昨夜は、移動疲れ且つツアー終了の安堵感もありしか、不甲斐なくも早々に轟沈すれば、韮沢靖の余りに秀逸な意匠に由るワーム(蛹態)の如きが登場せし悪夢に魘され、目覚めれば何と午前1時なり。
既に日付け変われば、今宵帰国便に搭乗予定なるNANI君は、未だ起きておられ、先達てスーパーにて贖われし鴨肉を以て、最後の晩餐とせんとの申し出、有り難く受けさせて頂けば、いざ鴨肉と葱をフライパンにて調理せんとす。
鴨脂が沁みし葱と共に、焼き上がりし鴨肉盛り付ければ、本来ポン酢+メイプルシロップたるレシピなれど、醤油+ライム搾り汁+蜂蜜にて代用、鴨脂残るフライパンへ流し込み煮立てれば、是にて特製ソースも完成せり。
扨、いざ食らえば大いに美味とは云わずもがな。
NANI君、御馳走になりました。
腹が膨れれば睡魔襲来とは宇宙の摂理、然れば亦しても轟沈せり。
午前5時起床。朝飯を食らうべく、トラベルマルチクッカーこと通称「ポコポコ」を以て炊飯、見事炊き上がれば、人参と玉子を以て「人参しりしり」拵え、更には鯖の燻製召喚、フライパンに皮が貼り付かぬようレタスを敷き、鯖燻製を並べるや、
蓋を閉じ蒸し焼きとせり。
良き加減にて温まりし。
斯くして朝飯は「人参しりしり+鯖燻製+ごはん」食せり。
本日は、嘗て珠玉の米アシッドフォークユニットたりし「Tanakh」率いられしSSWたるJesseとレコーディングならば、NANI君よりも一足先にTom宅を出発せり。本来私がNANI君を見送る筈なれど、均かの見送られる側なりし。今回のツアー最後の2ショット記念撮影。Bon Voyage!!
Jesseが迎えに来て下されば、New York以来の再会なり。NANI君とJesseとの3ショット之圖。
いざ録音スタジオへ赴けば、今日明日の2日間にて彼のソロアルバム2枚分の録音を行わんとす。彼が作詞作曲せし全20曲、
更には声を利用する自作楽器を交えてのインプロセット等、遅き昼飯休憩を挟みての7時間を要すれど、本日の録音作業無事完了せり。
今回のレコーディング及び今週土曜に控えるフェスティバル「Woolf II – A Terrascope Celebration」出演の際にも共演するは、11年前「Terrastock #7」にてJesseと共演せし際、矢張り同じく共演せし米フォークロックバンド「Abunai!」ギタリストBrendan Quinnにして、11年ぶりの共演果たせり。
因みにこのスタジオは、昨年AMT宗家+Geoff Leighにてレコーディング行いし場所にして、オーナー且つエンジニアたるSam&Rachel夫妻とも再会果たせり。
遅き昼飯は、昨年と同じパブへ赴き、ビール呷りつつトルコ料理デリバリー頼めば、今回は御品書がピザのみにして、極私的食に関する十ヶ条の一条項「イタリア以外でピザを食うべからず」あれど、今回に限り反故とすれば、トルコ式肉団子ことキョフテ乗せられし代物「スパイシーミートボールピザ」所望、そもそも御品書にて宣われし謳い文句に「本場ナポリの味」なる触れ込みもあれば、大抵の場合眉唾なれども、今回に限れば正に本場イタリア風にして、久しくイタリアはFirenzeに在住されしJesseを以て「美味い」と云わしめし程、大いに美味なり。
本日の録音作業も無事終了すれば、投宿先たるTom宅へ帰還せり。今宵は、彼の彼女や、友人達を招いての晩餐なれば、僭越乍ら私も御相伴に預からせて頂き、
Tomの手料理を御馳走になる次第。
米と発芽豆を炊き合わせしに、主菜はサーモンやら鯖燻製やら海老やら、付け合わせはボイルせしブロッコリーやスナップ豌豆、トッピングにアボガドやチャツネ等、嘗てぴか様曰く「めっちゃ男前やなあ、ダンディハウスや!」なる男前Tomが拵えしナイスな料理の数々なり。
ワインなんぞ呷りつつ皆して夜更けまで歓談。果たしてNANI君は、今頃空の上にて機内爆睡中たらんや。
斯くしてLondon第2夜は更け行きし。
NANI君のブログも絶賛並走更新中なれば、是非に御併読頂きたし。