昨年のAMT宗家欧州ツアーキャンセルを以て、果たして1年後なれば海外遠征再開の目処も充分に立つかとの希望的予測を以て、今秋へと1年延期せしも既に8ヶ月前なり。一時は1日の感染者数が6万人を超えし大英帝国を筆頭に、欧州諸国は再ロックダウンへ突入され、然れどワクチン接種も速やかに進めば、漸く感染者数は下降線を辿り、つい先日には遂に、マスク着用やソーシャルディスタンス等の規制も概ね解除されしと伺う次第。其れに伴い久しく中止されしライヴイベント等も再開されんとすれば、私の友人達からも「昨秋以来、初めてのライヴが出来る」と喜びのメッセージ届く次第。何せ彼等が自粛せし間も、私を含む日本在住ミュージシャンは、規制条件こそあれライヴを行い得れば、私がネットに投稿せしライヴ写真を経て、海外の友人達より「日本はライヴが出来るのか?羨ましい限りだ。こちらはライヴなんて何ヶ月間も御無沙汰、未だ到底不可能な状態だ。」と連絡頂けば、国内に限定されるとは云え、活動継続し得る状況に感謝もすれど、片や東京五輪開催云々も含め、いつの日か、逆転サヨナラ満塁ホームラン食らい、世界中がコロナ狂騒を脱せしにも関わらず、日本のみコロナ狂騒に喘ぎ続ける完膚無き一人負け大敗戦を食らうやも知れぬと、大いに危惧せし一面もあり。
而して欧州のブッキングエージェントより、そろそろ今秋の欧州ツアー日程を公式発表せんと連絡到来、然れどこちらの大いなる懸念材料として「ワクチン接種」あれば、日本の現状を報告、現在の日本のワクチン接種率が未だ3〜4%に留まる上、東京五輪開催に御執心な為政者達の利権優先ぶりに、我々がいつワクチン接種し得るかなんぞ、具体的な数字どころか何も情報齎されぬ次第、今秋のツアー初日までに、メンバー全員がワクチン接種果たし得るなんぞ、果たして夢の亦夢か、下手すれば1年後たる来年の春さえ怪しき有様か。斯くして今の御時世、国境を越えるに際しての必須にして第1条件たる「ワクチン接種」叶わねば、国境を跨ぎ捲る欧州遠征なんぞ全く以て絶望的、然ればブッキングエージェントと検討の末、苦渋の決断にて再びキャンセル、来秋へ延期と決定せり。
仮令見切り発車にてツアー強行すれど、万が一にも感染再拡大なんぞのトラブル発生にて、残り日程全キャンセルなんぞ食らえば、元も子もあらずして、再開決行する限り、盤石の態勢を以て臨むべしとは当然至極。何せ現時点に於ける我々AMT宗家最後の海外遠征とは、2019年11月下旬に行いし2度目の南米ツアーにして、出発に際し私が出国出来ず、結局私抜きの4人にて巡業頂き、最終地ペルーのみ私も遅ればせ乍ら参戦すれど、今度は私と東君がペルーより出国拒否喰らい、均かの帰国出来ぬトラブル勃発、正に惨憺たるツアーたれば、どうにもあれ以来厄落とし未だ叶わぬやも知れず、次の海外ツアーまでには、確実に厄落としも完遂すべしと承知せり。
何はともあれ、是にて2021年も1年通し日本滞在決定すれば、2年連続丸1年間日本に滞在なんぞ、海外ツアー生活以前たる1995年以来なり。
然ても東京五輪は現時点に於いて、断固決行の御様子と御見受けすれば、果たして「中止発表Xデー」なんぞが、政局と関わり取り沙汰されれど、聖火リレーは本日、目下緊急事態宣言発令下の岡山県を疾走なりけりて、此の儘強行開催されるや否やなんぞ、そもそも社会的落伍者たる私如きの知る処にあらじ。然れどひとつだけ確信し得るは、此の儘東京五輪強行開催される場合、其の開催期間中は、一切の自粛要請なんぞあらざる筈、否、あるべからずとは当然、然れば「ピンチはチャンス」を旨とする私如きの浅知恵にて、其の期間中に企て目論めば、近日詳細発表させて頂かんとす。
因みに、残り在庫僅かなれど、今以てAMT「疫病退散」Tシャツとオリジナルマスクも絶賛通販受付中なれば、こちらも夏を控える今、是非に御購入検討頂きたし。