嘗て彦根は昭和初期に建立されし和風木造礼拝堂たるスミス記念堂にて、後に皆から「彦根の母」と慕われし野本さんが、シリーズコンサート「スミスで会いましょう」なるを企画主催されれば、2010年1年間に於いて、私は9回に及ぶシリーズライヴとして招聘頂き、これが彦根との縁の始まりなり。
当初、野本さんより「スミスで会いましょう」に招聘頂きし際、私から「1回だけでなく続けて何度かライヴ行いたい」なる要望あり、そもそもそれまで彦根を公私に渡り訪れし機会あらざれば、果たして集客厳しからんは必至、然れど1年通しシリーズライヴを行い得るや、少なからず斯様な類いの音楽を嗜好される方々を掘り起こし得らんと思えばこそ。実際最初の3回は、客席の殆どが彦根以外から遠征下さりし方々にて埋められ、彦根在住の方々が参戦下さりしは4回目辺りからかと記憶せり。
斯様な状況下、第1回目より皆勤下さりし稀有な方々僅かにおられれど、彦根在住の方とは、その出で立ちが余りに御洒落なれば、誰からともなく「御洒落番長」と呼ばれ、而して「番長」なるニックネームにて慕われし御仁唯一人たりしかな。
以来番長は、彦根にてライヴ行えば、必ず顔見せて下さり、打ち上げ等にて、音楽のみならず、昔の彦根の話やら四方山話伺えば、何かと楽しきひと時過ごさせて頂きし。
コロナ狂騒勃発以来、彦根にてライヴ行い得ねば、昨年末は恒例たりしSkyShine彦根公演+打ち上げ&大忘年会も中止、然れば番長と御目に掛かる機会もあらざる儘、2021年を迎えれど、相も変わらぬコロナ狂騒ぶりに加え五輪騒動も合わさり、挙句緊急事態宣言下たれど「アシッドマザーオリンピック 2021」も無事閉幕せし折、数年前に彦根より愛媛松山へ転居されし野本さんへ、久々に連絡する機会あれば、自ずから話題は番長へ。然れば体調芳しからざりにけりと伺い、1日も早き平癒を願いつつ、再びライヴにて御目に掛かる日を楽しみにせんとするや、奇しくもその翌日、野本さんより番長の訃報届けば驚愕、結局再会叶わぬ儘、今生の御別れとなれば、恨めしきはコロナかな。
そもそも番長の本名も存じ上げねど、この度御子息圭さんより、番長こと西村常雄氏追悼イベントの御案内頂けば、僭越乍らソロにて出演させて頂く運びと相成りし。コロナ狂騒勃発にて、結局番長に観て頂けず仕舞いたるソロ新機軸を披露の予定。
奇しくも昨春のコロナ狂騒勃発以来、死因はコロナにあらざれど、知人友人の訃報相次げば、己れの残されし人生についても、ついぞあれこれ思案する有様。況して四半世紀以上も身を置きし遠洋漁業こと海外ツアー生活から一転、明日香の深山にて独り隠遁生活送れば、尚更かな。
何はともあれ番長を御手本に、斯くもカッチョええ歳の重ね方を目指さんとす。
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■ 11月23日(火)@近江八幡 サケデリック・スペース酒游舘 (0748-32-2054)
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「In memory of Nishimura Tsuneo」
河端一 solo
open/start 16:30
adv/door ¥3000
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w/ スズキジュンゾ, 澤野祥三 + 東野祥子, Chapter Three (Requiem by Sons)
DJ : 平野孝則 (Bootsy's Records), BING (Hitozoku Records), Tokio, Skylark
公式Twitter : https://twitter.com/nishimura2295