コロナ狂騒の煽り食らうや、海外遠征予定は全滅の憂き目に遭い、然れば徒然なる儘に始動、毎週2作品ずつアップせんと宣言せし「Kawabata Makoto official Bandcamp」此処まで新旧172タイトルを順調にリリース、御陰様にてぼちぼちな手応え、御試聴、御購入下さりし皆様、どうも有り難う御座います。
扨、今週の「Weekly Kawabata」若しくは「週刊 スピードグル」は、1983年秋にメンバー募集用も兼ね録音せし、当時結成せんとせし新バンド行方知レズのデモ音源「Yukueshirezu : Demo 1983」と、出来立てほやほや最新スタジオ録音たるアコギとオルガンに由るミニマル作品「Mirror Mirage Lovers : Electric Erect Music Series vol.2」、以上2作品を一挙公開せり。
1983年9月、京都新京極Dee-Beesにてのライヴを以て解散せし私の初期バンドBaroque Bordello、僅か3年間の活動期間中に参加せしメンバーは36人を数えれば、最後は唯一のオリジナルメンバーたりし私も脱退、因みにこのラストライヴは脱退後の為、一観客として参戦せし記憶あり。何せ当時の関西アングラシーンに於いて、全く相手にされぬ程に時代の潮流と無縁な音楽性と、音楽として成立せしめる最低限のセオリーさえ無視せし、厚顔無恥にして高慢無知なればこそ、余りに我流過ぎな演奏を誇れば、その無理解と不人気ぶりは正に底中の底。然れば心機一転、当時注目されし実験ファンクバンドMaterialや、Fricticionの2nd「Skin Deep」等の無機質的ファンクミュージックに、Throbbing Gristle「Heathen Earth」やCabaret Voltaire「Live At The Y.M.C.A.」等に漂うロック感(当時の私には、この2枚が80年代の主流となる筈の「未来型ロック」の王道に感じ得ればこそ。実際斯様な未来は到来せざりしとは、御存知の通り。)を混ぜ合わせ、完全に勘違いせし儘「カッコいいロックバンド」結成を夢見ては、このデモテープを録音、而して最強のメンバーを募らんとすれど、結局見付からず終いにて、未来型王道ロックバンド結成の夢は水疱に帰せり。然ればBaroque Bordelloのメンバーたりし岩木とミカ嬢を誘い、翌1984年春、コンセプトも新たに「猟奇浪漫アイドルバンド」エロチカ結成へと至りし次第。
然れば今回、この事実上結成には至らざりし幻のバンド行方シレズのデモテープを「Yukueshirezu : Demo 1983」としてデジタルリリースせんとす。存在すら完全忘却せし今、改めて聴き直せば、本来入るべきボーカル等もあらざれど、インスト昨品として充分に聴き得るかと思えばこそ。
このデモテープの存在は、久しく記憶より完全消去されれど、先日学生時代より所蔵するカセットテープの山を整理せんとすれば、奇しくも発見発掘せし代物にして、発見当初は果たして何の音源か瞬時に思い出せねども、無記名のインデックスカードに挿まれしメモ用紙に、薄く残る鉛筆にての走り書き「ユクエシレズ」なる表記を確認、斯くして漸く思い出せり。
Bandcamにてのリリースの為、今回録り下ろせし最新スタジオ作品「Mirror Mirage Lovers : Electric Erect Music Series vol.2」は、随分以前にシリーズ立ち上げ第1弾「Electric Erect Music Series vol.1」リリースせし以来、久しく開店休業状態たりし「Electric Erect Music Series」第2弾なり。アコースティックギターのアンサンブルから、エレクトリックオルガンのアンサンブルへ展開する長尺ミニマル作品なり。
制作からリリースまでの時間差ほぼ皆無たるデジタルリリース、然ればこそそのフットワークの軽さ故に、斯くも気軽に全世界へ向け最新作を発表し得るとは、先述の行方知レズ結成目論見し1983年当時には、果たして誰が想像し得しか。
Bandcampページに於ける「Weekly Kawabata」一応毎週水曜に更新せんと思えば、旧譜のみならず録り下ろし新作も亦、然れば引き続き何卒御贔屓に御願い奉り候。
既にリリースも172タイトルに至れば、リストページ「Speed Guru's Time」も併せて更新中、こちらは「Solo」「Band & Collaboration」のページに分かれ、各々の内部にて項目毎に分類、而してリスト上のタイトルをクリックすれば、リンクにてBandcamp各ページへ辿り着き得る次第。是非に御活用頂きたし。
AMT公式Bandcampも、未発表ライヴ音源等含め42作品を公開中なれば、是非にチェック頂きたし。
更に「Acid Mothers Temple」Bandcampアルバムリストも新設、バンド毎に「Unreleased live & rare recordings」と「Reissue」2項目に分け、リリース年次にて並べ分類整理、リスト上のタイトルをクリックすれば、リンクにてBandcamp各ページへ辿り着き得る次第。是非に御活用頂きたし。
インド古典音楽家としても活躍される金子ユキ嬢とカネコテツヤ君とのトリオFloating Flowerも、公式Bandcampページにて、スタジオ録音作品やライヴ録音作品を公開すれば、Bandcamp Friday期間中にデジタルアルバム全6タイトルを纏めてダウンロード購入頂く場合、30%offになる次第。是非にこちらもチェック頂きたし。
Bandcampアプリ入手はこちらから。