本日はAustinへのフライト控えれば、午前5時45分に迎えの車が到着、4泊させて頂きしPeter宅を出発、
Loas Angeles空港へ到着すれば、我々の1時間後のフライトたるRonとは、束の間の御別れ。国内線なればチェックインも然して問題なく完了、搭乗ゲートへ向かうや、1時間遅れの案内あり。
本来アメリカン航空午前7時45分発Austin行きフライトなれど、結局2時間遅れにて搭乗開始、然れど離陸まで機内にて1時間待たされれば、結局3時間遅れたる午前10時半と相成りし次第。こちとら僅か2時間睡眠にて搭乗すれば、流石に着席即爆睡、長編の夢数本立て鑑賞中、衝撃感じ目覚めるや、これはAustinに着陸せしか、思いの外早き到着なれば随分早く感ぜられしかな、なんぞと思いきや、何と今から離陸すると知り唖然呆然愕然苦笑。
2時間半のフライトなれば、転寝繰り返しつつも、2つ隣に座する恰幅良きメキシコ男性の無呼吸症候群なればこその爆音鼾に堪らず苦笑、私は騒音なんぞ一切気にせず眠り得る性分なれば、取り立てて問題あらざれど、周囲には殺意さえ抱かれし御仁もおられんや。況して当の本人は、耳栓されての高枕且つ高鼾ぶりなればこそ。
午後3時半、Austin空港へ到着せり。搭乗ゲート界隈のバー&レストランにステージ設営されれば、生バンド演奏中。
受託手荷物受け取りコンベアー界隈に、巨大レスポール並び立つも懐かしきかな。
結局我々の1時間後のフライトたりしRonの方が早く到着、然れば曰く「何処の航空会社?アメリカン?ハハハ…それなら遅れて当然だ。アメリカン航空だからね。」
LAより陸路にて一足先に到着せしJustinが、御出迎え下されば、行き掛けの駄賃にて各地より発送せしLP箱回収しつつ、先ずは今宵投宿させて頂くJeff宅へ。
而して空かさず、今回のツアーTシャツ発注せしTシャツ屋にして中古レコード屋Feels So Goodへ赴くや、
ついぞ中古レコードを物色する自分に気付き苦笑、
壁に展示されるTシャツ群より「Paul Is Dead If You Want It Merry Christmas From John & Yoko」Tシャツ良過ぎやろ。
斯くして商品受け取りの儀。
アメリカなれば皆大好きタイダイ仕様もあり。
Jeff宅へ帰還するや、今回のツアーにて私が使用するギター贈呈頂きし。ギターを携えてのフライト厭えば、各地に置きギター仕込まんとすれど、今回のギターは、前オーナーが余程努力家なればこそか、指板にコード名シール貼られし仕様、これは大変勉強になるとは重々承知之介なれど、速弾き繰り返せば瞬殺摩滅せんとは必至、然れば申し訳なくも剥がさせて頂きし。
奇しくも喫煙中にトイレへ赴かれし東君の煙草預かりしジョンソン、其処をJeffを筆頭に住人達に目撃されるや、散々揶揄される有様。
待ち侘びしスーパーマーケットへの出動、愈々たれば、これは懐かしきかな、嘗て幾度も神様Tシャツ購いし「Fiesta」なり。
御存知の通りテキサスはメキシコと国境接すれば、メキシコ産トマトたるトマティロ (tomatillo) を山積み販売中、一見鬼灯の如き殻付きトマトとは、我々日本人に馴染みあらざれど、ナス科の植物なりけりて、コロンブスの新大陸発見以前より栽培されれば、メキシコ料理の定番にして、生食は勿論のこと、様々な料理に重宝されると知れ。
ハバネロも山盛りにて絶賛販売中、
然も1個や2個なんぞ面倒とばかり、大胆に掬いての量り売りなり。
鮮魚コーナーへ赴くや、
ザリガニ犇く様。魚介類のみ食し得るRonが嬉しそうに薦め来れば、こちらからも曰く「日本人はザリガニ食べへんねん。」「えっ?何故?」「もっと美味しい魚介類なんぼでもあるからね。」
キッチン用品及び日用品コーナーに、燦然と鎮座、否、降臨されしが如きキリスト像や聖母マリア像達、
宗教グッズ蒐集家の私としては、いつの日か斯くなるデカきサイズの彼等を買い求め、山寺へ持ち帰りたしと切に願う次第。
スナック菓子にさえホットソース添えられる次第。
果たしてテキサス版かメキシコ版か、でんでん太鼓は万国共通玩具たらん。
サイズ感を確実に間違えしが如き代物、スプーンやコテ系の形状なれど、果たして何ぞやと思えば「paddlle (パドル)」即ち櫂にして、これにて小舟漕ぐや、否、絶対ちゃうやろ。
本格的なツアー幕開けに際し、先ずは最低必要と思しき調味料群所望、今回は5週間の日程なれば、序盤より日本食に寄せ過ぎ、無駄に望郷の念煽るべからずとは肝に銘じ、先ずはアジア料理的な味のベクトルを以て凌ぐ作戦なり。然れば四川風ソースやらトムヤムペーストやらカレーパウダーやらチキンコンソメやら胡麻油やらローレルやら生姜やら所望、何せ謎の炭水化物拒否症候群に苛まされる身なれば、主食は自ずから野菜とならざるを得ず、第1ラウンドはキャベツとレタスにて挑まんとす。特にキャベツは日持ちすれば、冷蔵庫持たずに日々移動繰り返す我々には御誂向きな代物なり。更に何かと重宝する玉葱と人参、而して日持ちは管理方法の工夫次第なる葱とパクチーも贖い、何かと「あると便利」な玉子、蛸や烏賊の缶詰も所望。特に蛸や烏賊の缶詰は、そもそも是等の海産物を食する食文化あらざるアメリカ故、容易に入手し得るは、メキシコ人が多く居住されるテキサス等に限られればこそ。然るに今宵は早速「麻婆豆腐」擬き拵えんとすれば、豆腐と牛ミンチも加え、ツアー必携品たる「自家製ハバネロオイル」仕込むべく、サラダ油と醤油も購いし次第。
元ベジタリアンにて現在は魚貝類のみ食されるRonなれば、先達てのLA滞在時も亦然り、寿司ならぬ「SUSHI」所望されし。
東君がシンセのメンテ用品探されれば、アメリカに於けるイオンたらん「Walmart」も、帰り掛けの駄賃にて立ち寄りし。
投宿先Jeff宅へ帰還するや、今日は未だ此処まで何も食す機会あらざれば、既に殺意さえ生みかねぬレベルを以ての空腹の極み、未だ会場への出発まで1時間余あると知るや、速攻にて「麻婆豆腐」擬き拵えんとす。毎度乍らの「極私的激辛激痺れ」な代物は、花椒あらざれば不可なればこそ。
そもそも餡掛けを厭う私の「麻婆豆腐」流儀は、片栗粉不使用にして「麻婆豆腐は煮込み料理にあらざりて、焼き料理なり」と、嘗て某料理番組に於ける陳健一の発言を遵守、然れば鍋肌に焦げ付きが生じるまで放置、強火にてガンガン煮込み続ける次第。
斯くして今回のツアークッキングに於いて、豆腐さえ入手叶えば、可成りの頻度にて登場せんと思しき「麻婆豆腐」第1弾「麻婆豆腐擬きプロトタイプ」完成、
花椒を欠けば、せめてとばかり刻みしパクチー大量投下、是は是にて大いに堪能せり。
漸く腹拵えも終えれば、今宵の会場たる13th Floorへ到着せり。
今宵はレイトナイトショーにして、明日に控える「Austin Psyche Fest 2023」大舞台の前夜祭なれば、会場内には嘗て行われしライヴポスター等も展示される次第。
今宵も当初はサウンドチェック予定すれど、そもそもAustin到着が3時間遅れ、然れど悠長にあれこれ行えば、結局今回の北米ツアー前半旅程を共にする重鎮バンド「テキサスのHawkwind」ことST37の登壇直前に到着せり。彼等とはNANI君が初参戦されし2015年に、全米ツアー行いし経緯もあり、而してコロナ狂騒勃発にて中止となりし2020年の全米ツアーも共に回る予定たれば、今回はそのリベンジの意もあり。
懐かしきST37の面々と挨拶交わせば、AMT物販部隊は早速物販テーブルことSHOPZONE設営開始。
先ずはST37のセット幕開けん。今宵は女性キーボード奏者む迎えられての7人編成、80年代から今に至るアメリカンサイケネクストジェネレーション、正に重鎮なればこそ、或る意味不変たる伝家の宝刀ST37節炸裂せり。
続けて我々なれば、今宵はレイトナイトショー故に60分セットを披露せり。況して明日に控える「Austin Psyche Fest 2023」大舞台の前夜祭なれば、此処はレアな番外編的セットを御送りせんとす。況してRonが秘める本領を是非に発揮頂くべく、敢えてほぼ全編即興たる「Intersteller Overdrop」にて幕開け、然れば見事素晴らしき演奏披露下さりし次第。因みに今回のツアー記念リリースとして、ST37とのsplitカセットをJustinがリリースされれば、AMT宗家の収録曲は、津山さん在籍最終年たる2015年のライヴ音源故に、懐かしき「Benzaiten」而して「Intersteller Overdrop」以上2曲なり。
扨、前夜祭たれば大いに盛り上げるべく、ハイパーチューンを以て大暴走、今宵デビューたる私の新たなギターは、冒頭よりいきなり大不調、あれこれ対処する内に、ファズベタ踏みにて対応し得ると判るや否や、其の儘疾走し乍らの爆音絨毯爆撃、遂には大団円へ至るや大盛況にて幕。
[セットリスト]
1. Intersteller Overdrop
2. Flying Teapot ~ OM Riff From The Melting Paraiso U.F.O.
3. Cometary Orbital Drive
今宵のライヴ写真拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
カリフォルニア州LAからテキサス州Austinまで、Justinと共にバンを運転下さりしDavid、斯様な親友同士の2ショット自撮りなれど、何気に浮遊霊写り込みしか。
速やかに撤収し、投宿先たるJeff宅へ帰還。
日本にて待つ愛する家族の為、今回も粉骨砕身の意気込みにて挑まれる2児の父たるNANI君なれば、ドラムヘッドアート制作への熱の入り様も異次元レベルなり。
ツアー必携品たる「自家製ハバネロオイル」仕込み完了せり。1週間程の発酵期間を経れば、使用可能と相成る次第。今回は600mlのペットボトルに、ハバネロ22粒投入せり。
雑務あれこれに加えブログ執筆やハバネロオイル制作に精出せば、ついぞ寝場所確保戦線完全敗北、然りとて此処はテキサス州、夜中の気温も然して冷え込まねば、此処は玄関ポーチに鎮座されるソファにて夜露凌ぎ得れば、屋外にて就寝せん。
夜空見上げての寝落ちも満更ならねばこそ。
並走されるNANI君ブログはこちら、ジョンソンのツアー日記はこちら、Ronのツアー日記はこちら、是非に御併読頂きたし。