午前6時起床。猛烈な蚊の襲来受ければ、全身に被弾せしは十数箇所に及べど、如何せんメキシコの蚊は、羽音皆無なれば発見一層難しくして、蚊取線香なんぞもあらざれば、最早やられっ放しなり。
朝飯拵えんと、昨夜の宴の残党もリサイクルすべく、
チョリソ解体し、大蒜、玉葱、マッシュルームを炒め合わせ、茹で上げしスパゲッティーと合わせるや、Chipotelと貝エキス配合トマトジュース「Clamato」を煮詰めしオリジナルサルサを以て和え、ワンプレート料理風に「麻辣フリホレス」残党、刻みし「3色ぱパプリカの詰物」の蓋部分、アボガド、トマト、ライムも添えれば、これにてインプロ・リサイクルクッキング「スパゲッティー・メキシカン」完成、いざ食らえば美味。
NANI君も朝飯拵えられれば、
その山盛りぶり、何とも男前なるかな。
本日は漸く今回のメキシコにての初日にして「NANI ∞ GURU」デビューライヴ迎えんとすれば、今宵の会場Indie Rocksへ到着せり。
僅か3バンド出演なれど、午後1時サウンドチェックとは、果たして1バンドのサウンドチェックに何時間用意されしか。我々のサウンドチェックは、速やかに恙無く終了すれば、サウンドエンジニアが余りの短さに憂慮されれど心配御無用之介。
ステージ上より、セキュリティーの方が居眠りされるを眺めし。
未だ出番まで7時間も余せば、スタッフの方に案内頂き、界隈を散策せん。
インテリアが全て描かれしたるクッキー屋、いとをかし。
「IZAKAYA SUSHI」って居酒屋なんか寿司屋なんか、どっちやねんな。
多種の小皿料理を複数人数にてシェアする日本の居酒屋文化は、個人個人が己れの皿にて食事を摂る欧米に於いては、理解定着し難けれど、居酒屋文化と酷似するタパスがあるスペインのみにて理解定着し易しと伺えば、そのスペイン語圏なればこそ、今後中南米に於ける居酒屋文化定着の可能性高からんや、然りとて中南米のスペイン語圏諸国に於いて、果たしてタパスが浸透せしやと思えば、僅か1度きりの南米訪問に於いても思い当たる節あらずして、矢張り前途多難と見るべきか。
電柱に重ね貼りされ過ぎなポスター群。
本体よりもデカき集配時間案内板を掲げる郵便ポスト。
「ART SHOW」たるの告知、正にアートたらん。
謎の女性像に愛想振り撒かれし。
壁に落書きする様描きし壁画なり。
日本に於ける初夏の如き気候なれば、昼ビール美味さも亦、格別かな。
レコード屋La Roma REcordsへ突撃、中古盤少なければ、ABBAのメキシコ盤なんぞに散財せり。
店内にてManchester重鎮パンクバンド「バズコックス」メキシコ公演ポスター発見せり。然れどこのメンバー写真は70年代の物なれば、果たして現在のメンバーの姿は是如何に。
AMTファッションリーダー御洒落なNANI君なれば、凡人には到底履き熟ぬと思しき個性的な靴を購入されし。
その店内にして「ウルフ仮面」Tシャツ発見せり。
公開以来大酷評続きなる「マジンガーZ / INFINITY」Tシャツもあれど、果たしてオフィシャルや否や。
マジンガーZのタンブラー発見、
後ろ姿まであれば完璧かな。
チューバッカの縫い包みなり。
道すがら「ヒューマンリーグ」公演ポスター発見、デビュー当時しか存ぜねば、その容姿より到底「ヒューマンリーグ」と判らぬは当然か。
NANI君が興味抱かれし雨合羽、マスク付きかと思えば残念乍らヘルメットなれど、
その名M「the people's poncho 雨傘」何とも残念な名前かな。
コンビニにて売られるミネラルウォーター之圖。
矢張り豆菓子は日本産大豆使用なりければ「NISHIKAWA」「JAPONES」芸者が意匠され、
相撲取りが意匠されしこちらなんぞ「Habibi」って何やねん。
会場へ戻れば、楽屋に「MEZCAL」用意され、
メキシコ・プログレ界の重鎮 Carlos Alvarado Pereaの音頭にて、皆して乾杯せり。
常にスマホ若しくはパソコンを弄り何やら多忙の様子なる、我等がオルガナイザーにしてマネージャーたるLuis、食事中も車の運転中も如何なる局面に於いても、大抵スマホ弄る様に、NANI君が「いじくり君」なるニックネーム献上、然れどその「いじくり君」の御蔭にて今回の「GURU ∞ NANI」メキシコ公演も実現すれば、感謝あるのみ。
会場表にて、AMT Tシャツ絶賛販売中。何でやねんと思えば、正にアイドルコンサートの会場外にて海賊版グッズ販売されるバッタもん屋と同じにして、
右はいつぞやのツアーTシャツのコピー、左は全く思い当たる節あらざれば、概ねポスターの類いを基に作られし代物ならん。然ればその左のTシャツを、今年のAMT祭に於けるオークションへ出品すべく購入せり。
こちらは会場内に設営されるオフィシャル物販コーナーなり。
今宵先鋒務め下さる地元サイケバンド「Sunset Images」トートバッグには、何故か平仮名にて「はじめ」と意匠されし。
遅き昼飯を求め、界隈散策すれば、ドライアイスの煙立ち込めるアイスクリーム屋発見せり。凡そアメ村に於けるインスタ映えするスイーツ屋同様、大いに繁盛されし。
屋台にて本場「ブリトー」所望せり。アメリカ仕様の超巨大ブリトーに慣れ親しめば、このショボき見て呉に思わず失笑せり。
ブリトーの屋台前にても記念撮影大会、こちらに在住されるYouheiさんとも知り合えば、Wicce Recordsなるレーベル主宰される皆様なりけりて、斯様な縁も亦、何か今後に繋がればと思うものなり。
カメラマンが楽屋を訪ね来れば、何やらアー写の如き撮影せんと、皆にあれこれポージングの注文多くして、何とも面倒至極。撮影中のNANI君之圖。
因みに彼が撮影されし我々のアー写はこちら、何やら胡散臭気なコーラスユニットの如しか。
これを口火に楽屋にて何故か記念撮影大会開催されれば、これも今風の交流懇親の形ならん。
バーコーナーも広大にして、何やらプロジェクションの如きも行われし。
先鋒務められし「Sunset Images」見逃せば、悪しからず。
次鋒務められしは、メキシコ・プログレ界の重鎮 Carlos Alvarado Pereaと、彼の息子Uvarigh Alvarado、女性ヴァイオリン奏者Fabiola Simacに由るユニット「Vía Láctea」にして、壮大なスペーシープログレサウンドと、サイケデリックなVJに加えて、眩きばかりのライティング、正に「メキシコのTangerin Dream」たらん。
而して我々「NANI ∞ GURU」世界初御披露目デビューライヴを迎えれば、全編即興とは云わずもがななれど、静とカオスとハイパースパーク、怒涛のパフォーマンスにて45分間を駆け抜けし。アンコールには、Carlos Alvarado Perea、Uvarigh Alvarado、Fabiola Simacの3名をゲストに迎え、インプロジャムより「Pink Lady Lamonade」へ至れば、大団円にて幕。無事デビューライヴ盛況にて飾れば、満を持してのデビューライヴが閑古鳥囀り捲りし「ヒューマンシャワー」とは、余りに好対照たるかな。
ライヴ写真ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂きし次第、悪しからず。
終演後も、サイン&記念撮影の波状攻撃にて休まる間もなく、斯様な中、ふと見れば「Fire Walk With Me」と意匠されしジャンパー羽織られる御仁発見、
当初NANI君のジャケットと交換申し出られれど、丁重に断れば、何と御進呈下さり感激至極、結局私が頂戴せし顛末と相成るや、そのナイス過ぎる御仁と記念撮影せり。
終演後も関係者にて記念撮影大会開催、大い楽しきひと時たりしかな。因みに私のデジカメは、終演後、何故か突如の急逝御陀仏昇天すれば、己れにて撮影せし写真あらざるも悪しからず。
斯くして投宿先へ帰還するや、テレビのyoutubeチャンネルにて「ウルトラマンオーブ」鑑賞しつつ、デビューライヴ成功を祝し、NANI君とビールにて乾杯せり。下の写真は、デジカメ憤死の為、急遽前時代的旧型iPod Touchにて撮影せし次第。
果たしてこれにて今回のAMT宗家北米ツアー〜NANI∞GURUメキシコツアーに於けるハイライトは全て終了せしと、我が精神と肉体が判断せしか、正に堰を切りしが如くどころか、土石流の如く疲労大噴出すれば、突如全身痛に襲われ、特に持病たる腰痛、両膝痛、両肘痛が爆発、最早如何なる姿勢にても痛みに苛まされる有様にして、更には内臓疲労もピークに達せしか、同時多発的に完全液状化現象勃発、最早歩行さえ苦痛伴う惨状なれど、壁伝い乍らにてもトイレに幾度も通わねばならぬ過酷な状況、トドメは蚊の襲来にして、眠ろうにもあちこち被弾すれば痒みにて眠れぬ有様。
Luis曰く「明日はハードコアバンドとの共演」オフにあらざれば何とか早急に平癒すべく、取り敢えずは24時間断食断水治療法に挑まんとす。
斯くしてMexico Cityの第4夜は更け行きし。
NANI君のブログも絶賛並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。