9月後半は、夏に惰眠貪りしツケ喰らい、想像絶する忙殺ぶりに、襤褸屑の如きと化すまでフル稼働すれば、AMT宗家北米ツアー秋の陣幕開け寸前、漸くほぼ全てのミッション完遂、斯くして僅か1時間睡眠を以て、いざ関西空港へ出撃せんとするや、新大阪駅にて四国より早朝出発されし東君と合流、然りとて余りのフル稼働が過ぎれば、未だアドレナリン噴出止まらず、無駄にハイな状態なれど、全く北米ツアー出発の実感あらざりて、結局関空特急「はるか」車内にても、只管仕事に忙殺される有様。
関空にてNANI君と祥三君とも無事合流果たすや、チェックインも筒が無く済ませ、セキュリティーもクリアするや、目指すはコンビニなれど、均かの万里の長城さえ思わせる無限長蛇の列、漸く店内に至れど、既に棚はスカスカにして、特におにぎり類の争奪戦は血みどろの様相呈する始末。
奇しくも未だ謎の炭水化物拒否症候群に苛まされる私なれば、おにぎりや弁当、カップ麺等には目も呉れず、出国に際し未練残すまじと、日本酒2本、アテたる蓬饅頭と豆大福、更に空腹なればカツサンドとファミチキを贖いし。
搭乗ゲートへ至るや、早速日本酒と蓬饅頭にてセルフ壮行会に興じんとす。
而して今回のツアー無事成功祈り、乾杯せり。
私のiPhone6Sに搭載するAIが、シンギュラリティーに達すれば暴走、然れば斯様な芸術写真風情となる有様、悪しからず。
ワンカップ煽りつつ豆大福食らえば、空一面を覆う多幸感にて、均かの昇天3秒前。
今回も機材班として、然もホテルも先ず同室たれば、バディNANI君と御挨拶代わりに記念撮影せり。
今回新兵器として、自撮り棒使い熟さんとされるNANI君、NANI君のブログ記事より無断借用転載させて頂きつつも、
こちらは、自撮り棒の此岸から撮影せし1枚。
扨、セルフ壮行会は益々以て宴も酣、
搭乗手続き担当される女性スタッフ達が、搭乗ゲートの隅にて宴に興ずる我々へ、聞こえよがしに「ファイナルコール」と、散々告げられれば、結局最終搭乗者と相成りし我々なり。
エバー航空 午後6時半発 台北行きフライトへ搭乗果たせば、昨夜も僅か1時間睡眠たりし私は、ここで寝えへんで何処で寝るねんなと寝る気満々、然れど此処2週間に及ぶ過酷極まりしフル稼働の日々にて、未だ土石流の如くアドレナリンが怒涛の噴出続ければ、全く睡魔到来の気配さえあらず、然れば開き直り映画なんぞ鑑賞せんと、平野隆監督作品「KAPPEI カッペイ」を選択せり。
勿論原作漫画なんぞ知る由もなけれど、単純に純愛終末ラブコメアクション作品として堪能せり。終末の戦士勝平の鈍臭過ぎな片想いぶりと、終末の戦士英雄の懐かしやバブル当時を想起させて余りある演出過多な口説きっぷりが、共に現在の大学生世代の若者達に苦笑嘲笑される辺り、終末の戦士の浮世離れせし隔世感から、己れの老獪老害ぶり戒められる有様かな。
均か斯様な短時間フライトにも関わらず、機内食配膳されると思わざれば、些か驚愕せられれど、どの道謎の炭水化物拒否症候群に苛む身なれば、ごはん食し得ぬ次第、悪しからず。
台湾桃園国際空港に無事到着、いざトランジットせんとすれど、此処にて4時間程時間余す次第。
搭乗ゲート界隈の電源は、全く通電されておらねば、充電叶わぬ次第にして、ほなら何の為にあるねんな。
先程関空にてカツ丼やらカツサンドやら食らわれしNANI君なれど、今度はコンビニおにぎり頬張られる饕餮ぶりかな。
エバー航空 午後11時55分発 Los Angeles行きに無事搭乗すれど、思わず「此処まで半日も要し乍ら、未だ台湾までしか来てへんて云うか、そもそもアメリカと反対向きに進んどるがなって、どういうこっちゃねんな。」少しでも安価な航空券求めんとすればこそ、時間をドブに捨てる所業、老い先長からぬ私なんぞは、正に愚の骨頂かな。
機内食は2度配膳されれど、ごはんもパスタも食し得ぬ様なれば、食し得る箇所のみ箸付けさせて頂くも、ショボい機内食が益々ショボくなるは不可避かな。
流石に此処に来て遂に超大型睡魔襲来、即寝成仏。然れど台北からLos Angelesまで凡そ14時間も要すれば、目覚めれど未だ日本近海上空とは是如何に。
斯くしてウォシャウスキー姉弟監督作品「ジュピター (原題:Jupiter Ascending)」鑑賞せり。些か古典的なSFアクション映画なれど、最近のハリウッドに於ける「先ず続編ありき」的な匂い皆無たる潔さに好感度高し。
続けてデヴィッド・フィンチャー監督作品「ドラゴン・タトゥーの女 (原題:The Girl with the Dragon Tattoo) 」鑑賞せり。御存知の通りスウェーデンの大ベストセラー小説「ミレニアム」シリーズの実写映画化作品にして、社会派ダークサスペンスの秀作かな。ダニエル・クレイグ演ずるミカエル・ブルムクヴィストと、ルーニ・マーラ演ずるリスベット・サランデルの微妙な関係が、本編たるサスペンスぶりを凌駕する演出は、私の如き独居独身アラ還ジジイに、儚き夢見させて余りあるかな。
更には、鈴木雅之監督作品「湯道」鑑賞せり。「湯道」なる道を提唱しつつも、日本の風呂文化の深淵を覗きつつ伺う人情ドラマ。コメディタッチなればこその泣きが、定石過ぎな演出にて凡百とは重々承知しつつも、泣かせ巧みにて潔き快作かな。
斯くしてLos Angelesの夜景を機窓より眺め、写真撮影試みれど、搭載されるAIがシンギュラリティーに達し、勝手に暴走する私のiPhone6Sならば、斯くも芸術写真しか撮影叶わぬと知れ。
入国手続きも筒が無く完了、斯くして関空出発から23時間を要し、漸くLos Agelesの土を踏み得えしかな。
今宵投宿させて頂くは、Los Agelesの定宿たるPeter宅へタクシー2台に分乗し赴けば、日付変わらんとする深夜直前なれど、既にソロツアーにて米国行脚されしジョンソンと合流、是にてAMT宗家全員集結果たせり。
大阪アジト出発直前に揚げ、手弁当とせし鯵フライ召喚、これをアテにビールなんぞ呷り、先ずは乾杯。
Peterの奥方が、我々の為に、手料理にて「カレーライス」御用意下されば、謎の炭水化物拒否症候群に苛む私は、是亦出発直前に拵えし手弁当「ケイジャンチキンとゴーヤーフライの胡麻ポンキャベツサラダ」召喚、其処へカレールー添えさせて頂き、日米コラボクッキング「ケイジャンチキンとゴーヤーフライのカレーサラダ」大いに堪能せり。今やカレーにライスならぬ千切りキャベツ添えるも慣れるどころか、食後の軽さや、其の歯応えから咀嚼回数増加に起因する満腹感なんぞと、今やこっちの方がええがなと思う始末。要は「ごはんの代用」にあらず、飽くまで「新たな料理の提案」と思う事こそが肝心かな。
明日ならぬ既に本日早朝5時に、再び空港へ赴き、いざメキシコはMexico Cityへ赴かんとすれば、いきなり徹夜にて朝を迎えんとす。
NANI君のブログも並走されれば、是非にこちらより御併読頂きたし。
ジョンソンのツアー日記はこちら。
祥三君のツアー日記はこちら。