(中編からのつづき)
昨日発症せし虫歯に起因せし顔の腫れは、愈々悪化の一途を辿り、微熱なれど発熱も伴い、更には欧州ツアーに由る肉体的ダメージ及び時差ぼけも相俟り、睡眠に要する体力さえ残されぬか、どうにも転寝程度しか叶わぬ有様。土曜日に苛まされしアストロ級歯痛こそ、顔面腫れを代償に鎮静化すれど、所謂「痛みの優先法則」に則り、歯痛に次ぐ痛みが次々に全身に襲来、これこそ先の欧州ツアーに於いては、歯痛に誤魔化され、他の痛みをほぼ感じ得ねばこそ、ついぞ己れの肉体に鞭打ち無理強いせし顛末か、久しく苦悶せらるる肘痛腰痛が一気に爆発すれば、最早新たな肉体をインストールしたきばかり、況して明日南米ツアーへ出発なんぞ、果たして狂気の沙汰たらんや。
何はともあれ、体力を僅かなりとも回復すべく、何か食し得る代物食すべしと、此処は市販の油揚げと海老入り天をON! せし「天婦羅きつねうどん」食せり。如何せん口を開け得ねば、うどんを1本ずつ啜る有様、天婦羅はつゆに浸して柔らかくして食す次第、何やらうどんの醍醐味あらざれど、兎に角食し得る代物にして好物なれば、問題あらざりし。
先週訪ねし歯科医院は、どうにも患者たる私への治療施す意思全く伺えねば、あの糞オヤジ歯科医、どうにも赤貧ドサ廻りミュージシャンなんぞ生業とする髭面五十路男なんぞ、どうでも勝手にくたばりやがれやと、所詮は金持ち患者にしか興味あらざらんとは明白至極。然れば此処は何とか別の歯科医院へ救い求めるべく、開院時刻と相成るや、いざ出動せん。
余りの腫れぶりに、最悪簡易な手術も辞さぬかと憂慮されれば、口腔外科も務め得るを前提に探せし某歯科医院へ突撃、然れば先ずは面接も交えし丁寧な問診に始まれば、若き女医の方が担当下されど、是亦丁寧な診察に加え、症状の詳細な解説及び治療方針等も説明下さり、今回の件にて40年ぶりに歯科を訪れし私なんぞ、果たして治療行われしかと俄かに信じられぬ無痛治療ぶり、いやはや先週土曜に再訪せし、あの糞オヤジ歯科の膠も無き非情な応対とは、天地以上の差なるかな。明日より南米ツアー出発の旨も伝えるや、相応の処方も気遣い下さり、大いに感謝するばかり。
「医者は選ぶべし」と云えど、果たして何を頼りに選ぶべきか、ネットの口コミも微妙なれば、結局は「運」に頼るのみ。
下の画像はイメージ画像なれば、悪しからず。
投薬の効果もありしか、大阪アジトへ帰還するや爆睡。午後にもなれば漸く起き抜けれど、微熱も取り敢えず治り、顔の腫れも今早朝の腫れ具合に比べ、
随分快方に向かう次第か。
取り敢えず何を於いても体力回復図るべく、況して明日より南米ツアーへ突入せんとすれば、尚の事かな。斯くして食し得る代物たらん鍋料理に興じんとすれば、
昨夜の残党も召喚し「豚しゃぶ」食らわんとす。トッピングに、ひろうす、焼売、餅巾着、更には牡蠣も追加せり。
未だ口を開くは難儀すれど、いざ食らえば大いに美味。
牡蠣は堪りませんな。
南米ツアー出発に向け、パッキングも完了。亦しても旅先にて歯痛に苛まされんとも憂慮こそすれ、取り敢えず応急処置なれど治療施して頂けば、是にて南米ツアーへ無事出立し得る確信も得られし。
朝飯は、備蓄食材銷却も兼ね「湯豆腐+牡蠣クリームコロッケ」食せり。大阪の大衆居酒屋スタイルの「湯豆腐」に、帝都名物たらん「コロッケそば」にインスパイアされ、出汁にコロッケ浮かべんとすればこそ。
出発直前、昼飯食らわんとすれば、最後のうどん玉召喚、先の牡蠣クリームコロッケ残党も召喚すれば、油揚げ、大根おろし、とろろ昆布、刻み葱もON! 斯くして無駄に豪華なる「コロッケきつねうどん」食せり。
先達て関空より欧州へ出発せんとせし際、ガチャガチャにて確保せし王座に、世界の破壊者仮面ライダーディケイド鎮座させれば、グランドジオウと共に御見送り頂きし。然ればいざ伊丹空港へ出撃せんとす。