ホテル泊なれば1部屋にダブルベッド2台備えられれど、四十路も夕暮れ迎えんとするオヤジ3名にて同部屋なれば、夜更かしどころか、大抵徹夜にて朝を迎えるが常なる私は、ベッドの代わりに、湯船に沈み、のほほんと長湯させて頂けば、ついつい転寝も稀ならずして、湯上がり一番、ネット接続させて頂き雑務あれこれに勤しむ次第、そもそも欧米のベッドの柔らかさに、腰痛誘発の恐れもあり、斯くしてホテルにては、長湯とネット接続を以て、充分とせり。況してプールなんぞの設備もあれば、是非ともひと泳ぎせんと思えども、如何せん今年のテキサスは涼しき限りどころか、薄ら寒き程にして、到底ひと泳ぎなんぞたる気分にあらじ。
朝飯を食らわんとすれば、昨夜のトムヤムクンに添えられしごはんを携行、然ればソーセージ、オムレツと共に盛り付け、コップには即席味噌汁を拵え、コーヒーと並べるや「勝手に和風モーニングセット」完成、矢張りパンよりごはん、日本人なれば当然なり。日本より随行せしハバネロソース、これにて潰えれば御役御免にて候。
然れどアメリカもホテルに於ける朝飯の醍醐味とは、セルフ・ワッフルに他ならじ。
ワッフル大好きなる東君曰く「ワッフルの種を少なめにするのが、上手く焼くポイント」斯くしていざ焼き上がれば、
バターとメイプルシロップ施し「ワッフル」完成、大いに美味とは云わずもがな。
道中弁当拵えんとすれば、炊き上がりしごはんに、刻みしセロリ、玉葱を、タコスの素や使いさし即席麺粉末スープ共々和え、朝飯にて失敬せしソーセージやオムレツをON!
どうにも見栄えが、旧友中谷君の「漢の料理」の如きなれど、未だ道を極めておらねばこそ、その盛り付け具合、屁垂れなるんばかりにして、あれ程の境地に至るには未だ修行不足と悟るや、ソーセージとオムレツを調理鋏を以て刻み、その上に先日購入せしサルサをON! 斯くして「ソーセージと玉子の混ぜ飯弁当」完成せり。
さてFort Worthへ向け出発、先ずスーパーへ立ち寄れば、玉葱のみ残し見事備蓄尽きし野菜群(レタス、セロリ、人参、パクチー)補充、御用達たるハバネロソースも1本$0.99也なれば、未だ4週を残す故、4本購入果たし、勿論主食たる野菜ジュースV8も、これにて補充完了せり。先述の道中弁当を召喚すれば、早速パクチーを施し、ハバネロソースを垂らすや、一層美味と相成りし次第。
連日連夜の饕餮ぶりを顧みられしか、セロリを束共食らわれれど、正に鬼の形相、
続けてバナナを頬張られれば、猿公ポーズを決めて下さるみつるちゃん之圖。
突如Justinが「Hey! Look!」と叫べば、何かと思いきや、謎の巨人像に遭遇、果たして誰やねん?何で有名なヤツやねんな?と問うや、その答えとは「ここに巨大な姿で立ってる事で有名だ」こいつは一本取られましたな。ふぉふぉふぉ。
「マッハGoGoGo」に登場せしが如きホイール、均かキャノンボール開催かと思えば、私も是非参戦希望するものなり。
昨夜は、東君のシンセにトラブル勃発、ほぼ演奏不能に近き情況となれば、Fort Worthに到着するや、シンセ修理専門家と評判なる御仁を訪ねし次第、然れば録音スタジオ経営され、自ら「Gear collector」と名乗るに相応しきビンテージ機材の充実ぶり、メロトロンさえあれば、
いやはや何れも垂涎モノばかりにして、
録音機材も2インチ・テープレコーダーに、仰々しき真空管アンプやアナログコンプレッサー等々、ずらり並べば圧巻。
昨夜不調たりし私のFuzzペダルことELK製Big Muffも、序でにリペアを依頼すれば、その間、徒歩1分の距離に位置するレコード屋「Groove Net」急襲せり。
ロック名盤の中国盤の類い蒐集される津山さんなれば、The Moody Bluesのこの1枚に思わず爆笑、贋手描きジャケットこそ中国盤の醍醐味と知れ。
均かの在庫充実ぶりに、思わず散財、流石に抜き過ぎかと、抜き乍らも数枚を外せば、清算の際、店主が「メリークリスマス!」と無料にて、それら数枚をプレゼントして下されば感謝感激、而して曰く「君達が来店してくれたのは、私の誇りだからね」赤貧に喘ぎつつも、アホのひとつ覚えの如くミュージシャンを生業とせし選択に、今更間違いなかりしかと確信せし刹那かな。我乍らどんだけ調子ええねんな、どうせアホですからほっといてんか。
結局東君のシンセは、いざ症状を説明せんとすれば、動作問題なくして、結局簡単なメンテ作業を以て完了、私のFuzzペダルに関しても、代替用スイッチの在庫もなければ、是亦内部の簡単なクリーニングを以て完了、果たして結果や如何に。我々は、その間、レコードハンティングへ出撃すれど、独り修理作業に付き合いし東君は、そのスタジオオーナーに、サイケ系レコードやら機材やらの自慢話に付き合わされ、我々が帰還せし時には、既に辟易されし有様、誠に以て御愁傷様。
斯くして未だ入り時刻まで猶予あれば、更に驚異の在庫を誇る「DOC'S Records」へ玉砕覚悟にて突撃せり。
入口に仕掛けられし顔ハメパネルに興じられし津山さんなれど、その足許こそ御覧じられたし。今や8トラデッキ所持者たる津山さんには、正に垂涎モノなる8トラテープ転がる有様。
それどころかカセット群は勿論の事、8トラテープが、段ボール箱に猥雑に詰められしを発見、脳汁大噴出にて大いに興奮されにければ曰く「あかん!これからは8トラ集めるわ!」既にカセットも見切られんとされしか、我等がロック番長、愈々恐るべし境地を目指されん。
仕切り版眺むるや、政治&戦争コーナーにて「Germany / Hitler」さえ発見、大いに脳汁大噴出を誘発せり。
時折見受ける昨今流行りたる「贋日本盤」にして、これはPink Floydの「Inside The Wall - The Complete Wall Demos」なる半ば海賊盤と思しき代物なれど、以前も紹介せしと同様、翻訳ソフトを駆使されればこそ、何とも滑稽にして意味不明なタイトルの羅列に、思わず苦笑失笑を禁じ得ぬ次第。
レコードハンティングにて、本日も大いに散財すれば、漸く今宵の会場Where House到着せり。
晩飯は、楽屋にホットドッグやらピザの如しやら用意下されば、
各自手前勝手に頂く次第。
私もチリドッグ拵えれば、2本食らいて今宵の晩飯とせり。
今宵のShopzone、大いに妖し気なり。
今宵は、東君のシンセも事なきを得しか、私のFuzzも見事に復調すれど、翻りてワウペダルにトラブル発生、踏み込みしにあらず、踏み戻せし際に、ノイズと共に断音せしを繰り返す有様、亦しても悪戦苦闘しつつも奮闘、然れど遂にはMarshall JCM-800のヘッドが、終演間際に突如御陀仏御昇天、然れど大いに盛況なれば、況して終演間際の騒乱状態、既に私のギターなんぞ失せれど有耶無耶化を図り、斯くして恙無くも幕。ライヴ写真1枚、ネット上にて拾遺叶えば、此処に無断借用転載させて頂く次第、悪しからず。
今宵もホテルに投宿すれば、早速ワウペダルを分解せり。然れば踏み戻し際に、底板の鉄板が、電池に擦れ、削る程なる有様にして、然れば、電池にクッション材を巻き、底板を些か板金処理、これにて素人応急処置施されしかと思われれば、明日は序盤戦ハイライトなる「Austin Psych Fest 2014」出演にして、これを無事に乗り切るべし。本格的修繕に関しては、帰国後、亦しても有馬先生に委ねる所存なり。有馬先生曰く、斯くも酷使され部品が消耗摩滅せしワウペダル、御目に掛かりし試しなしとの事なれば、成る程1公演にて、ワウペダルのON/OFF回数は、優に100回以上を数えんと思えばこそ。
如何せん未だ時差ぼけに苛まされれば、睡魔は一体何処へ、然れば今宵も独り徹夜にて朝を迎えんとするばかり、斯くしてFort Worthの夜は更け行きし。
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Fort Worth
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