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Channel: 大ぼら一代番外地
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São Paulo (day 4)

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午前6時起床。南米ツアー中に、果たしていつ以来継続されしか無限時差ぼけ地獄より解放されし有様にして、爽やかな目覚めを存分に堪能せり。

窓よりの眺望は相変わらず、森林の彼方に臨む摩天楼、まるで世間一般とは隔たりし別世界に滞在するが如き錯覚さえ生ずる始末。

 

 

トイレに装填されしトイレットペーパーに、うんこキャラが印刷されしは御愛嬌か。

 

 

今朝も代わり映えせぬ朝飯を食らわんとすれば、本日は自前にて、昨日のケータリングケチャップ持参、如何せん味に飽きれば必須と知れ。

 

 

果たして日曜限定サービスか、シェフ自らオムレツ若しくはクレープを焼きあげ下さると知るや、

 

 

カウンター上に並ぶトッピングよりトマトを選択、執拗にチーズを勧められれど、溶解せしチーズと玉子の出会いこそ、個人的には最悪なれば、頑なに拒否、斯くして「トマトオムレス」食せり。オムレツと云えど、クレープ生地の代わりに玉子たる代物。

 

 

デザートのケーキも、果たして日曜限定か種類豊富なれば、徒然なる儘に2個程試さんとす。

 

 

昼餐へ赴くべくCarloが迎えに来れば、昨夜夜狼活動にて大スパーク、南米に悲願たりし己れの爪痕を残し得にけるウルフが帰還、正に文字通り精も根も尽き果てれば、これより「狼の休息」とばかり暫しの仮眠取るべく、我々と入れ違いにホテル自室へ向かわれし。我々を見送る彼は、達成感と満足感、而して疲弊感と摩耗感が共存せし様、不埒不摂生の挙句にて顔が浮腫み目が潤むも仕方なし。

 

 

道すがら発見せし、道端にてドールハウスの如き販売される方々、然れどこれってホンマは何やねん?

 

 

Carloに案内されしは、ブラジル名物「churrasco(シュラスコ)」をメインとするビュッフェ形式レストランにして、御一人様僅か14.99BRL(約405円)なれば、その安さもありしか店内満員御礼どころか、入口も長蛇の列を成す有様。

 

 

 

店内にて生演奏繰り広げられるも、ブラジル流なればこそか。

 

 

壁には、均かのカオル・タチバナ・フランソワ先生の作品も飾られ、先生の偉大さを改めて実感せられし。

 

 

ビュッフェには、サラダ類に始まり、

 

 

寿司やら、

 

 

鶏丸焼きやら、

 

 

その他料理ずらり並べられ、棚の上には数多の辛味調味料が是亦ずらり整列、正に圧巻かな。

 

 

デザートのケーキ類もタワー展示、正に夢の国の如し。

 

 

野菜不足にて口内炎発症されしNANI君ならば、先ずはサラダ大量盛りにて口火切られし。

 

 

南米超重量肉食戦線にて、既に連戦連敗疲弊消耗せし我が臓器類を慮れば、野菜類メインに各料理一口ずつ確保せり。

 

 

多種多様のシュラスコ(串焼き)を携え、スタッフがテーブルを巡られれば、

 

 

矢継ぎ早に立ち現れ、その肉塊を削り落とし行かれる次第。

 

 

斯くして本日の「肉食の祭典」此処に開幕せり。

 

 

ゾンビの如く途切れる事なく現れるシュラスコ群、果たしてこれに「終わり」はあるや無しや。

 

 

ビール注文すれば、3L卓上サーバーにて登場せり。

 

 

寿司と云えど、中身は野菜にして、然れば此処は南米風気取り唐辛子添え食らえば、米が糊の如く柔らかにして、その形状こそ寿司の如きなれど、実際には似て非なる別物たりし。

 

 

南米料理に於いて、此処までほとんど唐辛子に御目に掛からねば、ハバネロとの再会に思わず感動、生ハバネロ1個を丸齧りにて堪能せり。

 

 

シュラスコにて供されし肉類、塩っぱ過ぎ、硬過ぎにて食し得ぬ代物多数、更には此処までの猛省を以って、肉類は各1切にて充分と判断すれば、野菜中心に食い進めし次第。而してビュッフェへ戻り野菜補充、更には鶉卵大量確保、肉より玉子かな。

 

 

無限ミートイーターたるミツルコさん、今回の南米ツアー此処まで果たして何kgの肉を平らげられしか、凡そ己れの体重と同量の肉塊食されしかとも思われれど、未だ飽くなき肉食欲衰えぬ様にして、シュラスコ群の訪問を待ち焦がれる程とは、正に恐るべし。

 

 

然れば再びシュラスコ到来、

 

 

矢継ぎ早に別種のシュラスコも登場、

 

 

放といたらなんぼでも来る、無限に来る、然れどミツルコさんの表情御覧じられたし、皿に削ぎ落とされる肉塊を横目に伺い、唾液、胃液、脳汁、様々な体液大量分泌される様かな。

 

 

その飽くなき肉食欲も概ね満たされしか、満面の笑顔にて限界まで膨張し切りし出腹を撫で回す、饕餮ミツルコさん之圖。最早「美の求道者」たるミツコさんなんぞ今は昔、疾うに煩悩の闇へ堕ち果てられれば、正に「煩悩の権化」たる悍ましき醜態晒すのみ。

 

 

我々が退店すると知るや、ステージにて生演奏されしミュージシャンの方々、突如演奏中断され、我々と記念撮影に興じられし有様、他の客御一同より何事かと注目されれば、撮られる我々こそ恥ずかしき限りかな。

 

 

名刺も頂戴すれば「Max & Elimar」なり。

 

 

一旦ホテルへ帰還、腹熟しも兼ね、NANI君とホテルのプールへ赴きし。

 

 

大快晴なれば、絶好のプール日和、均か12月にプールとは正に南半球なればこそ。

 

 

 

 

いざ今宵の会場Associação Cultural Cecíliaへ到着。Carloが記念撮影せんとすれば、当然その店頭かと思えども、何の関係もあらざる隣家の前たりし。

 

 

その隣家の窓辺に、サンタクロースが吊し上げられしを発見せり。

 

 

いざAssociação Cultural Cecília店内へ入れば、いきなりカオル・タチバナ・フランソワ先生が、常に携行される巨大スケッチブックに瞬殺にて描かれし浮世絵の如しを発見、勿論この作品こそが、後々浮世絵なる日本美術形式を生み出せし歴史的1枚に相成りしとは、今更乍ら云わずもがな。

 

 

隣家にてグリフォン発見せり。

 

 

腰痛発症されし東君は、楽屋にて静養中。一見仕事中の如き私なれど「ウルトラマンネクサス」鑑賞中なり。

 

 

今宵、先鋒務められし地元トワイライト系オルガンサイケ・ガレージパンクバンド「Mentira」の後、次鋒務めて下さりしは、先日共演せし女性サイケ・ポストパンクバンド「Rakta」にして、M.Takara氏がサポートドラマー務められし。

 

 

今宵は60分ショートセットを披露、1曲目に「Dark Star Blues」久々に演奏せり。終盤「Cometary Orbital Drive」演奏中、ベースアンプが御陀仏御昇天、紆余曲折の末、ステージ前方隅に構えられしミキサーへ直結、然れど女性エンジニアが鈍臭過ぎにてチマチマとフェーダー調整図られれば、全く以て音が出ぬ有様、そもそも東君がシンセのモニターに関し苦情訴えておられれば、私がステージ上よりミキサーのフェイダー「フル10」に強制操作、然れば漸くベースもシンセも聴こえ、満場の客席よりも歓声上がりし始末、ホンマこの糞女エンジニア、何しょうむないことやってくれとんねんな!お前がエンジニアとは「2万年早いぜ!」斯くして客席にて演奏再開されしウルフ、私がステージ上より写真撮影すれば、その隣の青シャツこそがそのエンジニアなり。この糞エンジニアへの怒りもあれば、満員御礼の客席の盛り上がりぶりもあり、最後はギターへラストライド食らわせ破壊にて幕。

是にて南米ツアー全公演無事終了せり。

 

 

 

ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

終演後、不覚にもギターへラストライド食らわせし際、両手親指付け根を負傷せしが発覚、左手は軽症たれど、右手は深刻かとも憂慮されれば、空かさず氷にて冷やし応急処置、挙句ビニル袋に氷を詰め、それを手に直接縛り付ける作戦に出れば、

 

 

アーマー装着せしが如しか。先達ての感染症も完治に至らねば、未だ杖も必携たる有様、正に満身創痍、何とも情けなき姿かな。

 

 

今回のSão Paulo滞在中、貸切マイクロバスの運転手務めて頂きし日系2世Takashimaさんと記念撮影、日本人の血流れればこそか礼節弁える笑顔の素敵な紳士たりし。Obrigado! ありがとう!

 

 

予定されしセッションライヴは、我々の延着にて叶わず、スタジオにてレコーディングセッションせし際は、記念撮影し損ないしブラジルの女性スペースロックバンド「Ema Stoned」ギタリストのAlessandra Duarte嬢と、漸く記念撮影果たせり。

 

 

昨夜の夜狼活動の戦果と思しきブラジル女性と睦まじくされるウルフ、ペアにて誂えし新調ウエストポーチも眩しきかな。

 

 

ホテルへの道すがら、遅き晩飯を食らうべく、庶民派大衆食堂の如しを急襲せり。カウンター上のガラスケースには、ブラジル産ジャンクフード的な代物ずらり並び、

 

 

量り売り惣菜コーナーには、中華に始まり握り寿司まで揃えば、鍋にはスープアや煮込み料理仕込まれ、亦、ホットドッグコーナー、その他売店も隣接すればパン、スナック菓子、飲料、酒類も販売中なり。

 

 

食堂内の様子、Carlo撮影の動画あればこちら

 

 

店内の片隅に寿司コーナー発見、ガラスケースにはサーモンや鮪の切身が収められれば、

 

 

最早超重量級南米肉食戦線に完敗宣言せし私、連日の肉食ぶりに流石に消化器系臓器疲弊轟沈されしNANI君なる我々2人、本来ならば「サーモンと鮪は食わぬ」主義なれど、今や背に腹は変えられぬとばかり「肉よりもサーモン」なる最終選択を以て、此処は「寿司&刺身コンボ」テイクアウトにて所望するや、日系と思しき「平生」なる謎の鉢巻〆られる板前が、見事な手付きにて握り下さりし。

 

 

皆は店内にて晩飯食われれば、ウルフは気配隠し気味にて店内隅に陣取り、先の女性と睦まじく会食中なり。今宵は南米最後の夜なれば、果たして如何に過ごされるか、こちとらも詮索する程野暮にあらねば、悪しからず。

 

 

日本へ持ち帰るポスターを収納する筒が必要ならば、それを大義名分にプリングルスを所望され、満面の笑み浮かべるミツルコさんなり。最早誰もミツルコさんへ、彼の食生活ぶりも含め助言諫言せんとする事なんぞあらざれど、我々に「ポスター入れるのに筒が必要やから」諄く弁明される様なり。

 

 

早速貪られれば至福の表情、流石はスナック菓子ジャンキー、でもホンマ食べたいもん食べはったらよろしいんやで、結局は他人事やからね。

 

 

ホテルへ帰還。右手の腫れが酷けれど、応急処置が早ければこの程度にて収まりしか。

 

 

ビールにライム投下、いざ「寿司&刺身コンボ」アテにプチ打ち上げに興じん。久々に食らう生魚に感無量、今や高級牛肉より本来好まざるサーモンか、そもそも今回の約2週間半の南米滞在期間中に食せし肉の量とは、普段ならば半年、下手すれば1年分に相当する程と思えば、肉食欲も完全に失せ体調不良に陥りしも当然か。如何せん本来所謂和食を主にする食生活を営めば、久々に口にせし生魚に、全身の細胞が驚愕と歓喜の声を上げ、至福のオーラに包まれんとす。

 

 

南米ツアー全日程無事終了、超重量級肉食戦線に疲弊せし挙句消化器系臓器崩壊、更には感染症発症や親指付け根捻挫&内出血なんぞもあれど、何はともあれ成功にて幕引きし得れば、関係各位の皆様、御来場下さりし皆様に感謝するばかり。¡muchas gracias! Muito obrigado!

 

 

サーモンをアテにビール呷りつつ、テレビにてデカプリオの出世作「タイタニック」鑑賞せり。ジェームズ・キャメロン監督のSF諸作は殆ど鑑賞すれど、実は本作と「アバター」は未見、然れば「ツイン・ピークス」に於いて、アンドリュー・パッカードの仇敵トーマス・エッカード役Dan O'Herlihyと、オードリーと恋仲になりし青年実業家ジョン・ジャスティス・ウェラー役Billy Zaneが均かの共演シーンに驚愕、そもそも「ツイン・ピークス」に異常なまでに魅入られればこそ、何とトーマス・エッカードとジャスティスは裏にて繋がりしかと錯覚、然ればパッカード家とホーン家を罠に落とせし黒幕はこの2人たりしか。

不覚にも完全沈没寸前に寝落ち、結末観れぬ終いと知れ。

 

 

斯くして南米最後の夜、São Paulo第4夜も更け行きし。

 

NANI君ブログも並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。

 

 

 

 

 

 

 

 


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