「仮面ライダーカブト」全49話観了すれば、満を持して「仮面ライダージオウ」最新放送回たる第38話、即ち「カブト編(後編)」鑑賞し得ると思えど、そもそも凡そ2週間前に「カブト編(前編)」鑑賞せし際は、未だカブト本編僅かに数話のみ鑑賞せし有様なれば、これは是非にも今一度「カブト編(前編)」より2話通して鑑賞堪能せんとす。
そもそもツクヨミやゲイツが存在せし、最低最悪の魔王オーマジオウが支配する未来世界とは、2058年なりければ、私は既に93歳を迎える次第、凡そ紛う事なく鬼籍に入りしと確信、残念乍らジオウの未来世界を見届け得ぬジジイぶり、今更乍ら自覚せり。
カブト編なれば、勿論アナザーライダーはアナザーカブトにして、
その造形、能く見ればワーム(蛹態)の意匠も混じり合えば、成る程詰まりアナザーカブトは蛹態なるを此処に語らんとされしか、即ちキャストオフ以前の形態たるマスクドフォームに位置付けられれば、アナザーカブトよりキックホッパーへ変身遂げる顛末も、大いに納得せらるるかな。
個人的には、アナザーライダー史上最も素晴らしき意匠誇ると思う次第。このアナザーカブトならば、フィギュア購入も検討し得るか。
相も変わらず時差ぼけなれば、就寝せしは午前6時過ぎ、而して午前8時起床せり。
食堂へ赴き朝飯食らわんとすれば「イングリッシュブレックファースト」大いに堪能せり。
昨夜到着せし際は、小雨降る生憎の天気なれど、今朝は素晴らしき快晴にして、正にフェス日和なるかな。
広大なバックヤードの隅に出店あれるコーヒースタンドにて、エスプレッソ所望せり。
エスプレッソ呷りつつ、Jesseと朝の散歩堪能せり。
バックヤードに設営されし、ロックバンド用テントステージなり。快晴なれど大した強風なれば、テントが倒れんばかりに撓る有様。
大豪邸内へ戻るや、図書館部屋にも何やらステージ設営されし。
大広間のメインステージ、我々は此処にて今宵ヘッドライナー務める次第。
※下の画像は、不覚にもステージと反対側(客席側)の壁の写真なれば、悪しからず。
バックヤード片隅にて、ホットドッグスタンドも出店準備中なり。然れど他にフード出店見当たらねば、仮令D.I.Y.の極みたる小規模フェスであれ、フェス飯の充実ぶりが世界トップレベルたる日本との、食に対する拘りの相違が、その辺り如実に反映されしと知れ。
花と空と大豪邸之圖。
今回のフェスは「 Festival Print」なる催しも併催されれば、
エッチングやシルクスクリーン等のライヴプリント&販売も行われる次第。
嗚呼、懐かしや、活版印刷用活字並ぶ様なるかな。
日向は心地良き様なれど、日陰は些か寒き程とは、正に大英帝国の初夏ならん。
会場にて、旧友達と再会果たせば、時には驚愕せらるる一幕さえありし。
日本の地下音楽をアメリカへ紹介せし大功労者にして、嘗て「Charnel Music」より多くの日本のバンドをリリース、更にはミュージシャンとしても「Trance」「Subarachnoid Space」率い活躍されしMason Jonesと再会果たせり。そもそも当時全く無名バンドたりし「Mainliner」1stアルバム「Mellow Out」も、彼がリリース下さりし次第なれば、AMTの歴史上AMT宗家初ライヴたりしSan Francisco公演も、彼がオルガナイズして下さりしと知れ。時折地元San Franciscoにて再会果たせど、じっくり話す機会あらざれば、久々に大いに歓談叶いし。
トランプが米大統領就任せしを機に、アメリカより大英帝国へ転居されし元「Abunai!」Joe Turnerとも再会果たせり。AMT宗家Boston公演の際は、必ずVJ務めて下さり、彼の家へ投宿させて頂きしも今は昔。今宵は、我々のセットに、ゲストベーシストとして参加下さる予定なり。
我等が「GOD」Justinの前任ツアードライバーにして、ノイズミュージシャンたるJonとも均かの再会、彼は明日の午後出演予定と伺えど、残念乍ら明朝ドイツはMoersへ赴かねばならねど、アメリカ東海岸以外にての再会とは、大いに驚愕せられし次第。
フェスティバル初日、愈々幕開ければ、
女性ドローン系ミュージシャン「Alison Cotton」
ストーナー系インストバンド「Dead Sea Apes」
是亦女性ドローン系ミュージシャン「Pefkin」
珠玉のアシッドフォーク「Trappist Afterland」
是亦珠玉の女性フォークシンガー「Sharron Kraus」その余りの素晴らしさに、物販コーナーにて販売されしLP3種衝動買いせり。
天上界よりの素晴らしき歌声「Rowan Morrison」
プログラム全ては流石に観戦し得ねども、特にフォーク系ミュージシャンの方々の歌声と演奏、何れも余りに素晴らしければ、これだけでも既に、遥々此処まで遠征せし甲斐充分あり過ぎれば、流石90年代に珠玉のサイケ/フォーク雑誌「Ptolemaic Terrascope」主宰発行され、今や伝説と化せしサイケフェスティバル「Terrastock」主催されしPhilが、選りすぐられし面々なるかな。
出演者用ケータリング、知らぬ間に提供時刻を疾うに過ぎれば、見事食い損ない、自室へ戻るや、トラベルマルチクッカーこと「ポコポコ」へ、備蓄野菜総力戦たるべく玉葱、人参、レタスを刻みうどん1玉共々投下、茹で上げ湯を切るや、粉末出汁+マヨネーズ+辛子の代役たる山葵+小袋入り鰹節をぶち込み攪拌、斯くして備蓄食材総力戦インプロクッキング「うどんサラダ」食せり。所謂マカロニサラダのうどんバージョンと思えば、意外にも充分美味なるかな。
そもそも緯度が高ければ日没時刻遅けれど、愈々日没控えれば、
月明かりも眩きかな。
既にテントステージの本日のプログラムは全て終了、大広間メインステージを残すのみ、
観客は2階廊下にまで溢れる次第、
1985年に結成されし前衛フォーク共同体「Revolutionary Army of the Infant Jesus」登場、エレキギター、ベース、ドラム、チェロ、クラリネット、フルート、キーボード、ハルモニウムと、使用楽器数も夥しければ、演奏直前のラインチェックのみにては、些か往生苦戦されし様なれど、美しき女性ボーカルに絡み付き乍ら、中盤辺りよりのカオティックなグルーヴ感は流石たりしかな。
本日殿務めさせて頂くは我々「Jesse Poe with Makoto Kawabata」勿論レコーディング時同様、Brendan Quinnも参加してのトリオをベースに、全18曲を披露せり。後半は Joe Turner、Sharron Kraus、Alison Cotton、Rowan Morrison、Trappist Afterland等、奇しくも本日観戦させて頂きし皆様がゲスト参加下さりての豪華バージョン、思わずマーティン・スコセッシ監督先品たる「The Band」の解散ライヴのドキュメンタリー映画「ラスト・ワルツ(原題:The Last Waltz)」なんぞ想起せられし。
先達てレコーディングにて大いに御世話になりしSam&Rachel御夫妻も馳せ参じて下されば、終演後に記念撮影せし1枚を以て、本日のライヴ写真と代えさせて頂く次第、悪しからず。
出演バンド多ければ、タイムテーブルが押せしも当然、我々が終演せしは既に午前1時半を過ぎし有様。明日は早朝7時半出発にて、町外れのバス停より発車される、何と1日僅か1便なるLondon行きバスに乗車し、Heathrow空港へ赴く段取りなれど、如何せん時差ぼけにして、何時如何なる局面にて睡魔襲来するや予断許さぬ次第なれば、此処は先ず、決して夜食にあらざる早過ぎな朝飯を食らわんと、備蓄食材総力戦最終決戦として玉葱、人参、レタス全て刻み、トラベルマルチクッカーこと「ポコポコ」へぶち込み茹でれば、更にタイ製即席麺の麺のみ投下、茹で上がるや粉末出汁+朝飯の際に失敬せしバター1欠、更には日本より持参せし山葵付き小袋入り醤油を、山葵共々投下、刻み葱施せば、是にて備蓄食材総力戦最終決戦インプリロクッキング「山葵醤油バターラーメン」完成、いざ食らえば、意外にも大いに美味とは是如何に。そもそも携行する調味料すら最早僅かにして、已む得ぬ玉砕クッキングたればこそ。
此の儘徹夜にて出発の時刻迎えるべく、此処は石田秀範監督作品「劇場版 仮面ライダーカブト GOD SPEED LOVE」なんぞ鑑賞せんとす。
然れど本作は、平成ライダー映画初期諸作品同様、テレビ本編とは別設定なる、所謂パラレルワールド的作品なれば、どうにも各キャラクターに思いれ湧かぬどころか、どうにも退屈至極にして、況してあの天道総司さえキャラが随分異なれば、その違和感甚だしく、
挙句、ついぞ寝落ち爆睡、果たして明朝出発時刻までに無事目覚め得るや。
斯くしてNr Melksham第2夜は更け行きし。