掛かり付け鍼灸院への定期通院がてら、買い出しも済ませ帰還せり。夕刻の定点観測。
生蛸贖えば、柔らか煮なんぞ拵えんとす。
蛸の下拵えすべく、先ずは塩揉みにて滑り取り施し、大根にて正に「タコ殴り」宜しく殴打せし後、大根おろしの海へ沈めし。
煮汁拵えるべく、ヤマサ昆布つゆ+酒+実山椒を煮詰めんとするや、
そもそもこの大根おろし共々煮れば如何なものかと思い立ち、蛸を大根おろし共々煮汁へぶち込み、然りとて世間に広まる凡その「柔らか煮」レシピが3時間も煮続けねばならぬとは、斯くも長時間煮るなんぞイラチの私には言語道断、
然れば此処は手前勝手我流にて、手早く10分程煮込めば完成、
試食すれど大いに柔らかければ、是にてインプロクッキング「蛸のみぞれ柔らか煮」完成せり。
昨年採取せし真竹をコールドスリープに処せば、今年の収穫時期迫る今こそ、最後の備蓄を解凍せり。
長期に渡るコールドスリープの影響か、真竹特有の食感随分損なわれしかと思い、鶏腿肉共々、ヤマサ昆布つゆ+酒+パッタイの素+練り胡麻+唐辛子を以て煮れば、
是にてインプロ空想似非ニッククッキング「タイ風真竹と鶏腿肉の炊いたん」完成せり。いざ試食するや、真竹の食感が概ね復活、大いに美味なり。
下山せし際、麓の高級国産牛専門店なんぞへ赴くや、大奮発にて牛生肝を所望せり。
晩酌に興じんとすれば、回転円卓召喚之儀。
「牛生肝」炙るか炙らぬかは胸三寸、悪しからず。
久々に切り身の刺身贖えば「縞鯵の刺身」然れば山葵+ヤマサ昆布つゆにて食らう蕨も添えし。
先の「タイ風真竹と鶏腿肉の炊いたん」
是にて今年採取せし蕨打ち止めなる「蕨と厚揚げの炊いたん 山椒風味」
先述の「蛸のみぞれ柔らか煮」
逆アングルにて撮影すれば、いと滑稽なり。
箸休めに拵えし「真竹の胡麻風味サラダ」塩昆布+練り胡麻+酢+自家製山椒出汁醤油+山椒油を以て、真竹、胡瓜、人参を和えし代物なり。
小振りの鯖を1尾捌けば「鯖しゃぶ」に興じんとす。
いざ晩酌に興じんとす。
「鯖しゃぶ」は、鉄鍋の鍋底に出汁昆布忍ばせ豆腐をON! 周囲に白菜を布陣させ、白菜が蕩けるまで水を挿しつつ炊き続け、
満を侍して鯖投下、手早くしゃぶしゃぶするや、
自家製柚子ポン酢へ着水、いやはや堪らぬ程に美味なれば、法悦至極一発昇天せん。
「蛸のみぞれ柔らか煮」僅か10分しか炊かねども、柔らかに仕上がりしのみならず、ワタの濃厚な味わいも相俟れば、是亦恍惚的な美味さかな。
奈良在住なればこそ、手軽に奈良の銘酒入手叶い、今や自宅晩酌にて美酒美食充分堪能し得れば、外飲みは益々疎遠となるばかり。況して今宵布陣せしアテ諸々、果たして外飲みなれば総額なんぼたらん。未だ遠征叶わぬ赤貧ドサ回りミュージシャンの懐事情にては、自炊を旨とする自宅晩酌なればこそ、晩酌も可能なるかな。