毎週2作品ずつアップせんと宣言せし「Kawabata Makoto official Bandcamp」此処まで新旧56タイトルを順調にリリース、気付けば50作品越えも果たし、御陰様にてぼちぼちな手応え、御購入下さりし皆様、どうも有り難う御座います。
扨、今週の「Weekly Kawabata」若しくは「週刊 スピードグル」は、先達て出演せし「第3回 関西モジュラーフェスティバル」@NOON+Cafeに於けるライヴ録音と、最新スタジオ録音を収録せし、モジュラーシンセ作品「Proof Of Psyga」と、嘗てみつるちゃんとのデュオ「Kawabatabata」名義にてリリースせし「The Big Buddies From Brazil」を新たにリミックスせし「The Big Buddies From Brazil Remix」以上2作品を公開せり。
先週末に行われし「第3回 関西モジュラーフェスティバル」に於いて、ソロにて招聘頂き出演すれば、そのセット完全収録せしに加え、その4日後に山寺スタジオにて録音せし音源も加え、モジュラーソロ作品「Proof Of Psyga」として、今回Bandcampにてデジタルリリースせり。
モジュラーシンセを一度たりと触れられれば御推察頂き得ると思えども、同じパッチング施し同じセッティングを試みれど、電源入れるや同じ音が出ぬ次第、そもそもこれはモジュラーシンセに限らずアナログシンセ全般に該当すれど、如何せん私程モジュラーシンセの仕組み理解せぬ儘、厚顔無恥晒し人前にて演奏する輩おらぬと思えば、プリセット可能なサンプラーやシーケンサーさえ、一切セッティングを残さぬ不毛な男気に駆られる始末、是当然にして尚の事かな。
然ればモジュラーシンセより発せらるる音像音塊音響とは、モジュラーど素人なる私にすれば、正に「一期一会」に相違なく、成る可く演奏を記録せんと思えばこそ、今回の作品へと至る次第。況して今後、搭載モジュール変更せんとすれば、二度と同じ趣きの演奏すら不可となる可能性大にして、須く「記録」として作品を残さんと思うものなり。
カレイドスコープの如き多様多彩なギターワークを誇られる「田畑満」こと
みつるちゃんとのデュオ「Kawabatabata」名義にて、2015年セルフリリースせしCDR作品「The Big Buddies From Brazil」あれば、嘗てジャケットデザインを刷新せし経緯あれど、今回私がマルチマスターより改めて一からミックスやり直し、全く新しい作品として魔界転生させし「The Big Buddies From Brazil Remix」を、今回Bandcampにてデジタルリリースせり。
当時、帝都遠征し田畑邸へ投宿させて頂きし際、凡そアホ話なんぞの勢いにて結成、録音せしかと思えど、いざ録音と相成るや本気モードとは云わずもがな、ギターのみならずベースやシンセ、更にはリズムマシーンまで召喚し、我々「昭和40年会」の青春時代たる70年代末〜80年代初頭に徒花咲かせし、当時風に云えば「ニューウェイヴ」「オルタネイティヴ」「ノイズ」「インダストリアル」等を懐古しつつも踏襲昇華せしが如きを目論めど、皮肉にも完成予想とは程遠き意味不明な作品に仕上がりし次第。而してみつるちゃんと私の顔写真を、アシュラ男爵の如く貼り合わせしジャケットを以て販売するや、何故かあのスズキジュンゾ君を想わせる顔となり、この表ジャケット頗る大不評にして、聞けば「スズキジュンゾのソロアルバムかと思った」なんぞたる弊害もあり、内容如何問わずその販売結果は稀代の大惨敗喫せり。
因みにこちらが、その「スズキジュンゾ」君之圖。
その後、直ぐ様ジャケットデザインを一新、外国人客をターゲットに据えればこそ、セーラ服姿の女子高生と仏教的モチーフのフュージョンアップにて、胡散臭きオリエンタリズム前面に打ち出せり。
而して今回デジタルリリースせんと聴き直せば、些かその内容に不満もあり、潔くオリジナル音源たるマルチレコーディングのデータを発掘、一からミックスやり直さんとすれば、幾つかのパートやチャンネルを削除せし代わり、新たにオーバーダブさえ行い、凡そ全く別なる新たな作品として、此処に魔界転生果たせし次第。
然れば今回のBandcampに於けるデジタルリリースとは、この新たなリミックス作品にして、既発音源とは全く異なるものなり。
Bandcampページに於ける「Weekly Kawabata」一応毎週水曜に更新せんと思えば、旧譜のみならず録り下ろし新作も亦、然れば引き続き何卒御贔屓に御願い奉り候。