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Channel: 大ぼら一代番外地
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弥生悪食饕餮譚 2020(完結編)

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コロナ狂騒にて小学校は、久しく休校なりければ、その隙に負薪読書図の二宮金次郎も、今や薪ならぬロケットを背負い飛び立たんとされれど、目を通されるはタブレットやスマホにあらざりし。

 

 

 

極私的史上最強袋入り即席麺「寿がきや 名古屋名物 味噌煮込みうどん」召喚、うどんを茹でる傍ら、掻き揚げなんぞ挙げればON! 斯くして「掻き揚げ味噌煮込みうどん」食せり。

 

 

先達て共演せしLouise Landes Leviさんが滞在される京都は五条のゲストハウスへ赴かんとするや、コロナ狂騒に由る外出自粛要請発令されしばかりなれど、往来はなかなかの渋滞ぶりかな。

 

 

無事Louiseさんが滞在されるゲストハウスへ到着するや、先ずは昼餐とすべく、彼女が御贔屓にされる界隈のカフェレストランへの道すがら、行き掛けの駄賃とは些か失礼なれど、六波羅蜜寺へ参拝せり。

 

 

更には隣接する西福寺へも参拝させて頂きし。

 

 

斯くしてLouiseさんが御贔屓にされるカフェレストへ到着、然れば「玉子焼定食」900円也を所望せり。而して運ばれしは、ごはん、ほぼ具なし味噌汁、もやし+人参+法蓮草、而して玉子焼のみ、この「ケチ臭さ」を「高尚」と置き換え得る、目出度くもアホな観光客相手の京都式ぼったくり術の前に、最早憤り感ずるどころか、憐れみを以て嘲笑させて頂くのみ。

 

 

概ね同じ献立所望されしLouiseさんなれど、矢張り欧米人なれば、先ずはごはんに大量の醤油投下、是は白飯が日本人に於けるジャガイモ同様、彼女達の主食にあらざれば味付け必須なる理屈、ほぼ具なし味噌汁へもやし+人参+法蓮草ぶち込まれ、セルフにて具沢山味噌汁へフュージョンアップ、成る程斯様な食べ方なれば、其れなりに楽しみ得るか。

 

 

彼女が滞在するゲストハウスは、既に宿泊客疎らにして、ドミトリー1室を占拠される次第なれば、その部屋にて我々デュオのレコーディングさせて頂きし。

 

 

 

約1時間のセットを2テイク録音するや、Louiseさんが御贔屓にされるカフェへ赴き、コーヒー頂戴しつつ歓談せり。

 

京都より帰還すれば、晩飯食らうべく、先日贖いし中国産鰻蒲焼召喚、秘奥儀を以て上等な鰻蒲焼へとレベルアップ果たせば、斯くして「鰻重+胡瓜の塩昆布揉み+即席蜆汁」食せり。

 

 

大阪アジト界隈の給水塔解体の告知回覧すれど、実は勘違いにしてその隣に佇みし設備が解体されれば、何気に安堵。何の変哲もあらざる旧き給水塔、日常的景色の一環ではあれど、いとをかし。

 

 

スーパーの惣菜コーナーにて豚カツ1枚所望すれば、カツ丼にせんと思えど、均かの味付けの肝たるヤマサ昆布つゆを切らせし体たらく発覚、然れば急遽インプロクッキングへと予定変更、玉葱をスライスに処し炒めるや、デミグラスソースの素を以て煮詰め、丼へ盛りしごはんへ目玉焼をON! するやその上に豚カツを重ねてON! 而してデミグラスソース投下、刻みパクチーも投下するや、傍らには電子レンジにて加熱せしコールスローに刻みパクチー施せしも添え、斯くしてインプロクッキング「デミ玉カツ丼+ホットコールスロー」食せり。

 

 

「鯵フライ+法蓮草のソテー+即席納豆汁+鹿尾菜御飯」食せり。「鹿尾菜御飯」は、鹿尾菜、人参、椎茸、牛蒡をヤマサ昆布つゆにて炊き込みし御手軽な一品。「法蓮草のソテー」とは、ガキの時分の好物にして、小学校3年生頃には自ら調理せし代物、思い返せば今は亡き御袋の味のひとつなるかな。然れば当時のレシピ思い出し、胡椒多めにてバターソテーするや、果たして是を食らうはいつ以来かな。感慨深く食らえば、何と当時よりも更に美味に出来上がり、些か驚愕せり。

 

 

是を以て下界に於ける業務ミッション概ね完了するや、境内の桜満開たらん明日香の深山は山寺へ、ついぞ面倒なれば大阪アジトへ置きっ放しとせし楽器類や録音機材等、其の一切を携え撤収帰還せり。

 

 

満開まで未だ些か日数えんとすれば、八から九分咲きかな。

 

 

 

久しく留守にすれば、鹿共が境内に不法侵入せしは明白、

 

 

至る所に足跡も残されし。

 

 

今や首都封鎖なんぞたる語彙も飛び交い始めれば、海外に於いては引き続き外出禁止及び自粛強いられにけりて、斯様な中なれば、あのロックの名盤さえ「Social Distancing Edition」なんぞ登場、思わず爆笑せり。

 

 

「鹿尾菜御飯+掻き揚げ+ワカメの味噌汁」食せり。

 

 

八町刺身購入するや、大分名物りゅうぐうインスパイア系極私的クッキング「竜宮丼」食せり。

 

 

豚鍋なんぞに興じんとするや、鉄鍋に揺蕩う昆布出汁へ、玉葱、豆腐、椎茸、禰宜をぶち込み、花椒麻辣醤投下、

 

 

豚肉切り落としを以て包み、

 

 

ひと煮立ちすれば水菜をON! 、

 

 

もうひと煮立ちさせれば、

 

 

「豚鍋」完成せり。

 

 

花椒の風味芳しき一品なり。

 

 

大好物たる「鰻蒲焼」差し入れて下さりしを召喚、秘奥儀を以て一層芳しくなるや、是にて「鰻丼+水菜入り即席蜆汁」食せり。

 

 

アボガド刻みごはんにON! ヤマサ昆布つゆ垂らし生玉子投下、擂り胡麻と刻み海苔施せば、斯くして「アボガド丼+菜花のおひたし+ワカメの味噌汁」食せり。

 

 

生憎の空模様続けども、境内の桜は愈々満開寸前、

 

 

大木と化せし牡丹も花咲けば、

 

 

何せ久々なる境内の桜開花を堪能しつつも、麓すらよりも先駆け咲きし今春、コロナ狂騒にて花見さえ自粛せんとの世相さえも、この人外魔境に於いては何処吹く風かな。

 

 

山寺より見下ろせば、空家越しなる梅も愈々満開なり。

 

 

山寺へ繋がる山道の中腹辺り、奈良盆地を一望し得る格好の展望地の桜も咲き始めし。

 

 

スーパーの惣菜コーナーにて豚カツ弁当所望するや、各々温め直し皿へ盛り付け、千切りキャベツなんぞも添えるや、斯くして「豚カツ定食」食せりと思えど、不覚にも味噌汁添え忘れれば、悪しからず。

 

 

然れど生憎の天気続けば、山道も濃靄に包まれ視界効かぬ有様。

 

 

世のコロナ狂騒なんぞ何処吹く風、そもそも世俗より隔絶されし人外魔境たる明日香の深山、桜満開なれば友人数名集い、ささやかな花見堪能せり。

久々に快晴迎えれば、桜も愈々満開なり。

 

 

 

 

 

境内のレッドロビン、赤き新芽も伸び始めし。

 

 

牡丹の大木も満開なり。

 

 

山寺へ繋がる山道の中腹辺りより、本日は桜の枝越しに、奈良盆地一望し得し。

 

 

質素に「TKG(玉子掛けごはん)」食せり。私は生玉子を割り落とし、醤油ならぬポン酢施し食らう流儀なり。

 

 

茶蕎麦茹でる傍らにて天婦羅揚げれば、越前蕎麦風に「おろし茶蕎麦+天婦羅(海老+祝蕾+海苔)」食せり。

 

 

大根の葉を刻み、玉葱、椎茸、鶏腿肉、キャベツ、大蒜等と共に炒め合わせ焼飯拵えるや、其れを薄焼き玉子にて包むや、とんかつソース、削り粉、青海苔、紅生姜施し、斯くして「ソースオムライス+スライス胡瓜」食せり。

 

 

「オムライス=ケチャップ」を反故にせしインプロクッキング、然りとて「玉子+とんかつソース+青海苔+削り粉+紅生姜」とは、豚平焼に相通づる美味さの定理に準ずれば、大いに美味とは当然の理なり。

 

 

AMT宗家北米ツアーキャンセルを受け、果たしていつ以来ならん日本の春、明日香の深山の春を堪能中。如何せん近隣住民僅か7名の限界集落、そもそも日がな人影さえ見掛けぬ有様なれば、コロナ狂騒の渦中、当面此処にて隠遁生活するしか術あらざらんか。然りとて人生老後の愉しみとすべき隠遁生活、均かの前倒しとは、果たして誰が想像し得しか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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