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Channel: 大ぼら一代番外地
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Bandcampにて録り下ろし新作と初期作品の復刻、以上2作品公開せり

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コロナ狂騒の煽り食らうや、海外遠征予定は全滅の憂き目に遭い、然れば徒然なる儘に始動、毎週2作品ずつアップせんと宣言せし「Kawabata Makoto official Bandcamp」此処まで新旧230タイトルを順調にリリース、御陰様にてぼちぼちな手応え、御試聴、御購入下さりし皆様、どうも有り難う御座います。而して200タイトル達成記念として、Bandcampにて公開せしデジタルリリース作品のフィジカルリリースにての復刻も、第1弾たる4作品に加え、先達て第2弾たる4作品もリリースすれば、ACID MOTHERS TEMPLE SHOPZONE B.O.にて絶賛通販請承り中

 

今週の「Weekly Kawabata」若しくは「週刊 スピードグル」は、十代の頃に思い付き乍らも完全忘却せし些細な音楽的アイデアを、何と40年の歳月を経てふと思い出せば、徒然なる儘に演奏録音せし、録り下ろし新作「The Road To Aphotopia」と、その十代当時に録音せしカセット作品「アブノーマル・ソングス vol.1 (1980)」のデジタル復刻、計2作品を一挙公開せり。

 

 

嘗て中学生たりし頃、所謂「ロック」なる音楽を知るや、先ずは闇雲に聴き漁りし。毎月の小遣い1000円に対し、1枚2500〜2800円也たるLPレコードは、当時の物価指数から考慮すれば随分高価な代物にして、正に高嶺の花なれば、未だレコードレンタルなんぞも登場以前、精々洋楽好き自称される僅かな友人達とレコード交換してはカセットへダビングし共有、後はFM放送をエアチェックするが関の山、然れどそのカセットテープさえ、TDKの最も低価格商品D-C90すら、3本パック1080円也と、毎月の小遣いを上回る高価な代物たれば、結局は折角録音すれど、聴き込み覚えるや消去しては新たな音源を録音、再利用繰り返すに終始せり。

 

 

当時、国のまほろばこと奈良は斑鳩に在住すれば、大阪市内まで電車にて僅か30分の距離なれど、所詮は奈良の田舎、洋楽に関する情報僅かにして、奇しくも身近に同じ類いの音楽好きおれば、彼等と一緒に新たな音楽を聴き漁り、挙句は初期衝動のみにてバンド結成、暗中模索しつつ音楽製作活動を続ける中、我々の数少なき貴重な情報源たりしNHK FM毎週木金の午後10時20分より放送されし、渋谷陽一がDJ務むる「サウンドストリート」を愛聴し乍ら取り敢えず録音、曲が気に入らねば消去しつつ、新譜情報を確保する中、或る日Public Image Limited (以下P.I.L.)「Metal Box」より数曲紹介されれば、その異端なサウンドに衝撃受け、以来エアチェックせしテープを愛聴せし経緯あり。因みにこの「サウンドストリート」にて知りし当時の新鋭として、大いに愛聴せしはThrobbing GristleCabaret VoltairePop GroupGang Of Four等があり、何せ当時は奈良の片田舎在住の中学生たれば、未だあの「Rock Magazine」に出会う前とは云わずもがな。バイト代握り締め、大阪まで繰り出してはレコード屋巡りしは、高校生の頃なれば、未だ先の話なり。

 

扨、前置き長くなれど、斯くしてP.I.L.愛聴せし中学生当時、この「Metal Box」は本国大英帝国に於いては、フィルム缶入り45回転30cm盤3枚にて販売されしと伺えど、各曲が基本的に1リフに由るリフレインなればこそか、個人的に楽曲が短過ぎに感じられ、オリジナル盤がどうせ12インチ3枚にてのリリースたれば、何故各面1曲にせざりしか、未だ中学生の青二歳乍ら大いに不満に感じし次第。然れば結成せし自らのバンドにて「P.I.L.の如き楽曲を20分以上の長尺にて演奏」せんと思い立てど、そもそも初期衝動のみにて音楽活動開始せし我々、楽器の習得や他人のコピーなんぞ全て割愛、一足飛びどころか数足飛びにて「即興をベースに楽曲を作曲」し始めれば、所謂ハードロックやプログレどころか、パンクやロックンロールさえも全く演奏し得ぬド素人以下の技術レベル、然りとてそれに一切の疑問抱かねば、己れが信ずる道を邁進するのみと、完全無欠1000%自己流にて演奏せり。是即ちP.I.L.の如きさえ真似する事叶わず、「P.I.L.の如き楽曲を20分以上の長尺にて演奏」せんとする目論見は、瞬時にして諦め忘却せし次第。

 

而して40余年の歳月が経過、先達てネット上にて1980年のP.I.L.の動画を拝見すれば、久しく忘却されし「P.I.L.の如き楽曲を20分以上の長尺にて演奏」なるアイデア、何故か今更ふと思い出せり。果たして今現在の己れの演奏技術なら実現可能かと、俄かに録音始めるや、何やら気分は中学生当時へフラッシュバック、当時あれ程楽しみにせしP.I.L.初来日公演、均かの来日直前にKieth Levin脱退にて大いに失望せし経緯あれば、当時散々聴き込めばこそか、Keith Levin憑依状態を以て演奏堪能、勢い余りボーカルまで録音するや、その顛末が今回Kawabata Makoto’s Aphotopia名義にてデジタルリリースせし「The Road To Aphotopia」なり。特に私と同世代の諸氏諸兄は、是非に御笑聴頂きたし。

 

 

然れば今回、その中学生当時のバンドBaroque Bordelloの音源たる「アブノーマル・ソングス vol.1」を、此処にデジタル復刻せんとす。今を遡る事42年たる1980年、奇しくも奈良の片田舎たる斑鳩町に、奇跡的に練習スタジオ「法隆寺サウンドハウス」あれば、僅か1部屋+待合室のみなる地下スタジオなれど、あの44マグナムさえ使用されれば、Rainbowの虹を掴むジャケ画が描かれし彼等の機材車を見ては、自分達もいつの日かライヴ行わんと夢見つつ、スタジオ備品たるカセットデッキ+4chミキサーにてベーシックトラックを録音、それをR.E.P. Studioと名付けし私の自室にて、2台のカセットデッキを以て、内臓されるカラオケミキシング機能を利用し2系統のライン入力確保、これにてオーバーダブ繰り返せば、未だ発表の場も術も存ぜねど、只管作品制作に勤しみし。

然りとてそもそも楽器の演奏方法習得なんぞ一切興味あらねば、誰かの曲をコピーするなんぞ論外、それどころかチューニング方法さえ全く知らぬ儘、自分達なりに勝手にチューニングせし有様、而して先述の通り全く我流の極みにて演奏開始、当初より「作曲→編曲→練習→録音」なんぞアホらしくして時間の無駄と、いきなり全ての過程を割愛し「即興演奏を録音→オーバーダブや編集にて曲として完成させる」手法を編み出せば、況して元来現代音楽を愛聴せし私は「アヴァンギャルド」「実験音楽」なる語彙の下に於いては、全ての表現が許されるべしと都合良く解釈、更には当時台頭し始めしパンク/ニューウェイヴ的「オモロければテク不要」なる免罪符を自らにも転用、斯くして初期衝動のみにて全くの我流にて音楽製作活動に励みし。

斯くして製作せしカセットテープを、田舎の中学校にては希少たりし洋楽好き自称する同級生達数名に聴かせるや、大抵は嘲笑され全く相手にされねど、僅かに1人が「Pink Floydみたいや」なんぞと称賛下さり「お前らの音楽はアブノーマルや」と称されれば、そのカセットテープは「アブノーマル・ソングス」と名付けられし経緯なり。本作は「vol.1」にして、そもそもが2本組なれば、勿論「vol.2」も存在するとは云わずもがな。

 

 

因みにこの「アブノーマル・ソングス」含め、それまでに録り溜めし音源を、カセットC-90に編集、これをNHK「サウンドストリート」渋谷陽一氏宛に送付するや、何と渋谷陽一氏から、Rockin'onの原稿用紙2枚に、直筆にて簡素な感想と社交辞令的励ましの言葉を綴り返事下されば、均かの出来事に我々一同驚愕狂喜、而して「あの渋谷陽一氏が認めてくれた」との自負を胸に、一層の創作活動に精出せしとは、何とも懐かしき逸話なるかな。

 

斯くしてあれから42年の歳月流れれば、当時のバンドメンバー消息知れず、然りとて音楽活動なんぞ疾うに止められ、未だ音楽活動続けるは私のみ、況して未だ楽典の基本的知識皆無にして、己れの耳だけを頼りに只管我流極めれば、作曲方法も、紆余曲折あれど結局は「即興演奏を録音→オーバーダブや編集にて曲として完成させる」手法へ帰結、いやはや我乍ら己れの人生振り返れば、何ともアホの極みか、せやけどアホでなかったら、こんな売れもせえへん音楽を、44年も続けへんちゅうねんな。合掌。

 

Bandcampページに於ける「Weekly Kawabata」一応毎週水曜に更新せんと思えば、旧譜のみならず録り下ろし新作も亦、然れば引き続き何卒御贔屓に御願い奉り候。

 

 

既にリリースも232タイトルに至れば、リストページ「Speed Guru's Time」も併せて更新中、こちらは「Solo」「Band & Collaboration」のページに分かれ、各々の内部にて項目毎に分類、而してリスト上のタイトルをクリックすれば、リンクにてBandcamp各ページへ辿り着き得る次第。是非に御活用頂きたし。

 

 

AMT公式Bandcampも、未発表ライヴ音源等含め61作品を公開中なれば、是非にチェック頂きたし。

 

 

更に「Acid Mothers Temple」Bandcampアルバムリストも設営、バンド毎に「Unreleased live & rare recordings」と「Reissue」2項目に分け、リリース年次にて並べ分類整理、リスト上のタイトルをクリックすれば、リンクにてBandcamp各ページへ辿り着き得る次第。是非に御活用頂きたし。

 

 

インド古典音楽家としても活躍される金子ユキ嬢とカネコテツヤ君とのトリオFloating Flowerも、公式Bandcampページにて、スタジオ録音作品やライヴ録音作品を公開すれば、最新ライヴ「West Japan (京滋名) tour 2021」も公開中。是非にこちらよりチェック頂きたし。

 

 

Bandcampアプリ入手はこちらから。
 

 


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