される様、果たして太古のサルディニアの民達は、斯様な巨岩を如何にして切り出し、扨亦積み重ね得しか。世界中に点在する巨石遺跡に抱く同じ疑問を、此処にも亦抱くばかりなり。
中段にある窓よりの眺望、
而してその窓より身を乗り出せば、更なる最頂部を目指さんとす。
最頂部へ至れば、是亦その眺望は圧巻にして、壮大なランドスケープを見渡せば、気分は再びサルディニアの王か。
帰路にて界隈の村Bortigaliを臨めば、Stefania曰く「サルディニア島内にて一番住みたい村」成る程山麓に広がる街並は絵画の如し。
而してそのBortigaliへ立ち寄れば、勿論本日の遺跡巡り完遂を以て、此処にサルディニア産ビール「Ichnusa」呷らんとするとは、云わずもがな。
このバーの面するバックヤードに佇む水場跡と思しきに、嘗ては此処より水が供されしと思う人物頭部像を発見すれど、何れも永きに渡る水の浸食にて顎部を喪失せられれば、そもそもその口元も含め、如何なる表情たりしか想像及ばぬ有様なり。
バー店内に飾られし1枚の絵あれば、均かこれはカオル・タチバナ・フランソワ先生の作品ならん。
今宵は、先日のMacomerのソロライヴをオルガナイズ下さりしMirko夫妻の御招待受ければ、
自家製ワイン等を御馳走頂く次第。自家製ヨーグルトチーズが是亦絶品なるかな。
今は丁度オリーブ収穫及びオリーブオイル仕込み時期なれば、各家庭オリーブオイル作りに精出される次第にして、収穫されしオリーブ大量なり。
サルディニア島特産リキュール「Mirto」の原料なるミルト、初めてその姿拝みし次第。因みに今回この「Mirto」に全く遭遇せぬと不思議がるや、此処に居合わせる皆が口を揃え曰く「『あの危険な酒』を飲み過ぎて散々な目に遭ってばかりなので、この界隈の皆は、もう飲むのを止めてしまった」酔いどれサルディニア人が宣う程なれば、矢張り余程の経緯あらん。
然りとて「Mirto」あらざれど、此処にMirkoの自家製アブサントあれば、これが亦、激烈に美味なり。
これがその自家製アブサントの原料にして、曰く「世界で一番苦い植物」なりけり。
私がこの自家製アブサントを散々飲み倒し大絶賛するや、手土産にとペットボトル1本に詰め下さりし。
斯くして散開と相成るや、Stefaniaに誘われ、今宵も再び「Tennis Country Club Borore」へ繰り出せば、亦しても彫刻家にして元人気テニス・インストラクターたるClayと邂逅、
更には、嘗て2003年に「Japanese New Music Festival」にて初めてサルディニア島を訪れ、ライヴ翌日の「吉田達也石巡りの旅」に同行せし際、私にあれこれガイド下さりしSaviとあれ以来の再会、
而して先程までMirko宅にて一緒たりしWaltも、矢張り此処へ登場されれば、今宵も毎度乍らのメンバー勢揃いか。
昨夜、Clayの作品「Mr. True」を囲み記念撮影せし1枚を、Clayのスマホにて拝見させて頂きし。
ぐだぐだ歓談しつつ杯を重ねれば、結局今宵も深夜へ至り、気付けば毎夜閉店まで居座る有様。漸く腰を上げ帰路に就かんとすれば、
満月を明晩辺りに控える月の明かり、いと眩し。
斯くしてサルディニアに於ける第5夜、Bororeの夜は更け行きし。
帰国されるや間髪入れず、既に「サイケ奉行」のCD発売記念ツアーに旅立たれしNANI君のブログ、今以て並走更新中なれば、是非に御拝読頂きたし。