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睦月隠遁呆けて候 其之貳

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未だ月も留まり輝けば、日課たる早朝山道入隊へ出撃せり。

 

 

月を仰ぎつつ、

 

 

定点観測。

 

 

御来光控え、東南の空が白々と照らされし。

 

 

70分余の山道入隊を完遂、山寺界隈まで帰還するや、御来光を以て出迎え下さりしか。

 

 

 

山寺の境内隅に聳える紅葉巨木も、完全に葉を落とせば、今冬は是にて定点観測を終了す。

 

 

朝日に照らされつつも、吹き荒ぶ冬の風に泳ぐ薄の穂なり。

 

 

年末より年始に掛け大寒波襲来と聞けば、山籠りすべく食料や燃料を充分に備蓄、更には極寒にて水道凍結も稀ならぬ此処深山なれば、飲料水のみならず生活用水も充分に備蓄、然りとて大寒波襲来は有り難くも看板倒れ、然れば備蓄食料を順次銷却せんとす。
「赤ウインナー+えのきバターポン酢+目玉焼」赤ウインナーはウスターソースを以て炒めれば、ジャンクな味わい一入にて大いに美味。

 

 

大好物たる昆布巻なれど鰊にあらず「鮭の昆布巻」市販品なれば元日に食らいし「鰊の昆布巻」との2本詰め合わせにして、然りとて昆布の味わい濃厚たれば、果たして鰊か鮭か判然とせぬ有様、然れば全く以て問題なし。

 

 

斯くして「赤ウインナー+えのきバターポン酢+目玉焼+鮭の昆布巻+粕汁+ごはん」食せり。

 

 

先達て女性美術科坂本実十里女史より頂戴せし高級チョコレート召喚、何せ「お菓子の都ウィーンが誇る至高の味」なりければ、大いに美味とは云わずもがな。御馳走様でした。

 

 

先達て天婦羅を揚げる極意会得すれば、衣は極薄くしてサクサク、仮令時間経過すれどべた付かぬ次第、然れば食感驚くべき程に軽快至極、凡そ揚げ物とは信じられぬ程の軽さかな。斯くして「天婦羅」揚げれば、内訳は海苔、三度豆、スイートコーン、竹輪磯辺揚げ、スーパーライト級極細掻き揚げなり。

 

 

更には奇跡の一品「庄八」が供される「鳥天」に肖るべく、常に精進欠かさぬ「鳥天」も揚げれば、この衣の軽さは「庄八」に些かなりとも近付けしか。

 

 

「天婦羅」揚げる傍らにて、極私的史上最強袋入り即席麺たる「寿がきや 名古屋名物 味噌煮込みうどん」拵え、斯くして「天婦羅盛り合わせ(海苔、三度豆、スイートコーン、竹輪磯辺揚げ、スーパーライト級極細掻き揚げ)+鳥天+味噌煮込みうどん」食せり。

 

 

「味噌煮込みうどん」へ「スーパーフライ級極細掻き揚げ」を投下すれば、このサクサクにして極細なれど軽快至極な食感こそ醍醐味、堪らぬ程に美味なり。

 

 

コロナ狂騒の煽りをモロに食らい、撮影中断等紆余曲折の末、昨年8月末に何とか全45話にて最終回迎えし、令和ライダー第1弾「仮面ライダーゼロワン」なれど、あの史上最低最悪な最終回の汚名返上すべく、今冬公開されし「劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL✕TIME」にて真の最終回を迎えんと謳われれば、それを観ずしてゼロワン評すべからずと、奈良の弩田舎映画館へ出撃せり。同時併映は、目下放送中なる史上最低最悪劣悪の極み、仮面ライダー黒歴史に名を刻むは疑いの余地なし「仮面ライダーセイバー」の劇場開会作品「劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本」なり。

 

 

仮面ライダー劇場公開作品やスピンオフ作品の劇場上映なんぞは、梅田界隈の映画館へ出向くが常なれど、先ず以て概ね満員御礼とは云わずもがな。翻り流石は奈良の弩田舎映画館なるかな、入場案内アナウンスにて入場するや、他の観客皆無にして完全貸切状態とは是如何に。俗世にて話題沸騰なりける「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」なんぞたるアニメ映画が、今冬の劇場公開映画の観客動員ランキング連続10週1位たる最中、ハリウッド娯楽大作「ワンダーウーマン1984」を抑え5位にランクインせし「劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME / 劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本」なれど、この弩田舎の映画館には全く無関係な様にして、況んや「コロナ冬劇場」盛会にして外出自粛の風潮あらんとすれど、結局子連れ家族2組と特撮オタク青年1人を以て上映開始と相成りし。

 

 

 

 

そもそも入場すれば、普通は場内に何かしらBGM流されるが常なれど、此処は然にあらず静寂にして無音沈黙、スクリーンへも何も映されず、呆然と白スクリーンを仰ぐのみ。

 

 

而して突如映像と音が流れ始め、先ずは上映CM募集やら貸し映画館情報やらにて幕開け、新作映画の予告や、上映時の注意事項等を経て、漸く柴崎貴行監督作品「劇場短編 仮面ライダーセイバー 不死鳥の剣士と破滅の本」上映されれど、何せ20分の短編なればテレビ本編1話分程度、そもそも慌ただしき展開に加え、セイバーは6人ものライダーが徒党を組めば、変身シーンも決め技シーンも全て6倍故に、僅か20分すら冗長に感ずる御粗末ぶり、況してテレビ本編に関しても、先に苦言呈させて頂きし通り「戦闘シーンが無駄に多過ぎれば、人間ドラマ部分が自ずから割愛され希薄、各キャラの描き込みほぼ皆無」惨憺たる脚本と演出が、此処にも見事に反映され、てれびくん付録DVD以下の笑えぬ劣悪ぶりなれば、劇場公開なんぞ烏滸がましきかな。

続けて杉原輝昭監督作品「劇場版 仮面ライダーゼロワン REAL×TIME」上映、こちらは80分なる長尺作品にして、成る程80分=4話分と換算、全49話として此処までテレビ本編にて放送し得れば、この「真の最終回」たる顛末を以て納得し得しか。然れば矢張りコロナ狂騒の煽り食らい、撮影中断されし5.5話分が悔やまれて仕方なしか。

是を以て史上最低最悪の最終回と酷評し、個人的ライダーランキング最下位へ転落せし「仮面ライダーゼロワン」再評価すれば、続編たるスピンオフ作品Vシネクスト「ゼロワン Others 仮面ライダー滅亡迅雷」も楽しみとなりしか。更に衝撃の事実として、ゼロツーの設定は、実は劇場版映画の台本が先行、テレビ本編に於けるゼロツー誕生編は、何と映画の台本の後に作成されしとは、然ればこそテレビ本編に於けるゼロツーの扱いが斯様たりしかと、漸く納得に至れり。

 

鑑賞を終え、物販コーナー覗けば、常々瞬殺にて売り切れとなるDVD付きパンフレットが、何と公開より2週間余経過せしにも関わらず在庫あり、思わず衝動買いせり。素晴らしきかな、弩田舎のロードショー映画館。

因みに私が中学高校生時分も、奈良のロードショー館とは、各社何れも邦画と提携する洋画の新作2本同時上映が常、1度に2度美味しけれど、単に公開時期が同じなる理由のみ故に、併映作品との関連性大いに希薄、意味不明な組み合わせの2本立ても稀ならず、然るに全ては、田舎故にロードショー映画館が少なければこそ。

 

 

晩酌せんとすれば、此処までの残党召喚。「ポテトサラダ」「スイートコーンの掻き揚げ」「鮭の昆布巻」並べし。

 

 

前回拵えし際、出汁と溶き玉子の比率と加熱方法が原因にて失敗に終わりし「茶碗蒸し」リベンジ果たさんと挑めば、出汁と溶き玉子の比率も3:1の黄金比を遵守、今回は蒸し器を駆使、加熱時間も強火3分弱火10分を是亦遵守、然れば見事に大成功せり。

 

 

山口のモジュラー博士にして和牛ブリーダーを生業とされる矢儀さんより、昨年末大量の鹿肉を頂戴すれば、切り分けコールドスリープに処せしを2切ばかり召喚、自然解凍施せば、

 

 

薄めに切り分け、

 

 

是にて「紅葉鍋」なんぞに興じんとす。

 

 

鉄鍋に豆腐、白菜、えのき、椎茸、葱をぶち込み、

 

 

薄めに切り分けし鹿肉と、追加野菜たる白菜、葱、春菊を用意、

 

 

春菊も鉄鍋にぶち込むや、鹿肉を以て鉄鍋を覆い、

 

 

割下施し、いざ加熱、

 

 

次第に煮えて来れば、

 

 

遂には鹿肉も沈み、

 

 

斯くして魅惑の「紅葉鍋」完成せり。

 

 

所謂すき焼風な味付け施せば、溶き玉子絡め食らうべく、椀に生玉子投下せり。

 

 

煮えし鹿肉やその他具材を、溶き玉子と絡め食らうや、至福の美味さかな。鹿肉は、大いに柔らかなれど食感芳しく、味わいも深ければ、激烈に美味なり。

 

 

是は徐ろに熱燗が進むも当然かな。

 

 

夜明けまで待ち切れず、

 

 

ヘッドライト装着にて、日課たる早朝山道入隊へ出撃、

 

 

空に留まる月も未だ眩しく、

 

 

定点観測。

 

 

御来光は未だ可成り先なり。

 

 

70分余の山道入隊完遂、山寺へ帰還すれど、未だ御来光待つばかり、

 

 

青く染まりし空に、未だ月を仰ぎ得し。

 

 

 

「焼き鯖+牛蒡天生の姜醤油添え+茶碗蒸し+自然薯とろろ汁+粕汁+ごはん」食せり。「自然薯のとろろ汁」は、粘りっぷりも強靭至極、矢張り桁違いの美味さかな。

 

 

昨年末に予告されし大寒波襲来は、冷え込み厳しく気温は日中も氷点下、風も吹き荒ぶ程に強けれど、幸いにして積雪はほぼ皆無、連日概ね曇り空時々晴れなれば、取り敢えずは無事事無きを得しか。

山寺の壁に投影される大自然ライトショーなんぞ堪能せり。

 

 

「コロナ冬劇場」絶賛盛会中なれど、最近頓に飛行機のエンジン音が響き渡れば、そもそも此処明日香の深山は、国際線の飛行ルート真下にして、上空を旅客機が行き交うは常、然りとて昨年は飛行機雲さえ拝むも稀なれば、如何に国際線の便数少なかりしか想像に易し。翻り此処数日、飛行機雲を頻繁に見掛ければ、飛行機のエンジン音を耳にする機会も激増、片や日々感染拡大の報道続けば、結局どないなっとんねんな。

 

 

鉄鍋に豆腐、白菜、えのきをぶち込み、

 

 

牡蠣漬け汁共々牡蠣投下、ヤマサ昆布つゆ少々注し、岡田味噌醤油の絶品麦味噌を添え、定番「牡蠣味噌鍋」仕込み完了。

 

 

正月休み最後の晩酌に興じんとす。

 

 

鯖水煮缶を召喚、片栗粉塗し揚げれば、水菜、人参、葱を練り胡麻+おろし大蒜+ポン酢合わせしドレッシングにて和え、その上にON! 更に葱と紅生姜を添え、仕上げに胡麻油をひと回しすれば、インプロクッキング「鯖竜田揚の胡麻ぽんサラダ」完成、濃厚胡麻風味香ばしくして大いに美味。

 

 

今冬の定番「鳥牛蒡天」先達て天婦羅の奥義開眼すれば、当然「鳥牛蒡天」へも応用、衣の軽さとサクサク感はネクストレベルへ突入、自画自賛して余りある美味さかな。五香粉塩添えれば、異国情緒な味わいも堪能し得し。

 

 

是亦定番「ポテトサラダ」一見何の変哲もあらざれど、一度口にされし方々を百発百中にて魅了盲信させ捲るは、おろし大蒜なる隠し味あればこそ。

 

 

「スナップ豌豆」大阪人が「スナックえんどう」と訛るは御愛嬌。

 

 

「鯵の南蛮漬け」愈々最後の2尾と相成りし。

 

 

オヤジ呑み定番「揚げ焼売」をヒントに爆誕、以来定番と化せし「焼き焼売」

 

 

「揚げ焼き」大好物なれど、鰹節を添えるは許すまじ。おろし生姜、葱、ポン酢を以て完璧なり。

 

 

「焼き蕪の酢味噌和え」山椒粉と木の芽が、西京味噌にて拵えし酢味噌との相性抜群なれば、やんごとなき味わいかな。

 

 

而して「牡蠣味噌鍋」加熱、

 

 

ぷりぷりに仕上がる牡蠣の美味さは、正に此の世に現出せし極楽浄土か。

 

 

奈良在住なれば奈良の地酒に親しむは当然、斯くして油長酒造「風の森 秋津穂65」こそ定番にしてマイフェイバリット、

 

 

何せ斯くなる美味さ誇りつつも値段は御手頃、御贔屓にさせて頂く田舎の酒屋が、油長酒造を始め、奈良の地酒を多く取り扱われれば、気軽に贖い得る次第。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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