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Channel: 大ぼら一代番外地
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長月隠遁呆けて候 其ノ四(番外:スパイスカレー編)

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先達て山口は防府にて、インドさんに連れられ「カレー食堂 コモやん。」を訪れれば、人生初なる「スパイスカレー」堪能、その美味さ忘れられず、帰宅するやネットにてレシピ検索、然ればスパイスカレー屋営まれる方々が、素人向けにレシピ紹介されし動画あれこれ閲覧、成る程嘗て仕事にて毎日拵えしカレーのレシピを簡略化せし上、出汁重視旨味重視に特化すれば、概ね間違いあらざらんと手前勝手に理解、然れば試しに拵えんとす。

 

 

ルーのベースたる玉葱を、微塵切りに処すは面倒至極、そもそも巷のレシピ動画なんぞにて拝見せし微塵切りは、私に云わせれば粗切りレベルにして、微塵切りとは粒子レベルまで刻むべしと修行時代に叩き込まれれば、手抜きすべくおろし金にて擦り下ろす次第。同じく擦り下ろせし大蒜と生姜共々炒めるや、クミン等のスパイスと塩代わりなる塩昆布投下、狐色には至らねど程々焼色付けば、水とヨーグルトを加え、スパイス追加分、而して別途チンマシーンにて蒸し上げし茄子、人参、ジャガイモ、刻みし唐辛子、更には日高昆布を粉末の如くまで刻み、纏めて投下、而してひと煮立ちするや、

 

 

斯くして我流スパイスカレー第1号「スパイスカレー プロトタイプ」 完成、ごはんもインディカ米を使用し、カルダモンぶち込み炊飯、いざ食らえばデビュー作なれどいきなり一発昇天級に美味、余りの美味さと余りの手軽さに「スパイスカレー」探求の炎も点火され、

 

 

烏滸がましくも気分は宛ら檀黎斗か。

 

 

日課たる早朝山道入隊を済ませるや、

 

 

未だ夜明けにも関わらず、

 

 

モーニングカレー拵えんとす。

 

 

カレー拵えつつ、傍らにてチキンカツも1枚揚げるや、それを細かく切り分け、カレールーの上に展開、斯くしてスパイスカレー第2号「チキンカレー」完成、

 

 

モーニングカレーセット「チキンカレーと胡麻ポンサラダ」チキンカツも鶏腿肉に隠し包丁入れ、入念なる下拵え施せば、サクサクにして柔らか且つジューシーな仕上がり、カレーとの絡み具合も素晴らしく、是亦異次元レベルの美味さにて、我乍ら己れの天才ぶりに驚愕せざるを得じ。其れも其の筈、そもそも己れの味覚に合わせ拵えれば、当然の理にして、所詮職業にあらざる料理なんぞ、己れ自身が最も美味と感じ得れば、其れにて本懐遂げると知れ。

 

 

因みに是は、今は亡き「伽奈泥庵」にて供されし絶品「チキンカレー」へのオマージュなり。

 

 

今度は有り合わせ食材シメジを以て、スパイスカレー第3号「シメジカレー」拵えんとす。嘗て鶏皮を揚げし際に得られし副産物「鶏油」を以て、具材全て炒めれば、素晴らしき鶏風味、更に塩代わりなる塩昆布のみならず追い昆布として日高昆布刻み投下、

 

 

「河端家特製辣韮」や目玉焼も添え、斯くして「シメジカレー」完成、いざ食らえば、口内に旨味爆弾炸裂、斯くもシンプルなカレーなれど、其の豊穣にして複雑な美味さは、是亦異次元レベルなるかな。

 

 

コールドスリープに処せし鶏腿肉召喚、是をヨーグルトソースに漬け置き、中近東風唐揚げにすれば、その傍らにて自家製鶏油と粉末鶏ガラスープ、更には濃縮昆布出汁も合わせしベースにカレー拵え合体、斯くして「これもひとつのチキンカレー」完成、中近東風チキンの柔らかさ半端ならず、付け合わせし野菜のシャキシャキ感とのコントラストも楽しめど、如何せん芳しきスパイスカレーとの相性が、決して冷めぬ永遠の熱愛状態、作る度に新たな美味さの地平線に立ち得るスパイスカレー道、未だ入門せしばかりなれど極め甲斐あり過ぎかな。

 

 

有り合わせ野菜群と鶏腿肉召喚、チンマシーンにて加熱蒸し上げるや、その傍らにて自家製鶏油と粉末鶏ガラスープをベースに拵えしカレールーと合体、而して耐熱容器に生玉子投下、破裂防止すべく卵黄を竹串にて突つき、水少々注すや、電子レンジにて40秒加熱、余分な水を切れば「温泉玉子」完成、然ればカレーにON! 斯くしてスパイスカレー第4号「なんとなく親子カレー」完成せり。キャベツと人参刻み、ヨーグルトソース施せし「インチキ中近東風サラダ」も添え「なんとなく親子カレー+インチキ中近東風サラダ」食せば、今回は脇役たる野菜群にさえ鶏風味染み入り、スパイスの芳しさを相俟って激烈に美味。ふと、ごはんをTKGにすれば、生玉子、温泉玉子、鶏腿肉と「なんとなく三世代同居カレー」へ、バージョンアップ図り得るか思い付き、次回は是非に試さんと思うものなり。

 

 

海老をバターとニンニク、スパイス少々にて炒め煮とするや、

 

 

干し海老を粉末に砕き、スパイスに混ぜ込みつつカレールー拵え、其処へ海老を炒め汁共々投下、

 

 

斯くしてスパイスカレー第5号「海老カレー」完成、いざ食らえば干し海老の風味芳しくして、スパイスの風味と絡み合えば極楽天国、海老もプリプリに仕上がれば正に美味爆裂、此処に「スパイスカレー」なる調理方法に、改めて無限の可能性を感じしかな。

 

 

有り合わせ野菜なるジャガイモ、茄子をチンマシーンにて加熱蒸し上げる傍ら、濃縮昆布出汁ベースにせしカレールー拵えれば、いざ合体、これこそ最も最速最良に野菜カレー拵える手法なれば、目玉焼と前夜の残党「山芋とろろ揚げ」を添え、斯くしてスパイスカレー第6号「有り合わせ野菜カレー」完成、既にスパイスカレーも6作目なれど、未だ失策皆無どころか、甲乙付け難きハイレベルな完成度にして、いやはや素晴らしきかな、スパイスカレーの世界。

 

 

スパイスカレーの醍醐味と云えば相掛けかと、物は試しとばかり挑戦せんとす。

シンプルな玉葱、大蒜、生姜、スパイス各種と濃縮昆布出汁を以て拵える「ベーシック」即ち「美の三角形」にて云う処の「底辺」たればこその「底辺カレー」拵える傍ら、有り合わせ野菜をチンマシーンにて加熱蒸し上げ、ブラックコーヒー、ウスターソース、ココナッツミルクなんぞたる、一見味の相性想像し難き三者をフューチャーせしインプロクッキングの極み「禁断のトリニティーカレー」拵え、更にはその傍らにてチキンカツも仕込み揚げれば、いざ相掛けに挑まんとす。斯くしてスパイスカレー第7号特別拡大版「底辺カレーと禁断のトリニティーカレーとの相掛けチキンカツカレー」完成せり。いざ食らえば、特に「禁断のトリニティーカレー」はスパイス芳しけれど苦味もあり、これを「底辺カレー」と混ぜ合わせ食らうや、何と衝撃的な美味さへ激変、これは流石に私の想像をも優に超える奇跡のコラボレーション、正にカレーの真髄とは「甘味・辛味・酸味・苦味」なる4種の味わいのバランスに尽きると、嘗て某巨匠に教えられれば、それを具現化して余りある一品にして絶品たりしかな。

 

 

冷蔵庫に豆腐眠れば召喚、コールドスリープに処される合挽ミンチも少々召喚すれば、是等を以て新たなスパイスカレー拵えんとす。然れど決して巷に見受けられる麻婆カレーの如きとは一線を画する、飽くまでも豆腐と合挽ミンチを具材に用いしカレーにして、麻婆豆腐アレンジのカレーにあらじ。

そもそも麻婆豆腐とごはんの相性悪ろしと食い合わせぬ私なれば、その豆腐がカレーに入るや如何な次第か、然ればこそ豆腐の食感を些か変えるべく、炒める際、少々多めの油敷けば、炒め揚げの如きに調理、然れば表面は可成りカリッと仕上がり、これならばごはんとの相性も満更にあらざらん。塩昆布と凡そ粉末状にまで砕きし日高昆布を以ての濃縮昆布出汁に加え、今回は岡田味噌醤油の「赤味噌」を隠し味に投下、名古屋の八丁味噌に比べ塩っぱさ希薄なれば、赤味噌のコクのみを上手く引き出し得る代物にして、実は和洋中様々な料理の隠し味に重宝させて頂く次第。仕上げに葱も投下、斯くしてスパイスカレー第8号「赤味噌豆腐カレー」完成、いざ食らうや、思わず感動の雄叫び発し天を仰げば、想像を優に凌ぐ神憑り的な美味さ、これぞ正に日本とインドの文化が陰陽和合せし刹那か、シヴァ神の暗黒面マハーカーラが大国主命と化せし刹那か。

 

 

鯖水煮缶を以てカレー拵えんとすれば、定番なる濃縮昆布出汁のみならず、削り節を以て魚介系出汁も加えるや、臭み消しも兼ね生姜を可成り多めに投下、而して拵えしカレールーに鯖水煮缶ぶち込み、身を解しひと煮立ち後、今回の決め手たるべき大根おろし投下、

 

 

再びひと煮立ちさせるや、是にてスパイスカレー第9号「鯖おろしカレー」完成せり。スパイス芳しき中に、魚介系出汁と鯖の味わい、更には大根おろしの食感と大根の辛みと甘みがほんのり漂えば、何とも繊細且つ豊穣な仕上がり、無限の至福感に満たされるや法悦昇天2秒前。

 

 

カレー繋がりなればと番外編。私は副作用的理由にてラーメン食し得ねど、日清カップヌードルは問題あらざれば、コンビニにて「BIGカレーヌードル」「カップヌール 年に1度の謎肉祭 肉盛りジューシィしょうゆ味」と、もやし1袋購入せり。

 

 

〆切迫る録音作業に忙殺されれば、調理時間惜しむべく、此処こそ即席麺にて済まさんとするや、カレーヌードルにもやしぶち込み、その傍ら電子レンジにて温泉玉子拵えし。忌まわしきプラ容器にて食するを厭えば、丼に盛り付け、斯くして「カレーヌードル DX」食せり。このジャンクな味わいこそ、中毒性さえありしか定期的に欲せば、正に日清の思う壺か。

 

 

「カップヌール 年に1度の謎肉祭 肉盛りジューシィしょうゆ味」召喚すれど、そもそも「しょうゆ味」好まねば、況して謎肉こそカレーヌードルとの相性芳しく、然れば熱湯注入に際し市販カレー粉投下、その傍らチンマシーンにてジャガイモ、人参、モヤシを加熱蒸し上げるや、麺とスープを丼へ移す際、合わせて投下、亦しても電子レンジにて温泉玉子拵えON! 斯くして「年に1度の謎肉祭 肉盛りジューシィカレーしょうゆ味ヌードル」食らえば、本来のカレーヌドルの味わいとは一線を画す、カレーうどん的なカレーヌードルと化し、是は是にて充分「あり」然りとて矢張り謎肉は其れなりの数の方が、有り難く美味に思うものなり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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