昨夜を以て、AMT宗家北米ツアー46日間46連発死のロード無事終了。
然れば投宿先Peter宅にて、全員帰国便搭乗へ向けフライト用最終パッキングに勤しむばかり。私もLP約80枚とEP60枚に加えて機材一式あれば、何とか規定重量23kg×2個に僅かばかりオーバー程度にて梱包終えし。
然れば朝飯食らうべく、備蓄食材最後のラインナップ召喚せり。青梗菜を茹でれば、温存せし納豆に、日本より持参せし儘忘れ去りし「ごはんですよ!」弁当用小袋添え、生玉子を投下、きつねうどん用煮揚げととろろ昆布も召喚、斯くして今回のツアー最後の食事たる「きつね昆布うどん+青梗菜胡麻和え+納豆御飯SP」食せり。
NANI君も、最後の食材償却すべく「大盛りぺぺロンチーノ」堪能の御様子。
御世話になりしPeter御夫妻と、亦来年の再会誓い、Justin今回のラストランにて、いざ空港へ向け出発せり。
無事空港到着、我等が「GOD」ことJustinとも是にて御別れ、然れど既に来年の北米ツアー準備は、既に始動済みなれば、引き続き連絡取り合いあれこれ計画練り上げんとす。
チェックインに際し、担当係員が受託手荷物の規定重量に矢鱈滅多羅厳しければ、重量計の表示が、規定重量僅かなりとも超過するや「Over」なるアラート表示され、然う然う見逃して頂けぬ非情ぶり。超過料金が1kg毎に$100.00也となかなか高額なれば、超過分を取り出し機内持ち込み手荷物へ移動せり。毎度思うは、受託手荷物であれ機内持ち込み手荷物であれ、結果的に総重量同じなれば、一体何の為の重量規定か。
午前10時25分発アメリカン航空羽田行きに無事搭乗、結果的に約1時間程遅れて出発と相成りし。
機内食は「ビーフ」選択すれば、何やら「焼肉定食」の如きにして、充分上出来な次第。持病漸く平癒への道辿れば、機内サービスに於いても引き続き禁酒。
退屈な空の旅の愉しみなるハリウッド娯楽大作鑑賞せんと、先ずはジェームズ・ワン監督作品「アクアマン(原題:Aquaman)」を選択、DCコミック実写版シリーズ「DCエクステンデッド・ユニバース」第6作目なり。DCコミック、マーベルコミッックに限らず、アメリカンヒーローの代表的設定のひとつとして不遇な出生の経緯こそあれど「何某の王」若しくは「超巨大企業オーナーにして億万長者」なる、社会的にも権力を持つ人間像あれば、本作も違わずアトランティスの王にして、正に資本帝国主義アメリカなればこそ皆が憧れるスーパーサスセスストーリーに他ならず、その展開も不遇な出生を覆さんと権力へ挑めど敗北、新たな仲間との出会い及び力の取得、而して満を持してその権力を掌中にす。いやはやホンマ辟易せらるるばかりかな。水中描写の為のCGも最早アニメーションなれば、特撮的醍醐味皆無にして、然ればこそか作品より感ぜらるる熱量も些か冷え気味なんぞとは、果たして私の思い過ごしか。
2本目は、ドリュー・ゴダード監督作品「ホテル・エルロワイヤル(原題:Bad Times at El Royal)」鑑賞せり。カリフォルニア州とネバダ週の州境を跨ぐ、嘗ては隆盛誇りれど今や閑散とするホテルにて、5名の宿泊客と僅か一人なるホテル従業員、各々が「訳あり」なればこそ、各々の思惑が交錯せし挙句様々な事件発生、怒涛の展開にて一気にエンディグングまで駆け抜ける痛快ミステリー作品。展開そのものはありがちな仕掛けなれど、作品に一貫する痛快さに由り、陰湿さグロさ皆無、ミステリー作品なれど何処かコミカルにすら感ずれば、最後の歌声に思わずスタンディングオーベーション送らんとすら思う、まるでヒューマンドラマ観終えしが如き余韻かな。
3本目は、フェデ・アルバレス監督作品「蜘蛛の巣を払う女(原題:The Girl in the Spider's Web)」鑑賞せり。スウェーデンの作家スティーグ・ラーソンによる推理小説「ミレニアム」三部作の続編にして、急逝せしラーソンの草稿を基に、ダヴィド・ラーゲルクランツが執筆せし第4部の映画化作品なり。そもそもスウェーデン版映画のヒットを受け、ハリウッド版制作されれど、シリーズ第1部にして前作映画たる「ドラゴンタトゥーの女」とは監督も出演者も一新されし。而して三部作には登場せざりし双子の妹カミラ登場、主役たるリスベットとの因縁深き死闘描かれし。テンポ良き展開と痛快アクション、大ヒット作たりし前作未見なれば、比較し得ねど敢えて比較の必要もあらざらん。是は是にて大いにオモロければ、最後の仕掛けも含め、上質アクション映画として存分に堪能せり。
4本目は、その「ミレニアム」第1部たるデヴィッド・フィンチャー監督作品「ドラゴンタトゥーの女(原題:The Girl with the Dragon Tattoo)」鑑賞せんとす。こちらは天才女ハッカーたるリスベットと、ジャーナリストたるミカエルが、36年前に勃発せし少女失踪事件の真相解明せんとするミステリー作品。設定が島に隔絶され暮らす財閥一族に於ける、36年前に起こりし迷宮入り少女失踪事件と、その裏に潜む連続殺人事件とは、思わず横溝正史を想起せり。金田一耕助に、リスベットの如き美人助手がいれば、果たして如何な展開たりしかなんぞと、不毛な想像巡らせつつ、この何気にいちいち回り諄く、下手すれば冗長にさえ成りかねぬ長編映画も、愈々佳境迎え残す処40分を迎えし時点にて、残念乍ら羽田空港に着陸すれば、最後の顛末まで鑑賞叶わじ。是は改めて見直すべしと誓いつつも、折角なればスウェーデン版3部作も是非に鑑賞してみたき限りかな。
到着前に配膳されし機内食は「中華風焼そば」にして、機内食レベルなれば可もなく不可もなし。
斯くして凡そ午後2時半、無事羽田空港に到着すれば、AMT宗家全員無事帰国果たせり。此の先未だ各々国内線乗り継ぎもあれば、是にて散開。「お疲れ様でした!」
離島組2人と別れ、我々大阪組は、午後4時半発JAL伊丹行きに無事搭乗、一路大阪へ。
機内誌の外国人向けページにて、餃子特集組まれれど、何と取り上げられしは極彩色にてケバケバしき「カラー餃子」やら、
餃子が高級スイーツ化せし代物等、正に外国人観光客の興味引かんと思しきばかりなれど、然ればこそ一層日本の食文化を勘違いされる次第にして、斯様な所謂「創作料理」の名の下に免罪符発行される「インチキ日本食」を、日本人自らの手に由り後押しせんとは、如何なる愚挙か。
1時間弱のフライトにて、無事大阪伊丹空港へ到着せり。是にて大阪組も散開。改めて「お疲れ様でした!」
凡そ8週間ぶりに大阪アジトへ漂着帰還せり。
そもそも北米ツアー直前もAMT豪州ツアー等にて忙殺されれば、備蓄食材皆無にして、界隈の激安スーパー玉出へ買い出しに赴くや、ふと気分は「焼肉」と相成り、牛赤身肉とソーセージをタレに漬け込み、
豆もやしとえのき、包む為にサンチュ、薬味にキムチ、荏胡麻、刻み大蒜と青唐辛子、エバラ焼肉のタレ+自家製ハバネロオイルを用意、
自宅焼肉の救世主「やきまる君」召喚、斯くして「焼肉」堪能せんとす。
サンチュに包み食らえば、大いに美味。因みに再発せし持病が、未だ完全に平癒せねば、引き続き禁酒中なり。
然れど久々に食らう「焼肉」の美味さに、悦楽の果て昇天すれば、思わず仏陀にさえ遭遇せしか。
腹も心も満たされるや、未だ宵の口なれど不覚にも轟沈、紛う事なく時差ぼけ確定、エイメン。
AMT宗家凱旋国内ライヴを、今夏に予定すれば、亦、詳細決定し次第、此処にても御案内させて戴く所存、震えて待たれたし。
NANI君のブログも絶賛並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。
ジョンソンのツアー日記も、徒然なる儘にInstagramへ投稿されれば、こちらも是非御併読頂きたし。