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Channel: 大ぼら一代番外地
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霜月隠遁呆けて候 其之壱

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果たして11月に、此処明日香の深山に滞在するなんぞいつ以来か。先ず以て11月は欧州ツアー中なれば、仮令一時帰国せしにせよ、大阪アジトに駐屯し、僅か数日程度の滞在にて再び海外遠征へ出向く、所謂ハイシーズンなればこそ。11月に暦変わりしばかりとは云え、既に下界に於ける12月初冬の冷え込みぶり、日課たる早朝山道入隊へ繰り出せば、両手指が悴む有様、況して夜明け前たれば尚更か。

 

 

この底冷えぶりなれば、朝飯なれど「鶏牛蒡鍋」に興じんとす。嘗て「鬼平犯科帳」に於いて、鬼平の好物たる「五鉄」名物「軍鶏鍋」のレシピが、出汁の中へ軍鶏の肝と牛蒡ぶち込みしのみなる逸品と知る機会あれば、早速真似させて頂けど、あれこれ試行錯誤繰り返す中、仮令肝ならずとも、ハツや腿肉も是亦美味と知るや、今回は鶏腿肉を以て拵えし。

 

 

何せ準備すべきは昆布出汁、牛蒡、鶏腿肉のみ、是等を炊けば出来上がりとは、何とも御手軽にして美味なる逸品かな。

 

 

「〆雑炊」も堪らぬ旨さ、仄かに漂う牛蒡の味わいが、味の奥行きを演出せり。

 

 

11月なれど、先天的園芸下手な私が営む「河端ファーム」なればこそか、季節外れ甚だしくもゴーヤとトマト収穫せり。トマトは暫し放置すれど赤くならぬ様子たれば、痺れ切らし収穫、青けれど加熱調理すれば、全く以て問題なし。

 

 

今宵は、「The Silence」@難波Bearsにて、ソロを以て前座務める次第なれば、久々に下山せり。今やライヴ若しくは通院等の所用あらざる限り、週に1度スーパーへ買い出しに下山するのみ。

南阪奈道路を走行するや、背後より所謂スーパーカー接近せり。我が愛車の如き国産軽ボックスワゴンの後塵を拝するなんぞ、スーパーカーとしては屈辱の極みか。然ればこちらもせめて気分は「ロータスの狼」風吹裕也なんぞ気取らんとすれど、二車線と相成るや瞬時にオーバーテイクされ、爆音のみ残し彼方へ点となり消え去られし。

 

 

大阪アジトへ漂着。こちらに備蓄食材あらねば、界隈の激安スーパー玉出へ買い出しに赴く道すがら、新たに輸入中華食材店が新規開店されし。インバウンドほぼ皆無にして、界隈のホテル群は閑古鳥大合唱中たれど、この界隈はアジア系移民の巣窟たれば、大いに需要あらんと思われ、ぶらり立ち寄るやなかなかの盛況ぶりなり。普段は海外遠征の際、現地のアジア食材店にてスパイスや調味料あれこれ調達し、日本へ持ち帰る次第なれど、今年は海外遠征予定全滅にして叶わねば、是幸いとばかり開店祝いがてら麻椒油等購入、今後も御贔屓にさせて頂く所存なり。

 

 

八町刺身購入すれば、其の半分ををつま共々ごはんにON! 山葵溶き合わせしヤマサ昆布つゆ垂らせば、添えられし大葉も刻みON! 斯くして定番御手軽クッキング「八町丼+玉葱とワカメの味噌汁」食せり。

 

 

前回大阪アジトへ帰還せし際、業務用冷凍鯵フライ持参すれば、2枚召喚し揚げるや、是亦前々回前回と不覚にも置き去りにせし儘なるキャベツも召喚、持参せし人参共々刻み添えるや「鯵フライ+玉葱とワカメの味噌汁+ごはん」食せり。

 

 

Bearsに於けるライヴも盛況、馬頭君達と打ち上げに興ずれば、案の定終電逃し、結局Changchangと2人して、タクシーにて大阪アジトへ漂着せし始末。

当初の予定ならば、早朝には明日香の深山へ帰還せんと思えど、案の定然う然う人生儘なるものにあらずして、結局昼前に出発と相成るや、昨日の八町刺身残り半分を召喚、今回はつま共々刻み、自家製山椒出汁醤油と胡麻油施し和えるや、ごはんにON! 斯くして「簡易りゅうきゅう丼」食らうや、明日香の深山へ帰還すべく出撃せり。

 

 

明日香の深山は生憎の雨模様にして、未だ昼下がりなれど靄深く、扨は雨雲の真っ只中か、斯くの如し。

 

 

 

深山隠遁生活に於いて、夜の冷え込み厳しくなれば、連日晩飯が鍋と化すも道理、斯くして今宵は「牡蠣味噌鍋」に興じんとす。

 

 

箸休めに、先達て仕込みし「茄子のみぞれ浸し」召喚せり。

 

 

茄子の色が大根おろしに移り深紫と化せば、気分は何気に「Deep Purple」とは、我乍ら思わず失笑せり。

 

 

「Deep Purple」と云えば、先達て1970年の珍しきライヴ映像堪能せり。

 

 

斯くして「牡蠣味噌鍋+茄子のみぞれ浸し」食さんとす。

 

 

私は自他共に認める無類の牡蠣好きなれど、この「牡蠣味噌鍋」は、牡蠣を最も堪能し得る逸品に数えられて然るべきと思えば、何せ御手軽にして、果たして今冬は、何度登板願わんとするか。

 

 

生憎の雨模様なれば、日課たる早朝山道中退出撃は、断念せざるを得じ。

 

 

「焼鯖+茄子のみぞれ浸し+黒酢もずく+納豆+大根と油揚げとワカメの味噌汁+大根葉ごはん」食せり。

 

 

早朝の雨模様が嘘の如く晴れ渡るや、

 

 

百日紅の幹の股に根付きし紅葉が、見事に赤く染まるも、いとをかし。

 

 

「中近東風鯵の南蛮漬け」拵えんとす。薄く衣纏わせ揚げし鯵は、腹に大蒜と青唐辛子詰められし次第。玉葱スライスと交互に重層化、

 

 

玉葱と鯵が浸る程に、酢+ポン酢を注入、刻み赤唐辛子、おろし大蒜、月桂樹の葉を投下、オリーブオイル垂らせば、檸檬スライス敷き詰め、後は冷蔵庫にて暫し寝かせるのみ。

 

 

「Spaghetti aglio olio e peperoncino(スパゲッティ・ペペロンチーノ」のレシピ応用すれば、先ず以て私の流儀は、塩の代わりに塩昆布用い、茹で上がりしスパゲッティー投下前に、先達ての「アヒージョ」用食材ムール貝残党投下、斯くして「Spaghetti aglio olio e peperoncino con cozze(ムール貝のスパゲッティ・ペペロンチーノ)」完成、いざ食らえば激烈に美味。

 

 

今宵は、インプロクッキング「中国火鍋風無水豚小松菜鍋」なんぞに挑まんとす。土鍋に先ず出汁昆布忍ばせ、玉葱、人参、豆腐、竹輪、

 

 

えのき等をぶち込み、

 

 

嘗てLondonの中華食材屋にて贖いし「中華火鍋の素」投下、更におろし大蒜を追加、

 

 

小松菜を以て覆えば、

 

 

其の上に豚バラ肉を敷き詰め、刻み青唐辛子投下、

 

 

ヤマサ昆布つゆと酒少々を加え、蓋を閉じ茹で蒸しに処せば、

 

 

小松菜の水分を以て見事調理完了、トッピングとして、素揚げに処せし大蒜スライス散らせば、

 

 

いざ攪拌、斯くしてインプロクッキング「中国火鍋風無水豚小松菜鍋」完成せり。

 

 

いざ食らえば、花椒芳し乍らも、昆布出汁と豚の旨味も相俟るや、意外にも円やかな味わいにて大いに美味なり。今冬のレギュラー入り確定かな。

 

 

日々冬至へ近付けば、日の出時刻も日に日に遅くなるを実感せり。日の出を控える空仰げば、未だ月仰ぎ得し。

 

 

その月を仰ぎつつ、日課たる早朝山道入隊へ出撃せり。

 

 

中腹の展望地に佇む桜も紅葉盛り迎え、いとをかし。

 

 

70分余の山道入隊も終え、見事な日の出仰ぐや、

 

 

山寺界隈の桜の紅葉ぶり、見事に照らし出され、浮き上がる様なり。

 

 

「中近東風鯵の南蛮漬+茄子のみぞれ浸し+黒酢もずく+納豆+冬瓜入り粕汁+大根葉ごはん」食せり。「冬瓜入り粕汁」には、冬瓜の他に、里芋、牛蒡、人参、椎茸、牛蒡天、豚バラ肉等がぶち込まれし次第、」

 

 

「皮剥エッグ+茄子のみぞれ浸し+黒酢もずく+冬瓜入り粕汁+ごはん」食せり。

 

 

明日香の深山へ隠遁せし以来、食材買い出しは原則週1回、而して鶏腿肉や合挽きミンチ等の肉類は、業務スーパーにて業務用冷凍肉を購入しては、1回分毎にラップに包みコールドスリープする次第。然れば鶏腿肉召喚、今宵は「極私的水炊き」なんぞに興じんとす。昆布出汁に鶏腿肉と練物たる牛蒡天ぶち込み、其れ等の旨味も醸されるや、白菜や豆腐等もぶち込み、

 

 

斯くして「極私的水炊き」完成、そもそも生青唐辛子もぶち込めば、些か刺激的なアクセントもあり、

 

 

御陰にて大いに美味なり。

 

 

明けんとする空に残る月を仰ぎ、

 

 

日の出を拝みつつ、日課たる早朝山道入隊へ出撃、

 

 

赤く染まりし桜の葉が、朝日に照らされ輝けども、既に随分落葉すれば残り幾許もあらざらん。

 

 

山寺へ帰還すれど、未だ月を仰ぎ得ると知れ。

 

 

「中近東風鯵の南蛮漬+茄子のみぞれ浸し+もずく納豆+冬瓜入り粕汁+ごはん」食せり。

 

 

仏産薄切り豚バラ肉を重ね合わせし代物「重層トンカツ」再び、斯くして「重層トンカツ+玉葱フライ+胡麻ぽんサラダ+ワカメと玉葱の味噌汁+ごはん」食せり。

 

 

今朝は空一面を覆う厚き鱗雲、

 

 

是が日の出に輝き、何とも荘厳な眺望なるかな。

 

 

早朝山道入隊の道すがら、臨む山嶺も朝日に染まれば、いとをかし。

 

 

鶏腿肉と冬瓜を以て、麻辣醤、花椒醤、姜葱醤なる醤トリニティー+ヤマサ昆布つゆをベースに炒め煮とするや、インプロクッキング「鶏腿肉と冬瓜の麻椒姜辣炒め」完成、斯くして「鶏腿肉と冬瓜の麻椒姜辣炒め+豆腐の味噌汁+ごはん」食せり。私は所謂「中華料理」を好まねば、そもそも日本及び欧米に於ける中華料理の基盤たる広東料理を苦手とすればこそ。然れど本場中国を幾度か訪れれば、実は多くの方々に好まれ食される四川料理こそ、今時は主流なりけりて、同時にこれこそ私が望む中華料理の姿にして、予てより中華料理が苦手とは云え、例外的に四川料理のみ好むものなれば、以来本場中国に於ける「中国料理」を好むものなり。然ればこの四川風味付け施せし炒め煮料理も、頗る美味なり。

 

 

Twitterのトレンド項目に「奈々様妊娠」なる項目発見するや、

 

 

ガキの頃より大ファン自称させて頂く「岡田奈々」が妊娠されしかと驚愕。御存知の通り年齢重ねられれど絶世の美女ぶり健在にして、実父が某新興宗教教祖なんぞたるは無縁と思われれど、流石に六十路迎えし彼女が妊娠すれば正に奇跡なるかな。

然りとて実際の投稿に目を通すや、全くの別人たれば当然かと、己れのアホさに思わず失笑。然りとて某アイドルグループに「岡田奈々」なる同姓同名アイドルが存在する事実知れば、何ややこしい芸名付けてこましてくれとんねんなと思えど、こちらは本名と知れば致し方なし。

 

 

冷蔵庫の掃除なんぞ行えば、果たしていつ入手せしかゲゲゲの鬼太郎が意匠されし「激辛 地獄せんべい」発掘、

 

 

何やら恐ろしげな注意書添えられれど、いざ食らえば辛味成分を微塵も確認し得ぬ有様に、逆に驚愕せられし。経年劣化にて辛味成分消失せしか、扨亦そもそも妖怪なればこその虚仮威しに留まりしか。

 

 

コロナ狂騒再びなる欧米とは裏腹、GO TO キャンペーンなんぞ展開中なる日本、絶賛感染拡大中なる報も伺えど、人間たるもの凶兆看過し目先の享楽に走らんとは当然か、而して観光地たる明日香の地にも、鬱陶しさ極まりなき忌まわしの修学旅行生や遠足の学生共、再び雲霞の如く押し寄せれば、観光関連業種従事の方々には申し訳なけれど、緊急事態宣言下の無人ぶりが懐かしき限りかな。

 

 

先達て仕込みし、仏産薄切り豚バラ肉を重ね合わせし代物「重層トンカツ」召喚、斯くして「重層トンカツ+玉葱フライ+黒酢もずく+豆腐の味噌汁+ごはん」食せり。

 

 

台所に鎮座する石油ストーブを以て、薬罐と並べ「鯛の骨蒸し」仕込みし土鍋も掛ければ、晩餐のアテとせん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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