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Channel: 大ぼら一代番外地
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卯月隠遁呆け続けて候 其ノ七

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日課たる早朝山道入隊へ出撃せり。

 

 

定点観測。

 

 

70分余の山道入隊完遂し帰還すれば、既に夏至まで2ヶ月と迫り、高く昇りし日の光に出迎えられる次第。1年通し同じコースを歩けばこそ、季節の変化に伴う、日の出の場所や時間の変化を、大いに実感するものなり。

 

 

 

山道入隊序でに採取せし三つ葉と蕨なり。

 

 

先日仕込みし豚フィレひと口カツ召喚、斯くして「豚フィレひと口カツ+ポテトサラダ+胡瓜の昆布揉み漬け+大根と油揚げの味噌汁+ごはん」食せり。

 

 

未だ暖房器具が稼働中なる明日香の深山なれど、流石に鍋シーズンも最終的局面を迎えんとすれば、冷凍庫にてコールドスリープに処されし鯛アラ召喚、昨シーズンはエースとして、フル回転連続登板されし「鯛骨蒸し」なれど、今シーズンは序盤に一度登板せし以来、我が鍋界の新たな風「四川風無水豚大根鍋」「牡蠣味噌鍋」等の台頭目覚ましく、全く登板の機会に恵まれねば、コールドスリープ状態にて越冬ならぬ越夏だけは回避せんと、久々に「鯛骨蒸し」拵えんとす。

 

 

斯くして無事「鯛骨蒸し」完成せり。いざ食らえば懐かしき味わい、安定の美味さかな。この逸品を初めて味わいしは、新大阪駅構内の新なにわ食堂内「魚屋スタンドふじ」なれど、昨春のコロナ狂騒勃発以来、御多分に洩れず外飲みの機会激減すれば、既に1年以上も御無沙汰そもそも場所柄もあり新幹線利用客等にて賑わえど、その新幹線もガラ空き状態続けば、況して今回は緊急事態宣言に伴う禁酒法発令なんぞと云う愚挙の極みもあり、果たして如何な次第か。次回新大阪駅へ立ち寄る際には、せめてランチなんぞ頂きに赴かん。

 

 

日本のみならず、ワクチン接種進む海外諸国に於いても、ロックダウン解除されし大英帝国を除けば、未だコロナ狂騒収束の目処は立たぬ御様子、況してワクチン接種率が現在漸く1%に達さんとする日本、今後の海外遠征への条件がワクチン接種と伺えば、出遅れんとは必至にして、果たして来年の遠征再開さえ暗雲垂れ込める次第か。

然れば四半世紀も明け暮れし海外ドサ廻り生活も今は昔、斯くも日本に滞在しては隠居ジジイの如き暮らし送れば、益々以て海外遠征復帰への戦意喪失されて然るべし。流石に此の儘老いさらばえ朽ち果てる訳に行かぬと、せめてツアー気分盛り上げるべく、バーチャルツアークッキングに興じんとす。

海外遠征必需品のひとつなる「赤の器」こと蓋付き耐熱容器を召喚、其処へスパゲッティー、玉葱、赤ウインナー、青唐辛子、月桂樹の葉をぶち込み、スパゲッティーが浸る程の水を注入、ケチャップ、コンソメ、胡椒を施し、オリーブオイルひと回し、蓋をせずに電子レンジにて13分間加熱、

 

 

加熱調理完了すれば、手早く攪拌、

 

 

別途用意せし目玉焼をON! 是にてツアークッキング「スパゲッティー・ナポリタン」完成、

 

 

粉チーズとハバネロソース施せば、電子レンジクッキングなればこそスパゲッティーはモチモチ食感に仕上がり、このジャンクな一品には相応しくして、大いに美味。斯くしてツアークッキングを以て、海外遠征へのモチベーション向上狙えど、遠征時の苦難あれこればかり脳裏過れば、果たして効果ありしや否や。

 

 

四半世紀に及びし海外遠征生活が、昨春のコロナ狂騒勃発にて突如潰え、以来この明日香の山寺にて隠遁生活の如きを送れば、1年通じ日本に滞在し得るを好機とばかり、疲弊磨耗せし身体のメンテナンス行えば、当初は医者が呆れる程に末期的状態たれど、1年経過せし今、概ねメンテナンス完了すれば概ね回復、特に四半世紀以上に渡り「気絶」こそすれ「睡眠」せざりし様なりけれど、今や問題なく「睡眠」叶う状態となり、今更「睡眠」の心地良さを初めて実感する次第。

この生活パターンの大きな変化は、嘗て「日月火水木金金」更には時差の関係上「24時間フル稼働」にて業務に明け暮れし私に、新たな生活パターン「週末は休業」を定着させれば、今や外飲みほぼ皆無故、自宅に於ける週末の晩酌を楽しみとする次第。然ればアテ作りの凝り様も深化、今や回転円卓を以て、随分豪勢な気分さえ演出する有様。

 

 

濃厚な味わい白眉なる「生しらす」

 

 

苦味こそ旨味、酒が進み過ぎなる「栄螺の刺身」

 

 

インプロクッキングにして正に架空エスニック、似非ニック料理なる「メキシコ風鯨刺身 ワカモレ添え」然りとて鯨肉とワカモレの邂逅こそ、正に奇跡と知れ。

 

 

大胆に短冊切りに処せば、其の旨味100倍増なる「鯵の刺身」

 

 

今回は生バジルも添え、一層芳しき「ガリシア風蛸」

 

 

而して「鰤の刺身」添えし青唐辛子と、

 

 

ヒマラヤピンクソルト、更には先日津山さんより御教示頂きし「冷凍酢橘おろし」を添え食らえば、最早山葵醤油へは戻り得ぬ美味さかな。

 

 

「有頭エビの刺身 アリオリソース添え」頭部焼けば、殻はサクサク食感にてスナック菓子の如し、而して内部に秘める海老味噌も堪能、胴体はアリオリソース添え食らえば一発昇天。アリオリソースと海老の邂逅も亦、この世に於ける奇跡なり。

 

 

筍が旬なればこそ「筍と高野豆腐の炊いたん」

 

 

自宅とは云え、居酒屋気分演出せんとすれば必須なる「ポテトサラダ」

 

 

先達て仕込みし「鯛骨蒸し」も召喚、旨味沁み込み捲りし豆腐が激烈に美味。

 

 

未だ冷え込む明日香の深山にも、春到来にて密かに色めき立てば、至る処にて愛の交歓も行われる次第。

 

 

「豚フィレ一口カツ」召喚し揚げれば、ポテトサラダ、青菜炒め、胡瓜の昆布揉み漬け、薬味たる大根おろしも添え、

 

 

斯くして「豚フィレ一口カツ定食」食せば、半分は大根おろし+ポン酢にて、残り半分はトンカツソース+辛子にて堪能せり。

 

 

寝坊にて早朝山道入隊叶わねば、昼前なれど出撃せり。定点観測。

 

 

道すがら蜥蜴に遭遇、今年はこのピンク色の蜥蜴「日本蜥蜴」を矢鱈見掛ける次第にして、

 

 

見て呉が何気にハタハタと似通いしかと、勝手にハタハタ君と命名せり。

 

 

紅葉の巨木も新緑にて眩しきかな。

 

 

中腹の展望地より、奈良盆地を臨む。

 

 

道すがらオモロ気な形状の植物発見、然りとて植物に関し無知なれば、名前も存ぜぬ次第。

 

 

そもそも「自然こそ最大の芸術家」と思えば、昆虫や植物の持つ色彩やら形状眺むれど、一向に飽きぬ次第。

 

 

毎朝の入隊コースより更に下山、沢がある地点へ至りし。

 

 

エリアが変われば、当然生息する植物分布も変化、いとをかし。

 

 

 

100分余の山道散策終えれば、此処は今話題の新製品「アサヒスーパードライ生ジョッキ缶」にて昼酌に興じんとす。

発売僅か1日にて販売休止せねばならぬ程の売れ行きと伺えば、何と有り難くも奇跡的に入手叶いし次第。いざ蓋を開け、冷え切りし缶を握り、些か熱を加えるや、ふわふわ泡が盛り上がり、

 

 

思わず発泡怪獣ダンカンなんぞ想起しつつも、

 

 

いざ呷れば、このきめ細やかな泡立ちは、正に生ビールの醍醐味にして、今夏のビール商戦は、アサヒの一人勝ち濃厚か。

 

 

濡れ縁にて昼酌に興じんとすれば、アテに用意せしは、

 

 

山道入隊序でに採取せし水菜を、玉葱共々、オリーブオイル+酢+塩+アキさんハーブことパレスチナ産ハーブミックス「Za'atar(ザータル)」を以て和えし「中近東風水菜サラダ」

 

 

「筍と高野豆腐の炊いたん」

 

 

「メキシコ風鯨刺身 ワカモレ添え」残党をアレンジ、一層タコス感匂わせんとすれば、自家製トマトソース、ライムの代用に冷凍酢橘おろし、パクチー投下、

 

 

仕上げにサクサク食感加えるべく天かす投下するや、豪快に攪拌、然ればリサイクルインプロクッキング「鯨入りメキシカンサラダ」完成、この天かすのアクセント素晴らしくして、激烈に美味。

 

 

更にはアルマイト鍋にて拵えし「鶏肝とハツと蛸とプチトマトのアヒージョ」

 

 

アヒージョにて食らう鶏肝とハツの美味さ、正にネクストレベルなり。

 

 

 


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