コロナ狂騒の煽り食らうや、海外遠征予定は全滅の憂き目に遭い、然れば徒然なる儘に始動、毎週2作品ずつアップせんと宣言せし「Kawabata Makoto official Bandcamp」此処まで新旧156タイトルを順調にリリース、御陰様にてぼちぼちな手応え、御試聴、御購入下さりし皆様、どうも有り難う御座います。
扨、今週の「Weekly Kawabata」若しくは「週刊 スピードグル」は、米音楽配信/販売プラットフォームBandcampが、コロナ狂騒の煽り食らいしミュージシャン達の窮状救うべく、売り上げ100%還元下さる恒例「Bandcamp Friday」なれば、このBandcamp Fridayを睨み、録り下ろし新作2作品と未発表ライヴ2作品を揃えし次第。
先ずはアコースティックギターの多重録音に由る録り下ろし新作「Fade To Dream」と、モジュラーシンセに由る録り下ろし新作「Strange Vegetabkle In Brain Farm」に加え、マゾ君とのユニットAcid Maso Temple唯一のライヴ音源「Metatermination」と、みつるちゃんとのデュオKawabatabataに由るライヴ音源「Holy Astroman Empire」以上、今回のBandcamp Fridayの為に録り下ろせし新作2作品、レアな未発表ライヴ2作品、計4作品を一挙公開せり。
コロナ狂騒勃発以降、経済的理由にて大阪アジトから明日香の山寺へ生活拠点移動すれば、海外遠征全滅にて隠遁隠居生活送る中、ついぞアコースティックギター爪弾く機会も増え、奇しくも人生初たりしアコースティックギターソロライヴも行う機会に恵まれれば、以来幾度かソロライヴ招聘頂きし。然りとてライヴと録音とは随分勝手異なり、未だアコースティックギター1本のみにて録音し得る手練にあらざれば、ついぞ多重録音せんとするや、自ずからミニマルミュージック的試作となるも、是亦必定か。斯くして今回録り下ろせし新作「Fade To Dream」も亦然り。そもそも20世紀の現代音楽を、自らの音楽体験の覚醒と起源としつつ、片や所謂フォークミュージックの類いは経由せねば、結局アコースティックギター然とせし演奏方法全く存ぜず、エレキギター同様完全に我流独学にて演奏方法を習得、而して至らんとするひとつの彼岸が、本作の片鱗なり。
70年代末、自作楽器とシンセサイザーRoland System-100のmodel 101と102 Expanderにて、自らの音楽制作活動開始せし私なれば、最初に手にせし楽器はシンセサイザーにして、一楽さんの熱き薦めもあり、一昨年モジュラーシンセ購入、未だ全く使い熟せぬど素人ぶり露呈すれど、最終的には「ギターが演奏不可となる老後を慮り」ボケ防止なんぞも兼ね、あれこれ試行錯誤日々修練せんとする次第。斯様な有様なれど、楽器の習得自体が本来の目的にあらず、飽くまで音楽制作の為の一つの術なれば、ど素人乍ら作品制作は鋭意行わんとす。そもそも音楽活動開始せし当時を振り返れば、楽器の演奏に関し、技術的には世のコピーバンド嗜まれる素人達の足元にさえ到底及ばねど、尽きぬ音楽的アイデアを具現化することにこそ興味が集中、然れば当時から多作ぶり誇り、4年間に超極私的D.I.Y.自主制作カセット作品40タイトル以上を制作せし経緯あり。今後も斯様な音楽的スケッチを、Bandcampにて公開せんは必至、これもデジタルリリースなんぞたる手軽さなればこそ。仮令売上枚数が僅かたれど、高校生当時に主宰せし超極私的D.I.Y.自主制作カセットレーベルを思えば、己れの不変的どマイナーぶりに思わず苦笑、AMT関連の活動にて、少々表舞台へも登壇し得ども、結局は前衛音楽嗜好の先天的マイナー気質、然ればこそ売れもせぬ音楽を、誰に憚る事なく好き勝手気儘に制作し得る快適さこそ、死守すべき聖域と知るものなり。
2005年3月、Mayo Thompson率いるRed Krayola来日せし際、名古屋得三に於いて前座のオファー頂けば、如何な経緯たりしか既に忘却すれど、みつるちゃんとのデュオKawabatabataにて出演、而してそのライヴ音源を「Holy Astroman Empire」として今回公開せり。みつるちゃんのギター及びギターシンセと、私のギターに由る即興ギターデュオなれど、同世代なればこそ音楽背景も遠からず、サウンドスケープ的ギターアンサンブルを展開せり。御存知の通り、みつるちゃんとはAMT名義のみならず、数多のセッションにて共演すれど、今度は互いに青春たりし、当時の言葉にて呼ぶ処の「オルイタネイティヴ」な音楽性を以て、再び相対共演し得る機会を切望するものなり。
Masonnaことマゾ君との親交も久しくして、特に00年代は、彼の宇宙電子音ユニットSpace Machineへの参加もあり、Andromelosの結成やAMT宗家へのゲスト参加等も含め、何かと共演の機会多ければ、斯様な中にて編成されし電子宇宙音入りヘヴィーサイケプロジェクトAcid Maso Temple、然りとて当時はこの名称未だあらずして、単にメンバー4名の連名たりしかと朧げに記憶、本作「Metatermination」は2007年6月に大阪はアメ村Socioにて行いしライヴ音源なれど、同時期にスタジオにて録音せし音源を、2011年に米サイケバンドKill Kill Killとのsplit LPにて米White Noiseよりリリースせし際、バンド名付けられしか。一連のAMT各部隊とは些か趣向異なり、音楽的には所謂サイケデリックロックに一層特化されれば、マゾ君の絶叫とは異なる「歌」も堪能頂き得る稀な機会か。当時ノイズわかめのドラマーたりし阪本愛子嬢と、AMT宗家オリジナルメンバー須原君に由るリズム隊は、痛快な程に暴れ捲りつつ疾走されれば、当時の私も心地良くギター炸裂させて頂きし次第。
因みに先述のスタジオ音源も、単独作品「Sky Avalon」としてBandcampにて復刻リリース済みなれば、興味抱かれし御仁はこちらより。
Bandcampページに於ける「Weekly Kawabata」一応毎週水曜に更新せんと思えば、旧譜のみならず録り下ろし新作も亦、然れば引き続き何卒御贔屓に御願い奉り候。
既にリリースも160タイトルに至れば、リストページ「Speed Guru's Time」も併せて更新中、こちらは「Solo」「Band & Collaboration」のページに分かれ、各々の内部にて項目毎に分類、而してリスト上のタイトルをクリックすれば、リンクにてBandcamp各ページへ辿り着き得る次第。是非に御活用頂きたし。
AMT公式Bandcampも、未発表ライヴ音源等含め38作品を公開中なれば、是非にチェック頂きたし。
インド古典音楽家としても活躍される金子ユキ嬢とカネコテツヤ君とのトリオFloating Flowerも、公式Bandcampページにて、スタジオ録音作品やライヴ録音作品を公開すれば、Bandcamp Friday期間中にデジタルアルバム全6タイトルを纏めてダウンロード購入頂く場合、30%offになる次第。是非にこちらもチェック頂きたし。
Bandcampアプリ入手はこちらから。