時差ボケなれば我が睡魔は何処を彷徨うか、然れば「仮面ライダーカブト」鑑賞に耽るばかり。7年前の隕石落下事件に由り、未だ直撃受けし渋谷は壊滅状態なる設定ならば、その背景がマット画の如きとは当然なれど、その何処かチープな具合、いとをかし。
昨夜スーパーにて贖いし牛サーロインステーキ肉、ハウスサラダ、葱を召喚、
牛ステーキ肉は、筋を切り落とし、手頃な大きさに切り分けし。
キッチンカウンター上に、何故か「ハッピーターン」あれば、
1個失敬、葉野菜や葱やプチトマトやらが仕込まれしハウスサラダ召喚するや、そのハッピーターンを調味料代わりに粉砕しON! 、
片や牛ステーキ肉は、フライパンにて手早く焼き目付ける程度に炙るや、持参する小袋入り焼肉のタレ召喚、是を以て和えれば、
皿にハウスサラダぶち撒け、その上にON! 、昨日の昼飯残党たる焼飯に、刻み葱投下し電子レンジにて加熱、然れば「焼肉焼飯セット」完成、いざ食らえば牛肉柔らか且つジューシーにして、矢張り焼肉のタレの圧倒的パフォーマンスの前には、何物も及ばぬと知れ。
私と同じく牛サーロインステーキ肉贖われしNANI君なれば、こちらは豪快にステーキとして調理、
サーロインステーキ＆中国系冷麺なる、何とも豪気なコラボレーション平らげるNANI君之圖。
蛇口が左右の端に設置され、どうにも不便極まりなき大英帝国式洗面台も、今や随分衰退の一途辿れば、何処か懐かしくもあれど、何れは絶滅危惧種に指定されんや。
丁度起き抜けて来られしみつるちゃんに挨拶するや、本日は今回の欧州ツアー唯一のオフにして移動日、Newcastleへ移動すべく、我々はいざGlasgow Queen Street Stationへ。
午前10時30分発Edinburgh行き鈍行に乗車すれば、午後12時30分到着、次の列車に乗り継ぐまで30分余せば、界隈の土産物屋へ直行せり。ネッシーが意匠される帽子に毎度心揺さ振られ乍ら、いざ店内突撃、
ジョンソンが蒐集される所謂「アヒルちゃん」何とネッシー仕様やら、
パイパー仕様もあり。
嘗ては列車にて大英帝国内を、ソロやらにて散々ツアーせし経緯あれば、此処Edinburgh Waverley駅も懐かしきかな。スコットランドに於ける主要駅なれば、スコティッシュキルトにて正装される御仁が、バグパイプ奏で列車を見送る、凡そ観光客向けサービスかと思えども、目撃せしも今は昔。
正午発London Kings Cross行き特急列車に乗車、退屈極まりなき景色眺むるは2秒を以て充分至極、
車内にて只管「仮面ライダーカブト」鑑賞に耽る次第。
1時間半の旅にてNewcastle到着。オルガナイザーJudeが迎えに来て下さるや、今宵と明晩連泊させて頂く彼宅へ。
日曜なればスーパーが間もなく閉店せんと伺い、先ずはJude共々スーパーへ出撃せり。Judeが飯を拵え下さると申し出下されど、彼がベジタリアンと知れば丁重に御断り、況して私とNANI君なる僅か2人ですら、各々欲する献立異なれば、各々自分にて調理こそ最善最良の道、然れば私は、米、袋入り即席麺x3、マッシュルーム、シーフドミックス、玉子、レタス、ブロッコリー、パクチー、鯖の燻製、白ワイン所望せり。
Jude宅へ帰還するや、早速炊飯すべく開封するや、厚紙パッケージに、米粒が直にぶち込まれるワイルドさ。
通称「ぽこぽこ」ことトラベルマルチクッカーにて炊飯、米が炊き上がるまで、一昨晩、此処に「20 Guilders」御両名投宿すれば、ギネス1パック購入されれど殆ど手付かずにて置き去られれど、生憎Judeは酒類嗜まれぬとの事にて、我々に御進呈下されば、御言葉に甘え早速頂戴せんとす。
NANI君と、此処までの道程に対する慰労と、この先の成功を願い、乾杯せり。
「Mr.リゾート」仕様なるNANI君なれば、この観葉植物コーナーと不思議な調和ぶりも見せ、愈々以てリゾート感高まるばかりか。
調理に励まれるJude之圖。
彼が拵えしは、一見「チリ・コン・カーン」なれど、ベジタリアンなる彼の料理なれば「chile con carne（肉入り唐辛子）」の名は正しからず、スペイン語にて「肉」の意なる「carne」続けられねば、単に「chile（チリ）」と呼ぶべきか。私の知る限り、既製品の缶詰に、多少具材追加し加熱すれば出来上がりなる手抜きぶりが常なれど、彼はスープより自分の手にて拵えられれば、野菜類も各々炒め下拵え施され、豆料理なれば豆々しく調理とは御粗末な冗句、悪しからず。
折角なればと少々頂戴すれば、出汁文化持たざる大英帝国人なれば、案の定味の薄っ平さは否めねど、奇しくも彼曰く「大量に刻み過ぎた」パクチー大量投下するや、パクチーの芳しさが味を主導、味わい激変すれば大いに美味と相成りし。
こちらもごはん炊き上がれば、
鯖の燻製召喚、
ブロッコリー半分を茹でんとすれど、私流とは「半身浴」にして、少なめな熱湯に茎を下に立てるが如くぶち込み、蓋を閉じ蒸し茹でに処すものなり。然れば茎部分は柔らかく茹で上がり、頭部分はその蒸気にて蒸し上がり、オーバーボイルなんぞも杞憂に終わる次第。
南アフリカ産白ワイン贖えば、
これは美味なるかな。「NANI∞GURU欧州ツアー」唯一のオフに乾杯、因みに未だ午後3時、世間はティータイムなれば、悪しからず。
ベジタリアンなれば、調理器具に肉や魚の匂い移るを忌み嫌うは当然かと慮り、此処は鯖の燻製をクッキングペーパーに包み、電子レンジにて加熱せり。レタス千切り、ポン酢施せし上に鯖の燻製とブロッコリー盛り合わせれば、斯くして「鯖の燻製＋ごはん」完成、いざ食らえば超次元的鯖の美味さに、全身の細胞が歓喜の歌を大合唱せり。
Judeは大の「X-File」ファンなれば、DVDボックスにて全エピソードをコンプリート、そもそも10年に渡り放送されれば、斯くも膨大なエピソード数誇る「X-File」なれど、彼はそれを数十回も繰り返し鑑賞されにけると知れば、そのX-Fileフリークぶりは驚愕に値せん。勿論BGVも「X-File」とは云わずもがな。
「X-File」関連グッズも随所に見受けられれば、そのマニアぶり推して知るべし。
時差ぼけなれば、連日開場時刻辺りに猛烈な睡魔襲来する次第にして、本日も亦然り。然れどオフなれば、此処は敢えて睡魔に身を任せ、爆睡の海へ沈み込むや、その深き眠りより目覚めしは午後9時半。然れど緯度の関係上、未だ薄暗くなる程度にて日没を控えれば、どうにも調子狂う次第、何とか時差ぼけ修復すべく、南アフリカ産白ワイン呷りつつ、事務仕事雑務あれこれに励めば、何やらアテ欲する次第にして、何か一品拵えんと、マッシュルームをスライスするや、先達て購入償却せしタイ製袋入り即席麺に添えられし粉末チキンスープ召喚投下、水屋よりカイエンペッパー拝借投下、攪拌するや電子レンジにて2分加熱、
マッシュルームが程良く加熱されれば、
溶き玉子（2個分）と刻みパクチーを用意、
是等を合わせ、
電子レンジにて1分加熱、
其処へ持参する小袋入りとんかつソース垂らせば、是にて電子レンジクッキング「マッシュルームとパクチーの簡単オムレツ」完成、いざ食らえばマッシュルームの芳しさ引き出され、大いに美味なり。
雑務に追われれば、折角のオフなれど「仮面ライダーカブト」鑑賞の暇もなし。
斯くしてNewcastle第1夜は更け行きし。
NANI君のブログも絶賛並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。