コロナ狂騒の煽り受け困窮する世のミュージシャン達を憂い、Bandcamp側が売り上げを100%ミュージシャン側へ還元下さる太っ腹この上なき「Bandcamp Friday」も、今回を以て愈々終了なりければ、これまでの恩恵に関し、大いに感謝する次第。
今月のAcid Mothers Temple公式Bandcampページ、先ずは2003年に山崎マゾ君をゲストに迎え開催せし「第2回 Acid Mothers Temple祭」このライヴ音源をアルバム2枚に分けし「Live Hoochie Koo vol.1」「Live Hoochie Koo vol.2」、黎明期にリリースせしAMT史上最初の作品たる限定カセットに、ボーナストラック添え「The Origin of Acid Mothers Temple」としてデジタル復刻、而して砂十島NANI君に由るAcid Mothers Temple & Infinity Rising Zeroのリミックス&最新録音アルバム「Free My Infinity Desire」とバリエーション豊かに、以上未発表ライヴ2作品、復刻1作品、リミックス1作品なる全4作品を公開せり。
2003年12月に名古屋 得三にて開催せし「第2回 Acid Mothers Temple祭」は、Masonna山崎マゾ君をゲストに迎えれば、これがCotton CasinoがAMT宗家メンバーとして参加せし最後のライヴにして(その後、北米ツアーに於けるスポット参戦や、一時帰国の際に参加せし「第12回 Acid Mothers Temple祭」あれど、レギュラーメンバーとして参加せし最後のライヴ)彼女の脱退直前たりし当時、実は私が勝手に構想せし音楽的展開は「歌モノ」への転換なれば、彼女の歌をフューチャーせし側面も多く、片やゲストのマゾ君のシャウト全開も相俟り、況して当時リリースせしアルバム諸作から、滅多にライヴにて披露せぬ曲まで演奏と、何とも濃厚高密度な内容なり。AMT宗家初期が抱えし超絶なカオスを遺憾無く爆裂させれば、これはあの当時なればこそ成し得し代物か。第1部と第2部合わせ、凡そ120分のボリュームなれば、収録時間不問なるデジタルアルバムとは重々承知之介なれど、良識を以て2枚「Live Hoochie Koo vol.1」「Live Hoochie Koo vol.2」に分けさせて頂きし次第。
1995年に結成されしAMT宗家は、事実上私のソロ作品の様相を呈しつつ1stアルバムの録音行えば、参加メンバーも夥しく、膨大な量の録音作業を経て、1997年にPSF Recordsよりリリース果たせしあの1stアルバムへ至れども、その過程に於いて、未完成乍らも幾度か作品をリリースせり。然ればAMT史上最初の作品たる限定10本のカセット「Acid Mother's Temple & The Melting Paraiso U.F.O.」も亦然り。その膨大な録音音源より、未完成乍ら3曲をミックスダウンし収録せし代物なり。尚、後日ノルウェイSynesthetic Recordingsより復刻の話頂きし際、改めて聴き直すや、1曲のみ許容し得ぬ御粗末な出来なれば、この1曲を削除し復刻せし経緯あり。
而して今回、カセットに収録されし2曲に加え、当時の未発表曲をボーナストラックとして収録し、デジタルアルバム「The Origin of Acid Mothers Temple」として新装復刻せんとす。
コロナ元年たりし2020年夏、突如結成されるやデビューライヴ敢行せし、AMTの名を冠する新バンドAcid Mothers Temple & Infinity Rising Zero、英Riot Seasonと米Centripetal Forceよりリリースされし、米ネオサイケバンドPerhapsとのsplit 12" 収録曲「Free Your Infinity Desire」を、NANI君がエクストリームにリミックス、更にはライヴにて演奏せし「Pink Lady Lemonade」もハイパーに完全新装されれば、先達て第2子出産されしピカ様の音楽活動復帰第1弾たらんボーカル含め、結局全パート新録と化し、完全に新たなスタジオ録音作品「Free My Infinity Desire」と相成りし。そもそもロックならぬダンスミュージックにて育ちしNANI君なればこそ、前時代的なAMTの音楽を、斯くも解体再構築し得る次第、ダンスミュージック化せしAMT、果たしてダンスミュージックと共に育たれし今日日の若き方々には、如何に聴こえるか興味深き限り。音楽とはシェアされ消費されて然るべしたる現在、Acid Mothers Temple & Infinity Rising Zeroの作品も、大いにシェア&消費し倒して頂きたし。
AMT公式Bandcampには、現在61タイトル公開中なれば「Acid Mothers Temple」Bandcampアルバムリストを新設、バンド毎に「Unreleased live & rare recordings」と「Reissue」2項目に分け、リリース年次にて並べ分類整理、リスト上のタイトルをクリックすれば、リンクにてBandcamp各ページへ辿り着き得る次第。是非に御活用頂きたし。
而して私個人名義のBandcampページも、現在228タイトルを公開中なれば、こちらも併せて御贔屓にして頂きたし。
Bandcampページ上にては、リストがリリース順に並ぶ次第にして、既にリリースも228タイトルに至れば、別途構えるリストページ「Speed Guru's Time」も併せて更新中、こちらは「Solo」「Band & Collaboration」のページに分かれ、各々の内部にて項目毎に分類、而してリスト上のタイトルをクリックすれば、リンクにてBandcamp各ページへ辿り着き得る次第。是非に御活用頂きたし。
インド古典音楽家としても活躍される金子ユキ嬢とカネコテツヤ君とのトリオFloating Flowerも、公式Bandcampページにて、スタジオ録音作品やライヴ録音作品を公開すれば、最新ライヴ「West Japan (京滋名) tour 2021」も公開中。是非にこちらよりチェック頂きたし。
Bandcampアプリ入手はこちらから。