1998年1月、私と東君は自主制作レーベル「Acid Mothers Temple label」を設立、当時未だ一般には普及前夜たりしCDRなる新フォーマットを以て、その盤面が金色たりしに由来せし「Gold Disc Series」と銘打ち、各タイトル限定100枚にて、怒涛のリリースラッシュ開始せり。
其の第2弾、東君とAyano嬢と3人にて結成せし宇宙の1stアルバム「宇宙」が、更には2ndアルバム「佛陀…」と共に、所謂「2 in 1」即ちカップリングにてCD復刻決定せり。
Disk Unionと「ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド」連携企画なりけれど、そもそも私は世間の音楽的流行なんぞ無縁の極み、何せ彼此30年以上も音楽雑誌の類いなんぞ目を通す機会もあらざれば、大手レコード店等へは足を踏み入れぬ故、今話題のアルバムやミュージシャンに関わる宣伝さえも目にせぬ次第、然れば此の「ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド」なるニューエイジミュージックのガイドブックなんぞが刊行されしも存ぜず、況してニューエイジミュージックが注目される現状も、是亦全く無縁なれば存ぜぬ次第。
6月23日に発売予定なりければ、既にDisk Unionの通販サイトにて予約販売開始され、其の該当ページ覗かせて頂くや「“ニューエイジ・ミュージック・リバイバル”シリーズ 第1弾」との触れ込み、宇宙はニューエイジ・ミュージック・グループに分類されると、今初めて知りし次第、悪しからず。国内盤なれば解説付きなりけりて、先述の「ニューエイジ・ミュージック・ディスクガイド」著者たる門脇綱生氏が、解説綴られるとの事。1993年生まれなりければ、宇宙2枚のアルバムがリリースされし頃は、未だ5歳程度にして、私の世代とは全く音楽の聴き方や捉え方も異ならんとは当然、然れば如何様に宇宙の2作品を聴かれしか、大いに興味湧く次第。そもそも「リバイバル」と銘打たれれば、当事者たる私なんぞ、己れが老いさらばえて然るべしと、斯様な場面にて確と自覚するものなり。
更に今回、2ndアルバム「佛陀…」初LP復刻も行われんとの事、Disk Unionの通販サイトにての御予約はこちらより。
因みに1st「宇宙」LPは、私と東君が主宰するアナログ盤専門レーベル「MaxHazard Recrds」より昨年リリース済み。
「ニューエイジ・ミュージック」なんぞと、凡そ無縁と信じ切りし方面より、有り難くも関心御持ち頂くとは、録音当時、一体誰が想像し得しか。
嘗てあのRitchie Blackmoreが、自身が率いしヘビメタバンドRainbowにては、遂に全米ヒットチャート1位に手が届かねど、美女なる奥方Candis Nightと結成されしBlackmore's Nightにて、米ニューエイジチャートの1位に輝かれしと聞けば、私も是を機にニューエイジチャートを狙うべきか。