コロナ狂騒の煽り受け困窮する世のミュージシャン達を憂い、Bandcamp側が売り上げを100%ミュージシャン側へ還元下さる太っ腹この上なき「Bandcamp Friday」再び到来、今月のAcid Mothers Temple公式Bandcampページは、2007年欧州ツアー中に急遽製作販売せしAMT宗家ことAcid Mothers Temple & The Melting Paraiso U.F.O.ライヴ盤のリマスター復刻「Acid Mothership Live Remastered」を筆頭に、2004年スロベニアに於けるAMT宗家ライヴ音源「Great Debauchees Go To Prison」以上4作品をデジタルリリースせり。2013年LondonはCafe OtoにてAMT宗家が「Acoustic Psychedelia Set」と銘打ちしスペシャルセットを完全収録せしライヴ音源「Exhausted Experimental Exposure」而してAMT宇宙地獄組ことAcid Mothers Temple & The Cosmic Infernoに由る唯一の全米ツアーより、Asheville公演のライヴ音源「Rock’n’Roll Grapplers 666」なる未発表ライヴ3作品、以上4作品を公開せり。
2007年に行いしAMT宗家欧州ツアー終盤、ツアー物販商品として用意せし新譜が全て売り切れるや、何処ぞにて入手せし同年のライヴ音源を以て、急遽ライヴCDR「Acid Mothership」を200枚制作し販売、
瞬殺にて売り切れば、帰国後CDとして改めてリリースせし「Acid Mothership Live」を、
アナログリマスター施し「Acid Mothership Live Remastered」としてジャケットも刷新し、デジタル復刻せり。
予てよりLPリリースに際してもデジタルマスタリング施すは謎、不毛にして全く以て意味不明と思えば、今回デジタル復刻に際し、今更テープデッキを駆使してアナログリマスターとは、私なりのアンチテーゼかな。
2007年とは、志村浩二こと兄ィをドラマーに迎えての2年目、所謂AMT史上最強にして、極悪オヤジ四人衆と一部に於いては畏怖すらされれば、AMT宗家なればこその即興暴走ぶりと、ロックの王道を全うせんとするロック魂の均衡が、最もバランス良く作用せし時期にして、旧き良きロックバンド歴々宜しく、前時代的遺物としてのサイケデリックロックの真骨頂こと「インタープレイの嵐」を展開せり。
因みにツアー中に制作販売せしCDR「Acid Mothership」のジャケットは、当時リリースされしLed Zeppelinのリマスターベスト盤「Mothership」の広告を無断借用せしとは、一目瞭然にして、悪しからず。
AMT宗家のオリジナルメンバーにしてドラマーはじめちゃんが、1999年以来5年ぶりなる2004年にツアーメンバーへ復帰、然りとて前年2003年春に、同じくオリジナルメンバーにしてボーカリストCottonが、アメリカへ結婚移住にて脱退せし経緯あれば、この2004年とは、女性メンバー抜き男4人のみに由るむさ苦しきバンドと化せし1年目にして、結局はじめちゃんのツアーメンバー復帰は、この1年間に限定されれば、同時にこれが、はじめちゃんがドラマー務められし最後の年となりし。
1998年のデビューライヴ含む初海外遠征以来、それまで毎年行いし欧米ツアーなれど、2003年は一年の間を開ければ、その間にクラウトロックブームに端を発せしサイケデリックロックリバイバルも終焉、次なるポストロックブーム到来にて、2001年のブレイク以来続けし快進撃も、此処に来て遂に急ブレーキ、大英帝国はLondonに於いては、パブやクラブにあらずホールコンサート続けど、再び小規模会場へ戻れば、正に心機一転出直しの意気込みたりしか。本作「Great Debauchees Go To Prison」は、斯様な状況にて行いし赤貧ドサ回り欧州ツアーに於けるスロベニア公演のライヴ音源なり。
この夜の詳細は、嘗て私が綴りしツアー日記参照されたし。本作の音源は、後日頂戴せしミックス卓からのライン録音なれど、日記に綴りし通り、糞の役にさえ立たざりしドレッド頭の糞エンジニアたれば、そのバランスの酷さ半端ならず、マスタリングの際に、大いに苦戦強いられし次第。
因みに本作のタイトルは、投宿せし旧陸軍施設をリノベーションせしホステルに起因せり。
「Exhausted Experimental Exposure」は、2013年に大英帝国はLondon@Cafe Otoにて「Acoustic Psychedelia Set」と銘打ち行いしスペシャルセットを完全収録、私の朧げな記憶に由れば、これがAMT史上初なる「アコースティックライヴ」なれど、結局爆音たれば、何を以て「アコースティック」たりしかと云えば、単に津山さんがアコースティックギターも使用されしに留まると知れ。何故かPink Floyd「Intersteller Overdive」なんぞもカヴァー、その経緯なんぞ完全に忘却の彼方なれど、そもそもAMT宗家とは、固よりライヴのセット半分は、完全即興にて展開せし我々なれば、これも演奏中に何か思い付けばこそか。
AMT宇宙地獄組ことAcid Mothers Temple & The Cosmic Infernoは、欧州へは数度遠征せしかと記憶すれど、アメリカへの遠征は、結成年たりし2005年の一度きりにして、この2005年に初めて米ワークビザ取得申請行えど、様々なトラブル連発にて発給は大幅に遅れ、結局最初の10本のライヴをキャンセル、漸く発給されれど、結局ドラマー岡野君は参戦不可と相成るや、嘗て関西在住時には、須原君在籍されしありぢごく等にて気狂いドラマーとして知られしサムさんことSam Lohmanをヘルプドラマーに迎え、何とか筒が無くツインドラム編成を維持、残されしツアー日程を行脚せり。「Rock’n’Roll Grapplers 666」は、ノースキャロライナはAsheville公演を収録、サムさんを迎えての貴重なライヴ音源なり。先述のAMT宗家とは異なり、このAMT宇宙地獄組は一層ロックバンド風情なれば即興比率低くして、結成年度たるこの2005年にリリースせし新譜5枚中の4枚より1曲ずつ演奏、1年に8枚ものスタジオ録音新譜リリースし乍ら、アルバムに収録せし新曲を全く演奏せざりし即興派AMT宗家とは、全く以て一線を画する次第。
私個人名義のBandcampページも、現在160タイトルを公開中なれば、こちらも併せて御贔屓にして頂きたし。
然りとてBandcampページ上にては、リストがリリース順に並ぶ次第にして、既にリリースも160タイトルに至れば、別途構えるリストページ「Speed Guru's Time」も併せて更新中、こちらは「Solo」「Band & Collaboration」のページに分かれ、各々の内部にて項目毎に分類、而してリスト上のタイトルをクリックすれば、リンクにてBandcamp各ページへ辿り着き得る次第。是非に御活用頂きたし。
インド古典音楽家としても活躍される金子ユキ嬢とカネコテツヤ君とのトリオFloating Flowerも、公式Bandcampページにて、スタジオ録音作品やライヴ録音作品を公開すれば、Bandcamp Friday期間中にデジタルアルバム全6タイトルを纏めてダウンロード購入頂く場合、30%offになる次第。是非にこちらもチェック頂きたし。
Bandcampアプリ入手はこちらから。