コロナ狂騒の煽り食らうや、海外遠征予定は全滅の憂き目に遭い、然れば徒然なる儘に始動、毎週2作品ずつアップせんと宣言せし「Kawabata Makoto official Bandcamp」此処まで新旧69タイトルを順調にリリース、御陰様にてぼちぼちな手応え、御試聴、御購入下さりし皆様、どうも有り難う御座います。
扨、今週の「Weekly Kawabata」若しくは「週刊 スピードグル」は、コロナ狂騒に終始せし2020年も終われば、せめて気分は心機一転、2021年第1弾として、当時「Private Tapes.6」としてリリースせし未発表ソロ作品音源集「Golden Speed Messiah (2002)」と、ギター弓弾きに由る初期ギターソロ作品「Mitsuha 罔象 (1998)」以上2作品を公開せり。
2002年、海外ツアー用物販商品としてリリースせしCDR作品「Private Tapes.6」は、未発表ソロ音源集にして、電子音楽作品、様々な楽器を用いての多重録音作品、ギターソロ作品を収録せり。
1曲目「Cosmic Rooster」は、壊れしエフェクターを分解、内部の基盤に直接触れれば、様々な電子音を得られる事を発見、以来それをオシレーターとして電子音楽作品を制作すれば、その時の録音の一部なり。先達てBandcampにてデジタルリリースせし「From Pedan With Love」にも収録されれば、興味抱かれし御仁は是非チェック頂きたし。
当時自宅スタジオにて、徒然なる儘に多重録音にてソロ作品制作に励めど、結局アルバムと云う形を以て陽の目を見る機会に恵まれず、須く各種コンピレーション等に収録すれば散在、この2曲目「Vinash Odrha」は、1998年2月に敢行されし仏音楽雑誌「Abus Dangereux」の付録CD「Abus 43」に収録されし。
「東方沙羅」への同一線上にありながら、打楽器を排除し一層アンサンブルに重きを置きしは、そもそもロックが己れの音楽的ルーツにあらざれば、リズムよりも「トータルな音の響き」を重視せんとする、幼少の頃よりクラシックに親しみ、現代音楽にて音楽への興味開眼せし私の嗜好反映されればこそ。
3曲目「You Are All Of My Love」は、徒然なる儘にエレキギター爪弾きしを3テイク任意にて重ね、チャンスオペーレーション的にミックスせしギターソロ作品なり。斯様なギター演奏は、日常的に気紛れに行うものなれど、そもそも「作品」と思わねば、先ず以て録音せし試しもなく、昨秋より開始せしアコースティックギターソロも亦然り、正に日常よりの切り取りに他ならじ。
今回のBandcampに於けるデジタルリリースに際し、ジャケットを新装、アルバムタイトルも「Golden Speed Messiah」改めて付けさせて頂きし。
1998年に東君と、完全家内制手工業D.I.Y.自主制作レーベルAcid Mothers Temple labelを設立、100枚限定CDR作品シリーズ「Gold Disc Series」として矢継ぎ早に作品リリース、然れば私のギター弓弾きに由る初期ギターソロ作品「Mitsuha 罔象」もその内の1枚にして、先達てBandcampにてもデジタルリリースにて復刻せし「Mizu Naranu Ao Ni Sae 水ならぬ青にさへ」が、Acid Mothers Temple labelの記念すべきリリース第1作たれば、其れに続くギターソロ作品第2弾なり。一口にギター弓弾きとは云えど、そのスタイルも様々なれば、音楽性も十人十色、然れば弓弾き初期作品たる本作は、未だ黎明期にて試行錯誤繰り返せば、昨今のギター弓弾きとは随分毛色が異なる次第。初期衝動ならではの演奏かと思えば、己れに於いても貴重な記録かな。
Bandcampページに於ける「Weekly Kawabata」一応毎週水曜に更新せんと思えば、旧譜のみならず録り下ろし新作も亦、然れば引き続き何卒御贔屓に御願い奉り候。