生憎の曇り空にして、寒風吹き荒れば、冬の厳寒ぶりが脳裏過れど、如何せん11月も未だ10日なれば、本格的冬の訪れはこの後に控えると知れ。
御来光迎えんとすれば、棚引く雲の朱に照らされる様、いとをかし。
「おから」拵えれど、世の其れとは一線を画する次第にして、そもそも甘辛く仕上げねば、先ずは「金平牛蒡」のレシピを概ね踏襲、其処へおからぶち込み、刻み青唐辛子と胡麻油加え炒めるや、椎茸戻し汁とヤマサ昆布つゆ注入、其の儘炒め煮とすれば、仕上げに擂り胡麻投下し攪拌完成。
「冬瓜入り粕汁」西京味噌を少々溶き入れれし故、何とも上品な味わいなり。
冷蔵庫の奥にて化石化寸前たりし魚介系ふりかけの如きを発掘、大根葉と唐辛子刻み、共に胡麻油にて炒め合わせるや、これが頗る美味な「海の幸山の幸ふりかけ」と相成りし。
斯くして「極私的おから+水茄子田楽+海の幸山の幸ふりかけ+冬瓜入り粕汁+ごはん」食せり。
備蓄野菜残党召喚、是等を以てスパイスカレー「季節の野菜カレー」拵えし。具材は南瓜、人参、三度豆、茄子、蓮根、トマト等、更に「河端ファーム」にて収穫されし最後のトマトこと青トマトも軽く炒め、生青唐辛子共々添えし次第。久々にスパイスカレー拵えれど、今回も昆布出汁+塩昆布をベースとすれば、スパイスの芳しさの奥底より滲み来る昆布の旨味が、見事な和印折衷ぶりを支え、素晴らしくも激烈に美味。
コールドスリープに処せし仏産豚バラ薄切り召喚、海外遠征時には大層御世話になりし中国式火鍋用猪肉巻宜しく巻けば、竹輪も盛り合わせ、
鉄鍋に白菜、玉葱、人参、青唐辛子仕込み、中国式火鍋の素とヤマサ昆布つゆぶち込み加熱、
水菜も用意すれば、今宵は豚バラを以て「中国式火鍋風豚しゃぶ」堪能せり。
日の出直前に早朝山道入隊へ出撃すれば、未だ空に残る月を仰ぎ得し。
山寺の傍らに佇む紅葉を筆頭に、随分赤く染まりしかな。如何せん日本の秋を、斯くものんびり満喫せしは四半世紀ぶりなれば、感慨も一入なり。
来光に照らされる空を臨みつつ定点観測。
路傍のミラーが曇る程の冷え込みぶり、両手指先も、この冷たさに痛みさえ感ずる始末。
中腹の展望地より奈良盆地を臨めば、何やら怪しげな雲の如きに覆われ、思わず「首都消失」なんぞ想起せられれば、切に「古都消失」と相成らぬ事を祈るばかり。
境内の隅に鎮座される紅葉の巨木、こちらも少しずつ赤く染まれば、日々その変遷眺むるが愉しみなり。
界隈を畜生共が徘徊せしは常、求めて止まぬは狩猟の心得か。
嘗てこの先には一軒の空家ありて、一度は其れも借り受けんと思えど、先ず最初に玄関先まで車が入り得る道、そこそこの勾配に約20mを作らねばならず、更に井戸も掘り直しと伺えば、加えて家屋の修復、流石に道作りから始めよとは余りに過酷と諦めし経緯あり。この道の先にはその空家あるのみたれば、凡そその空家も荒れ果て今や倒壊せしとは疑いの余地なく、其処へ至る道も、迂闊に迷い込まれては危険と封鎖済みなり。
園芸下手な私が営む「河端ファーム」未だゴーヤが新芽を伸ばし花咲かせる有様、
冬が到来せんとすれど、小振り乍ら実さえ結ぶ始末。
茄子をチンマシーンへぶち込み電子レンジにて蒸し上げ、おろし生姜とポン酢施せば、焼き茄子ならぬ「蒸し茄子」完成。
斯くして「焼秋刀魚+おから+蒸し茄子+冬瓜入り粕汁+海の幸山の幸ふりかけごはん」食せり。塩っぱさを大の苦手とする極薄味指向の私なれば、塩秋刀魚は塩っぱ過ぎにて食し難く、生秋刀魚に飾り塩のみ施し、大根おろし若しくは酢橘等の柑橘系施し食らう次第。今回は柚子を絞れば大いに美味。然りとて世に於いては、秋刀魚塩焼に醤油ぶっ掛け、更に添える大根おろしにさえ醤油ぶっ掛ける輩も少なからねば、果たして如何な味を味わわれるか、些か興味深くして、秋刀魚そのものの味よりも、凡そ醤油の味を楽しまれん。
鯖水煮缶召喚、これに片栗粉眩し揚げれば、千切りキャベツとしりしりに処せし人参を胡麻油+ポン酢にて和えし上へON! 揚げし鯖に自家製ハバネロ入り花椒油垂らし、刻み青唐辛子と柚子を、而してチンマシーンにて蒸し上げしブロッコリーも添えれば、斯くしてインプロクッキング「鯖唐サラダ」完成せり。
「鯖唐サラダ+おから+大根の味噌汁+海の幸山の幸ふりかけごはん」食せり。因みに鯖水煮缶の漬け汁は、鯖出汁芳しければ、これを元に味噌汁拵えし次第。鯖水煮缶余さず銷却し得し上、何れも大いに美味たりし。
今や晩飯が鍋料理に定着すれば、果たして今宵は如何にせん。鉄鍋にヤマサ昆布つゆと中国式火鍋の素を仕込み、其処へ玉葱、人参、油揚げをぶち込み、
小松菜にて覆うや、
その上に仏産豚バラ肉を敷き詰め、刻み青唐辛子とおろし大蒜を投下、酒を少々注し、いざ加熱すれば、
是にてインプロクッキング「火鍋風豚鉄鍋」完成、仕上げに自家製ハバネロ入り花椒油施し、
いざ食らえば、味のベクトルたる甘味、辛味、痺れっぷり、何れも素晴らしきバランスにして、大いに美味。
今朝も可成りの冷え込みたる中、早朝山道入隊へ出撃すれば定点観測、来光直前の世界こそ、私が最も好む一瞬なり。
業務スーパー製やわらか煮豚に片栗粉塗し、脂身が溶け失せぬ程度に軽く揚げるや、
是を以てインプロクッキング「煮豚酢豚」拵え、斯くして「煮豚酢豚+おから+冬瓜入り粕汁+ごはん」食せり。「煮豚酢豚」は、そもそも煮豚たれば豚肉には味付け済み、加えて調理済みな一品たれば、衣施せど揚げるは一瞬にて充分、然れば面倒な酢豚調理の手順を随分割愛し得る次第。いざ食らえば正に蕩ける食感にして、所謂「酢豚」としては、肉塊なればこその肉々しき剛健さ些か物足らぬやも知れねど、調理手順の簡略ぶり思えば上出来至極かな。
新鮮な鯖入手叶えど、流石に刺身は些か懸念されれば、此処は「鯖しゃぶ」に興じんとす。
他の具材は豆腐、白菜、水菜、えのき、牛蒡天等、
ポン酢に添えるべく、薬味に大根おろしと練り七味、
然ればいざ食らうべし。
厚切りに処せし鯖をしゃぶしゃぶするや、
ポン酢に着水、気分次第に薬味選び添え食らえば、昇天級に美味とは云わずもがな。然りとて未だ週末にあらねば、晩酌にあらず、焙じ茶を以て食らう次第。