人生初の南米訪問、本来ならばレコード屋巡り必至たれど、如何せん所持金あらざれば、レコード屋へ赴く事叶わじ。ネット上にてLimaレコード屋事情知れば、素晴らしき在庫ぶり思わせ、これは「ジーッとしててもドーにもならねぇ!」然れど先立つ物あらざれば「買わぬぜ!レコード!ジーーーードーーーッ!」人生時には涙を飲む事もあり。
午前4時半起床。朝飯食らうべく、日本より持参せし「日清 カレーヌードル」召喚、更には昨朝のホテルの朝飯より失敬せし「フライドポーク」もぶち込み、斯くして「ポークカレーヌードル」として食せり。
昼餐に興じるべく、Luisの案内にて大衆派レストランへ赴けば大変な繁盛ぶり、本日も世界4大美食たるペルー料理満喫せん。
「ceviche pescado chicharron de mixto」御存知ペルー名物魚介マリネ「セビーチェ」と魚フライ「チチャロン」の盛り合わせ、安定安心の美味さかな。
「lomo saltado」ペルーの伝統的な料理「ロモ・サルタード」にして中華風牛肉野菜炒めに、インディカ米とフライドポテトを添える代物。スペインをルーツとするクリオーリョ料理と、19世紀に移住せし広東人が齎せし中華料理が融合せし、ペルー独自の中華料理「チーファ(chifa)」の代表的一品なり。
「tallarin saltadode carne」同じくチーファの代表的一品なるペルー風焼そば「タジャリン・サルタド・カルネ」麺神こと東君も、その美味さに太鼓判押されし一品なり。
「tacu tacu ci bistec a lo pobre」スペインをルーツとするクリオーリョ料理の代表的一品「タクータクー」は、米と豆を混ぜ合わせし一品にして、そこへビーフステーキと目玉焼添えし一品なり。
ペルーカレー「Ají de gallina(アヒ・デ・ ガジーナ)」かと思えど、ジャガイモ主体なる様なれば、正式名称不明なれど、正にカレーの如しにして大いに美味。
ワイン呷れば、ここはアテに「セビーチェ」追加せり。
「セビーチェ」はLuisも大好物なりけり。
食後酒として、例のペルー原産葡萄果汁を原料とせし蒸留酒「Pisco(ピスコ)」代表的カクテル「ピスコサワー」を以て乾杯せり。
ペルーの美酒美食大いに堪能すれば満腹至極、多幸感に包まれるばかりかな。
今宵は、昨日レコーディング行いしManongo Mujicaの自宅スタジオにて、所謂ハウスショー行う予定、そもそも既に此処Limaにて2公演行えど、有り難くもチケット完売なりけり。斯くして今宵の会場たるManongo Mujica豪邸へ到着せり。
再び「Makoto Kawabata (g) + Richard Pinhas (g) + Manongo Mujica (dr)」トリオも予定されれば、今宵はウルフよりの直訴志願ありて、彼も交えてのクァルテットにて演奏せん。
Richard Pinhasの誘いにて、界隈へ飲みに出んとすれば、夜の太平洋を臨みし。
目抜通りなれど、例の炭火焼鶏料理「pollo a la brasa(ポジョ・ア・ラ・ブラサ)」専門店、その他に何故か眼鏡屋、歯科医、床屋、薬局ばかりが軒を連ね、所謂バーらしきなんぞ皆無、結局炭火焼鶏料理店に突撃、料理所望せずワインのみ呷らんとす。
「Makoto Kawabata (g) + Richard Pinhas (g) + Manongo Mujica (dr) + Wolf (b)」クァルテット、開演前にLuisが前口上述べられる最中、Pinhasがいきなりのフライング、諌めれば一瞬音止めされれど、直ぐ亦フライング、而して其の儘演奏に雪崩れ込むや、今宵も何気にヘヴィプログレを連想させる展開へ、未だ人生に於いて最も記憶に残る某ディスクレビューの一節「1973年のキング・クリムゾンを凌駕するインタープレイの嵐」へ至りしか。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
而して我々AMT宗家の出番と相成るや、ハウスショーなればこその機材状況故に、今宵はヴォーカル無し編成、即興大いに交えしインスト展開、会場の広さに相応しからざる大爆音絨毯爆撃、大いに盛況にて幕。擂り鉢状の客席が、60年代後期のテレビショーなんぞ想起させれば、いとをかし。
こちらもライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
ペルーのサイケデリックグループと云えば、勿論恍惚系密林サイケの雄「Traffic Sound」を筆頭に思い出される次第にして、今宵その「Traffic Sound」のメンバー3名御運び下されば、ペルーのフォークロックバンド「El Polen」のリーダーにしてヴォーカリストJuan Luis Pereira Polen、ペルー産サイケバンド「Los Mad's」ドラマーたりしManongo Mujicaなる御歴々共々、記念撮影に興じし。
こちらはオルガナイザーLuis参加バージョン。
投宿先たるLuis宅へ帰還するや、明朝にチリはSantiago行きフライト控えれば、皆してフライト用パッキングに勤しむ次第。
Luisが遅き晩飯を出前下されば、いと有り難し。
「tallarin saltadode de pollo」チーファの代表的一品なるペルー風焼そば「タジャリン・サルタド・デ・ポジョ」やら、
「arroz Chaufa」チーファの焼飯、
而して「フライドポテト」なんぞと、
いざ炭水化物祭開催せん。
斯くしてLima最後の夜は更け行きし。
NANI君のブログも並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。