午前9時起床、流石に2ヶ月以上に及びし欧州行脚疲れも、ここに至りて噴出せしか、遂に定刻たる午前6時辺りに目覚められぬ有様、このホテルにてネット接続は有料なれば、折角のBarcelonaそれも限りなく中心地付近に投宿すればこそ、たまにはのんびり観光なんぞに興じんと目論めど、最早斯様な気力体力共に喪失、然れば取り敢えずは朝飯を拵えんとす。ホテルの朝飯もありけれど、写真パネルにてその御粗末さ存ずればこそ、またしても完全拒否させて頂き、昨夜のケータリングより失敬せしサラダとハム、ポルトガルのスーパーにて購入せし蛸缶を召喚。然れどこのハムが、尋常ならぬ脂臭さにして激不味、到底食し得る代物にあらねば、問答無用、即廃棄処分とさせて頂きし。
即席麺を湯にて戻し、サラダと蛸缶、共に半分を投下、粉末出汁とハバネロ酢を以て和えれば、これにて「蛸酢混ぜ麺」完成せり。矢張りこのハバネロ酢に依る新機軸混ぜ麺、大いに美味なるかな。
道中弁当拵えんとすれば、先のサラダと蛸缶の残り半分と即席麺を以て、当然の如く「蛸酢混ぜ麺弁当」にして、道中にて食らえば大いに美味。朝飯と弁当が同献立なんぞ一切問題なけれど、強いて違いを告白するならば、弁当の方には花椒大量投下されにけれど、朝飯の方には投下し忘れし事実あり。
結局観光なんぞ何処吹く風、ホテルにて惰眠貪れば、いざCastellonへ向け出発。道すがらチャビが朝飯を求めんと、マクドへ立ち寄られれば、イベリア半島ラウンド突入以降、久しくハンバーガー禁断症状発症されしみつるちゃん、1955年マクドナルド創業時のバーガーを再現復刻せし一品「1955」なる巨大バーガーを所望されるや、正に餓鬼が憑依せしが如く貪り食らわれれば、
恍惚の表情すら浮かべられ、
曰く「美味い！何でこんな美味いんやろ！」
更に店内へ再度突撃されれば、先程は巨大バーガー「1955」単品にて所望されれど、今度は「1955セット」を所望、バーガーが届けられるまで、ポテトとジュースも堪能されれば、いざ2個目の巨大バーガーに齧り付く様、
愈々恍惚感も極まりしか、至福の表情すら浮かべられ、
遂には唾液胃液大量分泌のみならず、脳汁大噴出にて「バーガーハイ」状態へ。
チャビが食らうは「ベジバーガー」にして、然れど単なるパティー抜き状態とは御気の毒、然れど無類のベジバーガー好きにして食いしん坊、然ればこちらもベジバーガー2個目を所望される始末。
財布が最早ボロボロにして、中身をあちらこちらにて散乱させる有様、然ればここに捨てて行かんと思い立ち、ゴミ箱の傍らにて、何気に財布落とせしが如しを偽装、果たして誰か、これはラッキーとばかり、思わず拾い上げるものならんや。
Castellon到着すれば、いきなり謎の巨人像に遭遇、思わず「聖マッスルか！？」と、声すら上げれば、背後よりヒロボンの決め台詞「あらヤダ！」伺えし次第。均か伝説の筋肉エロ劇画家ふくしま政美とタチバナ先生の交流なんぞ、未だ小学生のガキたりし頃に、近所の本屋店頭にて週刊エロ漫画雑誌立ち読みせし以来、ふくしま政美ファンたる私ですら、到底想像し得るものにあらねば、果たしてその真実とは…！真相は後日、カオル・タチバナ・フランソワ先生公式facebookページに、ヒロボンが投稿して下さると思えば、是非チェックされたし。
今宵の会場たるFour Seasons到着。今回のBlack Sabbathカヴァーたるアイデアを提案企画されしブッキングエージェントJoseと再会。みつるちゃんが「あれ？」均か双子かと見紛う程に激似のサウンドエンジニア現れれば、然れど全く赤の他人とは、俄かに信じ難き奇遇ぶり。因みに右がJose、左がエンジニア。
サウンドチェックの圖。今宵愈々千秋楽なれど、矢張りMarshall JCM-900は御陀仏御昇天せし侭にして、今宵もJC-120僅か1台を以て玉砕せんとするものなり。更にはみつるちゃんのパワーサプライが、均かの人為事故にてこれまた自爆昇天、みつるちゃんも今回は、既にギターシンセすらAMT宗家ツアー中盤にて御釈迦しておられれば、東君のシンセRH-09とMonotron、津山さんのベース、兄ぃのキックペダルと、機材あれこれ壊れに壊れ捲りしツアーなり。
常々モリッシーを神と仰ぎ、自らを「チャビッシー」と名乗る程のチャビなれば、モリッシー自伝をLondonにて入手、暇を見つけては熟読されし次第なれど、本日遂に読了されにけり。
今宵は遂に千秋楽、大いにほたえ捲れば、我等が「MIzzy Osbourne」も全開モード、斯くして大盛況にて幕。この続きは、年末に予定される凱旋西日本ツアーにて。乞う御期待。
終演後、界隈のレストランへ繰り出し、いざ「最後の晩餐」楽しまんとす。何せスペイン語メニュー解読困難にして、女給の皆様何方も英語を解さねば、些か心得あるイタリア語と僅かに存ずるスペイン語に身振り手振り加え、何とかそれなりの代物と思しきを選抜、注文完了。然れば先ずは「ensalada bermeo」アンチョビやら添えられしサラダ、美味なり。
野菜嫌いなるベジタリアンことチャビは、メニュー解読早々に諦め「チーズ入りスクランブルエッグ＋フライドポテト」これならばインプロクッキングにても可能ならんと注文すれど、果たして理解されしや否やと思えば、全て合体せられし豪快なる代物登場、なかなかの高カロリーたらんと思われれば、傍らのみつるちゃんすら苦笑せり。
斯くして我々4名が、悪戦苦闘の末に注文せしは「costilla asada al horno en salsa especial」にして、豚リブのスペシャルソース添えなんぞと理解すれば、愈々運ばれ来し一品、概ねその予想に反せずして、これまたなかなか豪快なる代物なり。
いざ最後の晩餐を堪能せん。
嘗てテキサス出身JRも曰く「ポークチョップは手をベタベタにし乍ら手掴かみで食べる物だ」手掴かみにて野蛮人の如く食らえば、
このスペシャルソースたるが塩ダレの如きにして、焼き具合も絶妙至極、大いに美味なり。
1人1皿見事に平らげれば、大いに満腹満足すれど、女給の方が食後酒をサービス下さりて、
所謂イタリアのレモンチェーロの如きなれば、
禁酒中のみつるちゃんのみ水なれど、皆してツアー無事終了を祝し乾杯。
最後はコーヒーにて〆、イタリアのamazza cafeとは順序逆なれば何故か。店の豚ロゴ刻まれし皿が素敵なり。
女給の皆様と一緒に記念撮影。「店のfacebookがあるのでヨロシク！」斯様な台詞もまた御時世ですかな。
投宿先たるホテルへ漂着するや、売れ残りし物販商品を日本へ返送せんと梱包、更にこの後南仏Toulouseへ赴く私は、明日は南仏Narbonneより電車の旅となれば、電車用パッキングをも無事完了。
明朝は午前9時出発にして、寝坊すれば朝飯や道中弁当拵える暇もあらざらんと、就寝前に、道中弁当「蛸酢混ぜ麺」拵え、朝飯用にと、中国製カップ麺に蛸とレタスの残り半分をぶち込みて、後は熱湯注ぐのみ待機状態とすれば、これにて盤石万全の備えを以て明朝を迎えん。
「酢蛸混ぜ麺」仕込みに辺り、これにてハバネロ酢も尽きし。更にはおろし人参拵え投入後、ここまで活躍して頂きし100円ショップ製おろし金も御役御免にて廃棄、2ヶ月以上に渡り、連夜のライヴにて着ては、洗濯を繰り返せしステージ衣装も、遂にはボロボロ穴だらけなれば、これにて御役御免と廃棄処分、斯くして荷物もあれこれ処分されれば、愈々ツアー最終ラウンドへと突入せん。
Acid Mothers Temple & Space Paranoid「vs Black Sabbath Tour」これにて全9公演無事終了、機材崩壊トラブルもあれど、病人怪我人も出ねばそれこそ何より。斯くしてMainliner大英帝国ツアーに始まりし私とチャビとの欧州ツアーも、これにて全日程終了。Csabi, you're the man! I love you! Maybe Yes, Baby No… Smaaaaaaaaaaaack!!! Ahhhhhhhhhhhhhhhhhhh….!! 
昭和40年会たる我々極悪オヤジ共と、まるで息子の如き年齢たるチャビ、仲睦まじく記念撮影せし1枚。
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Space Paranoid＠Four Seasons Castellon
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